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藤井が、日々の気づき、学びをテーマごとに綴ります。

名前: 藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム代表
(株)アンテレクト代表取締役

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒103-0022
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Tel.(03)6265-1580
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経営の見える化

2009/10/23

見えればわかる、見えれば動く

「株式会社武蔵野」では、社長のスケジュールがすべてウェブ上で
公開されている。また経営方針、部門ごとの利益、人事評価もすべ
てオープンにされている。

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■■選書サマリー  
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見えればわかる、見えれば動く

【1】

「株式会社武蔵野」では、社長のスケジュールがすべてウェブ上で
公開されている。また経営方針、部門ごとの利益、人事評価もすべ
てオープンにされている。

目的や成果を明確に「見える化」することで価値観の共有ができ、
不公平感がなくなり、社員のやる気が高まる。なぜなら、人間は「面
倒なことや、自分に都合の悪いことはやらない」からだ。

経営では、人間心理を無視してはいけない。社員は「機械」ではな
い。サボりたくなることも、面倒になることもある。だから強制的
にやらせるしくみを作った。それが「経営の見える化」だ。

【2】

野球を観て楽しいのは「ルール」がわかり、「スコアボード」があ
り、「道具」があるからだ。基本的なルールや用語を知らないと、
なぜ得点が入ったのかわからない。

スコアボードがなかったら、どちらが勝っているのかがわからない。
道具がなければ、そもそも選手は試合に臨むことができない。経営
にもこの3つの要素が必要だ。

たとえば、「道具」として、会社の「ルール」すなわち規則・規定・
方針や、目指すべき明確な数字、すなわち事業構想、経営目標、利
益計画などを落とし込んだもの必要だ。

これを持たない会社は、行きあたりばったりの経営になる。進むべ
き道筋が見えないからだ。

会社の「ルールブック」は「経営計画書」だ。経営計画書には、会
社の「ルール」が明記されている。

経営計画書はまた「会社の現状と行き先」を「数字」で表現した
「スコアボード」だ。そのルールや数字を社員がわかるように明文
化した「道具」でもあるのだ。

【3】

これまで、500社ほどの会社を経営指導してきたが「自分の会社の
こと」をきちんと知っている社長は一人もいなかった。

「従業員が何名いて、営業所では何をしていて、ナンバーワン商品
が何で、地域におけるシェアはどれくらいで、売り上げはいくらな
のか」といった会社の現状を、社長でさえ理解していないのだ。

「自分の会社のこと」をきちんと知るなら、経営計画書を作ること
だ。自分の会社の現状を把握しなければ、スタートラインに立つこ
とすらできない。

今、自社にどれほどの実力があるのか「できること」を明確にする
ことが最大の「見える化」なのだ。

【4】

なお、はじめて経営計画書をつくる時は、とりあえず作ることだ。
記載された「ルール」や「数字」が正しくなくても構わない。

新しいことを生み出す場合「0」から「1」を生み出すか、すでに
ある「1」を「2」や「3」に変えていくかの考え方がある。多く
の会社が前者を選ぶ。そして失敗する。

どんな「道具」を使うかで悩むくらいなら、まず道具を手に入れる
ことだ。バットが自分に合わないなら、取りあえず3割打者と同じ
ものを使うことだ。

経営でも、何もないところからいきなり自社オリジナルをつくろう
とすること大変だ。まず、どこかの会社の経営計画書を真似して、
少しずつ自社に適したものに書き換えていけばいい。

はじめての経営計画書では、多くの社長が「理想」や「願望」を書
きたがる。だが「実力が伴っていないのに上ばかり見る人」や「い
きなりゴールを目指そうとする人は実績をあげられない。

経営計画書には「今、できていること」「ちょっと頑張れば成果が
出そうなこと」を書くのが基本だ。「今、できていないこと」は書
かないほうがいい。

その際、やりたいことではなく「やらないこと」を明確にすること
だ。そうすると自分のテリトリーが浮き彫りになり、軸がブレない。


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■■選書コメント
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本書は、タイトル通り「見える化」がテーマです。見える化とは、
経営のあいまいな部分を数字などの客観的な指標で表現し、把握す
る取り組みのことです。

「見える化」という言葉は、よく耳にします。類書もたくさん出て
います。しかし、具体的に何を、どうすれば「見える化」できるの
かが問題です。本書は、その点にまで踏み込んで解説します。

もちろん「何もかも丸出しにすればいい」ということではありませ
ん。それは、大事なものをかえって見えにくくします。必要なのは、
本当に大事なものを「見える」ようにすることです。

一般に、社長が書いた本は、抽象的な精神論が多く、実用的でない
のが普通です。しかし、本書はかなり具体的で、ほぼ実務書の要件
を満たしています。

「経営者の思い」に始まって「お金の流れ」、「現場の仕事」「情報」、
「評価」など、経営を6つの項目に分け、それぞれ「見える化」を
目指します。

「見える化」という一貫した方向を保ちながらも、項目ごとに独立
して書かれていますので、項単位で読みきることができます。また
必要なところだけをつまみ読みすることも可能です。

中小企業の経営者に向けて書かれた本ですが、内容は部門ごとにも
応用できる内容です。管理職にある人なら、十分に実践、適用でき
るはずです。

「会社の業績を上げたい」と考える経営者や幹部の方から「部門の
業績を上げたい」管理職の方、「自分の仕事を見える化したい」一
般のビジネスパーソンにまで、広くお勧めします。

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■■選書アンケート  
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締切:2009年10月27日18時00分

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