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藤井が、日々の気づき、学びをテーマごとに綴ります。

名前: 藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム代表
(株)アンテレクト代表取締役

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

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アクセンチュア流 逆転のグローバル戦略

2009/12/11

来るべき多極化時代に備えよ!私が所属するコンサルティングファーム、アクセンチュアが行った調査研究によると、海外のハイパフォーマンス企業はこの20年で飛躍的な進化を遂げた。一方、日本企業の進化は止まっている。日本企業の特異な進化のことを「ガラパゴス化」と呼ぶが、むしろ生命機能は維持しながら、進化が止まっている点では「冬眠」といったほうが適当だ。

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■今週の選書
■アクセンチュア流 逆転のグローバル戦略
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■目次
・お知らせ
・選書サマリー
・著者セミナー&教材
・選書コメント
・本日の選書
・選書アンケート
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■■選書サマリー  
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来るべき多極化時代に備えよ!

【1】

私が所属するコンサルティングファーム、アクセンチュアが行った
調査研究によると、海外のハイパフォーマンス企業はこの20年で飛
躍的な進化を遂げた。

一方、日本企業の進化は止まっている。日本企業の特異な進化のこ
とを「ガラパゴス化」と呼ぶが、むしろ生命機能は維持しながら、
進化が止まっている点では「冬眠」といったほうが適当だ。

海外のハイパフォーマンス企業はどのように進化したのだろうか。
まず、彼らは日本企業を「模範」として日本企業に追いつくことを
目指した。

1980年代後半から、それ以前の傲慢な態度を改め、謙虚な姿勢で日
本企業の「TQM」や「カイゼン」などの経営手法を徹底的に学習
した。そして、効率性と品質を飛躍的に向上させたのだ。

【2】

次の2ステップでは、新興国の成長とともに新興国市場に参入した。
さらにグローバルスケールを徹底的に生かした内部オペレーション
を見直して、圧倒的効率性とスピードを手に入れたのだ。

その間、日本企業は何をしていたかと言うと、高度成長期の成功体
験が忘れられず、欧米発の経営手法や考え方を部分的に取り入れる
だけで、本質的な企業変革をしてこなかった。

今世紀に入ってから、成長性、収益性の両面で、外国勢に大きく水
を開けられている。にもかかわらず、それを「円高」などの外部環
境のせいにするだけで、抜本的な改革を行ってこなかったのだ。

このような危機感のなさに加え、勇気ある決断もしてこなかった。
かつて、海外市場に参入した時の失敗に懲りて、経営モデルの大き
な変化のリスクをとらなかったのだ。

【3】

この20年で日本企業と海外のハイパフォーマンス企業とは大きく
差がついてしまった。このギャップを埋めることは、今なら何とか
間に合う。ただし、猶予期間はわずか3年くらいだ。

世界景気が低迷し、金融市場が十分機能していない今なら、ハイパ
フォーマンス企業の成長戦略は停滞している。

彼らは資金効率を上げる経営を行っている。そのため、現在は成長
のための積極投資でなく、不確実性に備えてキャッシュの蓄積を行
っている。この猶予期間こそ、日本企業の最後のチャンスだ。

ここで競争力をつけることができなければ、再び日本企業が世界市
場で頂点を極めるのは難しい。金融市場が息を吹き返す前に、改革
を成し遂げる必要があるのだ。

【4】

3年でハイパフォーマンス企業に追いつくには、試行錯誤している
暇はない。ハイパフォーマンス企業を徹底的に真似て「学ぶ」こと
が大切だ。

かつての欧米人のように、日本人の心の中にも、「驕り」による「傲
慢さ」が染み付いている。しかし、戦後、欧米企業から学んだ謙虚
さを思い出し、徹底的に学ぶべきだ。

学ぶ対象は、欧米企業だけでは不十分だ。新興国企業にも広がる。
たとえば、中国のファーウェイ・テクノロジー、韓国のサムソンや
LG、メキシコのセメックス、ブラジルのエンブラエルなどだ。

【5】

日本は、海外から「学ぶ」ことは、過去に何度も経験してきた。和
魂洋才は、いわば日本のコアスキルと言ってよい。

ハイパフォーマンス企業の強みは、グローバルスケールを活かした
ものだ。欧米企業が得意な「大きく、広く考える」ことが有利に働
いているのだ。

ただ、いったんグローバルスケールの享受が一段落すれば、次には
再び、現場レベルまで深く掘り下げてアイデアを創出する力が強み
として活きてくる。

その時こそ、日本の社員の力が競争力を強化する源泉となるのだ。

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■■選書コメント
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本書は、あのコンサルティングファーム、アクセンチュアのトップ
コンサルタントが、日本企業に不況期の乗り越え方と、その後の進
み方をガイドする本です。

不況期の処し方として、大きく二つの方向性があります。一つには、
不況を一過性のものととらえ、それに対処する方向です。投資を抑
え、リストラや経費節減で乗り越えます。

もう一つは、不況を転換期ととらえ、自社のビジネスモデルを大き
く転回させようとすることです。そのためには、むしろ積極的に投
資する必要があります。

不況後に花開くのは、言うまでもなく後者です。大事なことは、こ
れからどんな世の中になり、会社はどんな分野に、どのように舵を
切ればいいのかです。本書は、そのヒントを教えてくれます。

著者は、世界中の企業が不況で内向きになっている今こそ、日本企
業は自社の事業構造を変革し、海外に市場を広げるチャンスだとい
います。

反対に、今を逃せばチャンスは二度とやってこないといいます。海
外に進出しそびれるだけではありません。外国勢が日本に押し寄せ、
大事な国内市場まで奪われてしまう可能性があります。

300ページ前後のハードカバーの本ですから、読み応えがあります。
ただ、体系的に書かれているので理解は容易です。最新事例も豊富
なので飽きずに読めます。

中堅企業以上の経営者、幹部社員に向けて書かれた本だと思います
が、ビジネスの大きなうねりをわかりやすく教えてくれるので、ビ
ジネスに携わる人なら、誰が読んでも勉強になると思います。

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ています関係で、無断転載はできません。ご了承ください。
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