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2013/08/09
世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業

世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業

自分の頭でとことん考えよう

「どうすればいいか?そんなの自分で考えてよ」「言いたいことはわかるけど、説得力がないんだよね」「ツメが甘いな。ちゃんと考えたの?」このようなことを、言われたことはないだろうか。課題に自分なりの答えを出す。想定外の事態を乗り切るべく、新たなシナリオを見つけ出す。自分の意見に説得力を持たせる。いずれも「きちんと考える」ことができなければ、うまくいかない...


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■今週の選書
■世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業
■狩野みき
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自分の頭でとことん考えよう

【1】

「どうすればいいか?そんなの自分で考えてよ」「言いたいことは
わかるけど、説得力がないんだよね」「ツメが甘いな。ちゃんと考
えたの?」このようなことを、言われたことはないだろうか。

課題に自分なりの答えを出す。想定外の事態を乗り切るべく、新た
なシナリオを見つけ出す。自分の意見に説得力を持たせる。いずれ
も「きちんと考える」ことができなければ、うまくいかない。

しかし、きちんと考える、すなわち「考え抜く」とは、具体的にど
うやればいいのか。何を、どんなプロセスで考えれば「考え抜いた」
と言えるのか。このあたりが曖昧だ。

【2】

日本で教育を受けた人が、考え抜く術を知らないのは、当たり前だ。
教わっていないからだ。日本の学校教育は、いわゆる「正解主義」
に重きを置いているのだ。

だから、学校では一人一人の「答え」や「意見」を尊重するような
考え方についてはほとんど教えない。自分の意見の作り方や、正解
のない問いに自分なりの答えを出す方法は、教えてもらえないのだ。

ところが、一歩社会に出れば、学校ではほとんど訓練を受けてこな
かった「自分の頭で考える力」が、当然のように求められるように
なる。ひどい話だ。

一方で、グローバルな舞台で活躍する人は、一人ひとりが明確な意
見を持ち、じっくり考え抜くスキルを身につけている。これは、一
つには彼らが受けた教育のおかげだ。

エリートと呼ばれる人たちの多くは、欧米などの良質な学校で学ん
でいる。そこで彼らが学ぶのが、この「考え抜く力」だ。英米の学
校では、早ければ小学校から教えている。

【3】

「自分の意見の作り方」には、3ステップがある。これは米ハーバ
ード大学の教育プロジェクトも、その重要性を唱えているものだ。

最初に「あること」について、自分はどれだけ理解しているのか確
認する。「理解していること」を確認することで「理解できていな
いこと」が明らかになる。

次に「あること」について理解できていないことは何かを把握し、
「理解できていないこと」を解決するために調べる。そうすること
で、理解が深まる。

最後のステップで、自分の意見を持つ。ここで大事なことは「ある
こと」に対する理解を深めること抜きに、いきなり「意見を持つ」
ことはNGだということだ。

【4】

どうすれば、きちんと考えた上で、説得力のある意見を持てるのか。
まず、きちんと考えるための基盤が必要だ。それは「クリティカル・
シンキング」と呼ばれるものだ。

情報や意見・主張の是非を吟味し、よりよい「答え」を模索する方
法だ。簡単に言うと「他人に流されず、自分でじっくりと考える思
考法」だ。

クリティカル・シンキングで重要視されるのが「根拠」だ。意見や
主張には、根拠が必要だ。意見や主張は「よい」根拠がなければ説
得力がないのだ。

「なんとなく」考えるのではなく「自分はこういう根拠がある。だ
からこう考える」という風に根拠を意識する。これができれば、自
分の考えを持ち、自分自身に自信を持つこともできる。

欧米人の中には「日本人は、何か質問しても、イエス・ノーばかり
で根拠を言わない」とボヤく人がいる。しかし、日本人も根拠を言
わないわけではない。

だが、欧米人と日本人とでは、根拠を口に出す頻度が違う。それは、
根拠に対する姿勢が違うからだ。たとえば、アメリカ人は「夕食に
何を食べたいか」にさえ、根拠を求めようとする人たちだ。

好みはさておき、根拠なしの「日本語式」と根拠ありの「英語式」
のコニケーション・スタイルを比較すれば、どうしても「英語式」
のほうが、より説得力があることは明らかなのだ。
 
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■■選書コメント
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自分の頭で、とことん考え抜くことで、説得力のある意見を持ち、
それをビジネスの現場で活かすことを目指します。そのやり方、鍛
え方を、分かり易く教えてくれます。

著者は、海外に長く暮らし、あのTEDの日本版にも出演するなど、
考えること、話すことに独自のノウハウを持っている方です。その
著者が、自分の頭で考える方法や訓練法などを解説します。

日本人は、自分の意見を言わないと言われています。理由は、やり
方を教わっていないからだと著者は言います。本書は、それを詳し
く教えます。

自分ならではの意見を持ち、その意見に説得力を持させるには、ま
ず、情報を正確に理解した上で、自分の頭でとことん考えることで
す。本書も、そのやり方から教えます。

なお、ここで紹介されるメソッドは、ハーバード大学が提唱する「意
見のつくり方」や、アメリカの高校で教える「考える」授業をベー
スにしています。

この手の本には珍しく、ノウハウ満載で「ツッコミリスト」「視点
を増やす方法」「A4・1枚決断シート」など、様々なツールやケー
ススタディも紹介しながら、具体的に解説します。

グローバル人材を目指すわけではないという人でも、人と違った意
見が持ちたいとか、「会議」「打ち合わせ」でユニークな提案がし
たいという方なら、きっと役立つと思います。

ビジネスの現場で、もっと自分の頭で考え、自分の意見を持ち、そ
れを相手に伝え、説得したいと考えるすべてのビジネスパーソンに
お勧めします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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