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2018/05/25
人が集まる職場 人が逃げる職場

人が集まる職場 人が逃げる職場

人が集まる職場とは

勤務形態や労働時間・給料・社会保障などの体制がしっかり整っている一流企業、いわゆる"ホワイト企業"でも、人が逃げる時は逃げていく。あらゆる職場の問題に対峙して見えてきたことは「人は働く中で成長感覚を得られないと、心が折れてしまう」ということだ。成長感覚とは「自分は成長している」と感じられるということだ...


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■今週の選書
■人が集まる職場 人が逃げる職場
■渡部卓
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■■選書サマリー  
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人が集まる職場とは

【1】

勤務形態や労働時間・給料・社会保障などの体制がしっかり整って
いる一流企業、いわゆる"ホワイト企業"でも、人が逃げる時は逃
げていく。

あらゆる職場の問題に対峙して見えてきたことは「人は働く中で成
長感覚を得られないと、心が折れてしまう」ということだ。成長感
覚とは「自分は成長している」と感じられるということだ。

もちろん、業績、昇進・昇給など、目に見える結果を出した時にも、
やりがいを得ることはできる。だが、成長感覚は、もっと安定し、
楽しさや喜び、安心を含んだ心地よい上昇感覚だ。

働く人の成長感覚をサポートできる職場なら、人が逃げるどころか、
次々に集まってくる。仕事に限らず、人生レベルで幸福になること
をサポートできる職場こそが、人の集まる職場なのだ。

【2】

一昔前まで、仕事すなわち「ワーク」の中で成長し、一人前の社会
人になることが当たり前だった。家庭や趣味など「ライフ」や、社
会人サークルやボランティアなど「ソーシャル」は概念もなかった。

しかも、仕事すなわち「ワーク」の枠は、1つの会社だった。高度
経済成長の中、1つの会社だけでも十分な展望があり、出世してい
くことで、確かな"成長"の手ごたえが感じられたのだ。

しかし、今の時代、個々の価値観は多様化・複雑化の一途をたどっ
ている。その結果、人それぞれが成長を感じる対象・状況もまた、
多様化・複雑化している。

現代は「ワーク」の枠が拡大し「ライフ」と「ソーシャル」も加え
た三つの枠が重なり合っている。その中で、それぞれ別の場所で別
のものから成長の手ごたえを感じる時代になったのだ。

【3】

この「ワーク・ライフ・ソーシャル」という枠から、様々な成長の
風が吹いている。そこで作られる上昇気流こそが「人が成長する感
覚」なのだ。

人生には、活動のベースとして「心身の健康」がある。その上に「ラ
イフ」「ワーク」「ソーシャル」の3つの領域が重なり合う枠があ
る。そこから、いくつもの風が吹いている。

「ワーク」による「成長の風」に吹き上げられたかと思うと、「ラ
イフ」における成長の風に背中を押される。そんなことを繰り返し、
彷徨いながら、上に昇っていくイメージだ。

また、ひとくちに「成長の風」と言っても、様々な風があるものだ。
どの領域から、どんな風が吹き、どんな上昇気流に乗って成長して
いくのか。それは、一人ひとり異なるものなのだ。

【4】

人が上昇気流に乗って成長していくためには、その人が落ちないよ
う、一生懸命、風を作って支える人が必要だ。「風を送る」「下か
ら支える」には、何よりもまず「共感力」を磨くことだ。

「心が折れる」現象のベースにあるのは「不安」だ。励ましやアド
バイスより、まず「不安」を認め、寄り添うことだ。不安に「共感」
するべきなのだ。

職場で安心を与えられるのは「上司」だ。いかに社長や役員が立派
な信念と功績のある人でも、身近にいるのは上司だ。部下は、上司
の影響を、良くも悪くも大きく受けることになる。

「不安の時代」のリーダーがなすべきことは、完璧な姿を見せ、正
解を与え、号令を出し、叱咤激励することではない。固有の希望や
目標を共有し、不安に共感し、共に悩み、互いの成長を促すことだ。

それは「リーダー」というより、同じ職場の中でそれぞれの成長を
目指す「パートナー」のような感覚だ。人が集まる職場に、今必要
なのは、常に教え導いてくれる完璧なリーダーではないのだ。

完璧過ぎず、自然体でいることだ。そして、共に悩みながら支え合
うことで安心感を与えるのだ。そんな「ほどほどのパートナー」こ
そが、今求められるリーダーの姿なのだ。

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■■選書コメント
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マネジメントの本です。職場のリーダーや、これからリーダーにな
る人のために、和気あいあいとしながら、働く人が成長できる組織
の作り方を「人が集まる職場」作りのヒントとして教えてくれます。

「人が足りない」「雰囲気が悪い」「優秀な人や若手ほど辞める」
「メンタルを病んで休む人が多い」など、問題だらけの職場が増え
ています。

そんな職場にならないための秘訣が分かります。職場の問題の原因
と解決策を、コミュニケーションの知識と理論の分析と解析をベー
スに、わかりやすく教えてくれます。

いつもギスギス・鬱々した不穏な空気が漂い、人が逃げていく・・・
そんな職場には、特徴があります。たとえば「雑談がない」「いつ
も同じメンバーが残業している」「フィードバック重視」などです。

こういう職場は、働く人のモチベーションになる「成長していく感
覚」を阻害しています。誰もが「ここにいたら潰される」という気
持ちになります。だから、社員が去っていくのです。

それを回避する方法を、職場のメンタルヘルス・コミュニケーショ
ン対策の第一人者が解説します。著者自身の体験も盛り込みながら、
現場で実践できる内容を色々と紹介します。

具体的には「服装を使い分ける」「かりてきたねこで叱る」「フィ
ードフォワードする」などです。いずれも理論と経験に基づくノウ
ハウです。それを、豊富な図解とイラストを使って紹介します。

管理職やマネジメント層など、職場のリーダーや次世代のリーダー
はもちろん、職場の停滞感に悩んでいるすべてのビジネスパーソン
にお奨めします。


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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2018
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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