vol.66 2008年9月19日
テーマ :耽読日記 読書術

読書レポートのススメ

本を読んで、「これは!」という本に出会ったら、読書レポートを作ることをお勧めします。

読書という、典型的なインプット学習は、アウトプットすることが重要だからです。その点、レポートづくりは一番手軽なアウトアップ法です。

そこでその効用について、少し具体的に説いていきましょう。

■学習効果を高めることができる

レポートを取ることで、頭を整理することができます。読んだだけでは「なるほど」で終わってしまいます。

そもそも、読んだことは、どこかに控えておかないと、すぐに忘れてしまいます。レポート作るというアウトプットをすれば、自分なりに整理し直したり、自分の言葉に置き換えたりしますのでより深い理解できます。

また、自分が本当は解っていなかったのに、わかったつもりで済ましていたことに気がつくこともあります。こうしたプロセスを経ることで、自分の血肉になってきます。

インプット型の学習の典型は、学校の授業のような、講義を受けるものです。一人の先生と、複数の生徒がいて、先生の一方的な話を聞くケースです。

その場合、ノートを取るのが普通です。それは、備忘録作りであるのはもちろん、理解を深める行為でもあります。一方通行を双方向に変換する作業です。

読書も、書き手からの一方通行である点は講義と同じです。それを双方向に変換するには、やはりノートを取ることです。それに該当するのが読書レポートです。

■備忘録になるから

読書レポートで概要を記録しておけば備忘録になります。もちろん、本はいつでも参照できます。しかし、必要な個所は人によります。それを記しておくと、膨大なページの中から発掘する作業がふぶけて、後ほど参照するのが楽です。

また、自分の成長の記録になります。同じ本を読んでも、ピンとくるところは、自分の成長度合いや置かれた状況に応じて異なってきます。だから、読後感を控えておくと、自分の成長度合いや状況の変化が理解できますので便利です。ぜひ記録しておきましょう。

また、読書家にとって頭が痛いのが書籍保管です。その点、レポートを作ってしまえば、本自体は捨てることもできます。

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