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2008/03/13
今年の北京五輪や、餃子の事件もあって、中国の話題をマスコミで目にする機会が増えています。それだけ、関係が深くなったのですね。しかし、残念ながら、その論調の多くは、後ろ向きなものです。タイトルだけ見て、本書もそうした論調に便乗した、中国バッシングの本だと思いました。でも、読んでみると全く違いました。弁護士で大学院教授の手による、極めて前向き、まとも、本格的な本です。実際に中国で日本企業や、日本人が巻き込まれたトラブルを取り上げ、その対処法を提示することで、我々が同様のトラブルに巻き込まれない方法、また巻き込まれたときの対処法を提示しています。具体的には、「福袋セールを詐欺商法と訴えられた」「社員の買春逮捕もみ消しに100万ドル」「 日本製オリジナルが中国の海賊版に敗れた裁判」など、日本企業が巻き込まれそうな事例ばかりです。これらの問題を防ぎ、巻き込まれたとき解決するには、中国の法と文化を知り、有能な中国人の力を借りていくしかありません。私も、かつてアメリカに駐在し、アメリカ人とビジネスをしていました。やはり法律や文化が違うために、数々のトラブルがありました。しかし、そこから逃げていても始まりません。知恵を絞って乗り越えていくことで、ノウハウが蓄積し、それが強みになります。中国でも、全く同じだと思います。中国で活躍する人、仕事柄中国の人とおつき合いのある人、中国進出を考える日本企業で働く人などが、中国の法律と文化を学ぶ上で、お薦めの良書です。