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2003/11/28
できる人になるには勉強してはいけない!

できる人になるには勉強してはいけない!

勉強で一流になった人はいません。新しい時代が求める問題解決の方法は、過去の資料やデータにはないからです。


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■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 19230部>━
=今週の選書=
■できる人になるには勉強してはいけない!
■久恒 啓一 (著)
■青春出版
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■■  選書サマリー

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勉強で一流になった人はいません。新しい時代が求める問題解決の
方法は、過去の資料やデータにはないからです。

【1】

依然としてサラリーマンの間で勉強がブームだ。書店に行くと勉強
法の本がずらりと並んでいる。大きな書店では、コーナーができて
いて、仕事帰りのサラリーマンが熱心に読んでいる。

本の内容は、だいたい次のような感じだ。
・電車やトイレの細切れ時間を使おう
・資格や大学院入試をクリアする方法
・本を1冊5分で読む方法
・要領よく、知識を吸収するコツ
・記憶力を上げる方法

だが、こうした方法に従って勉強して、実際に仕事に生かせたとい
う人はほとんどいないはずだ。

理由は時代があまりに厳しくなり、勉強くらいでは対処できなくな
ったからだ。今は悠長に勉強などしている場合ではないのだ。

【2】

「商品が売れない、何とかしなくては。しかし自分では方法が思い
つかない...」こういうピンチの時ほど、何かにすがりつきたくなる。

確かに自分の頭で考えるより、本や資料をかき集めて、他人の意見
を採り入れた方がラクだ。その安易な姿勢が勉強信仰を生み出した。

だがいくら熱心に勉強しても、本に書いてあるセオリーや、業界の
前例を取り入れても、それで何とかなる時代は過ぎ去っている。バ
ブル崩壊以降、不況が10年以上続いていることがそれを物語る。

問題は多くのビジネスマンが肝心の患部、すなわち問題の本質をき
ちんと見ていないことにあるのだ。本人は見ているつもりでも、焦
点がずれているのだ。

【3】

医療の世界でも最先端の学術論文ばかり読んで、目の前の難病患者
の症状を見ようとしないために難病が治せない医者がいる。

勉強するサラリーマンは、そんな医者のような存在だ。勉強すると
時間が無くなる。人に会うのも無題に思えてくる。

資料を買うから、お金がなくなる。それに勉強するほど、知らない
ことが出てくる。もっと知っている人がいることが分かる。

こうしてキリがなくなり不安になる。電車やトイレの中でも勉強し
ないと安心できなくなる。こうなるとますます余裕が無くなってど
んどん暗い性格になっていく。

【4】

どれだけがんばっても結果が出ない。これは頭が悪いのでない。勉
強のしすぎなのだ。バブルが崩壊してから失われた10年の間、私た
ちはあまりにも勉強しすぎた。理由は「問題の答えは外国にある」
と誰もが考えてきたからだ。

欧米のケースを研究し、先進の理論やノウハウを取り入れれば、こ
の現状から脱却できると、誰もが期待していた。だからがむしゃら
に勉強してきたのだ。

しかしいわゆる勉強で成果を上げ、一流になった人は一人もいない。
日本人は勉強病、勉強苦から一刻も早く開放されるべきなのだ。

今、本当に大切なことは勉強を辞めて現場に出ることだ。現場で当
事者の話を聞き、職場の事情や、時代との関わりをじっくり考える
ことだ。

【5】

5感を働かせ、目の前の仕事について情感豊かに探っていけば本当
の問題が見えてくる。そうすれば顧客のクレームからも、その企業
が抱える問題、さらに新商品のアイデアやサービスの在り方まで探
っていけるようになる。動体視力が鍛えられてくるからだ。

現場でつかんだ問題を深く掘り下げれば、人まねではないオリジナ
ルの解決策を引き出せるようになる。頭と体を共に駆使して挑めば、
仕事そのものが刺激的で面白いモノになる。

やがて自分よりずっとできると思っていた人よりもすぐれた成果を
上げられるようになる。そして「一流」と呼ばれる、本当にできる
人々のネットワークに加わることができるようになる。

こうしたネットワークが、さらにグレードの高い仕事に取り組むチ
ャンスを与えてくれる。このような好循環の波に乗りながら次々と
問題を解決し成果を上げていくことが、仕事の醍醐味なのだ。

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■■  選書コメント  
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「本を読むな」という本書にかかれば、ビジネス書の要約をするこ
のマガジンも、否定されそうです。

ただ、本書の主張は「本ばかり読むくらいなら現場を見ろ」という
ことだと考えます。私も知識詰込型一辺倒の読書には絶対反対です。
大事なことは、読んだら自分で考え、行動することです。

そうは言っても簡単ではありません。そこで最初の行動として、読
んで得たことを発信することを提案します。つまり読んだ本に関す
る、自分の解釈、感想などを会社の同僚、友人、ご家族など、周囲
の人に伝えてみるのです。

その時「あの本にこう書いてあったのだけど...」でなく、あくまで
も自説として伝えます。いわゆる受け売りですが、周りの人に話す
だけなら、まぁ、いいじゃないですか。

すると「なるほど」とか「そうかな」などと反応が返ってきます。
それに対して、今度はこちらが反応せざるを得なくなります。こう
したやり取りの中で、受け売りが自分の血肉になっていきます。

周囲に語れる仲間はいなければ、インターネットを使います。最近
は掲示板やメーリングリスト、日記サイトなどがありますし、また
オンライン書店はいつでも読者からの感想を求めています。

実は、私もかつて自分で書いた書評を売っていたことがあります。
私の場合は、きっかけが本代稼ぎでした。4年くらい前ですが、当
時はオンライン書店黎明期で、コンテンツ不足だったせいか、よく
素人の書評を買ってくれたのです。いい訓練になりました。

繰り返しますが、本書は「勉強すること」そのものでなく「勉強だ
けすること」を戒めているのだと思います。危険なのは、何かに依
存してしまうことなのです。ロクに考えずに、人の意見に100%依
存し、従ってしまうことは百害あって一利無しです。

自分の演じる演目のシナリオを書くのは、あくまでも自分でありた
いものです。「最後に決めるのはあくまでも自分」そんなスタンスで
読書をするなら、本はやはり、あなたの最高の参謀になってくれる
はずです。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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Tel.(03)6273-7950
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