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2004/01/09
朝4時起きの仕事術―誰も知らない「朝いちばん」活用法

朝4時起きの仕事術―誰も知らない「朝いちばん」活用法

仕事の成果を上げるには、まず仕事の質を変えること、そして仕事
の量を増やすことだ。この2つが同時にできれば、今の何倍もの仕
事をこなせるようになる。
まず1日24時間、これは誰にも等しく訪れる時間だ。この24時間
をどう使うかで仕事の生産性が決まってくる。


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■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 19850部>━
=今週の選書=
■■朝4時起きの仕事術―誰も知らない「朝いちばん」活用法
■■中島 孝志
■■プレジデント社
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■■  選書サマリー

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年頭に掲げた抱負を現実のモノにするために、ここで早起きに挑戦
してみては?今週は、その早起きがテーマの書籍です!

【1】

仕事の成果を上げるには、まず仕事の質を変えること、そして仕事
の量を増やすことだ。この2つが同時にできれば、今の何倍もの仕
事をこなせるようになる。

まず1日24時間、これは誰にも等しく訪れる時間だ。この24時間
をどう使うかで仕事の生産性が決まってくる。

仕事の生産性アップのために、ぜひとも勧めたい仕事法、それが朝
4時起きをして仕事を始めることだ。

以前から仕事のできるビジネスマンは、朝の使い方がうまいと言わ
れてきた。朝の1時間は、夜の2?3時間に匹敵するからだ。それ
だけ朝が重要視されながら、その朝をフルに使っている人は少ない。

【2】

例えば朝4時起きで仕事をすれば、午前中だけで8時間、そして午
後も8時間仕事ができる。正午を境に8時間づつ仕事ができるわけ
だ。睡眠時間を6?8時間とすれば1日24時間が3分割できる。

午前中には、依頼されている仕事、午後はこれから仕掛ける仕事と
いうように、一日に2種類の仕事ができる。人生2毛作だから、も
のすごい仕事中毒のようだが、本人にとってはそうでもない。

特に、午後の仕事は、未来の仕事をプロデュースするための楽しい
仕事だ。読書をしてもいいし、寄席に行ってもいい。デジカメを小
脇に抱えて気ままに商店を探査したり、気になる人に会うのもいい。

この朝4時起きの仕事術は、比較的タイムマネジメントが自由にで
きる自営業の人だけのものではない。広くビジネスマン諸兄にも活
用できるものだ。

【3】

会社の平均的な始業時間は午前9時だということを考えると、ビジ
ネスマンは、午前中たった3時間しか仕事をしていないのだ。

朝一番を、どれだけ巧みに使いこなせるか、これがビジネスマンを
仕事ができる人、できない人の二種類にくっきり分けてしまう。

ビジネスマンにとって重要なことは、早起きをして朝を徹底活用す
ることだ。もちろん大切なのは早起きそのものではない。朝の活用
法を見直すことで従来の仕事のやり方を激変させることだ。

朝4時起きを勧めると、様々な言い訳が返ってくる。典型的なのは
「自分は、帰宅時間が遅いからできない」「そんなに早く起きてもや
ることがない」「もっと寝ていたい」などなどだ。

【4】

仕事のできる人、成功している人の多くは、現実に朝4時起き、朝
5時起きの仕事術をマスターしているものだ。ならば、まずその生
活パターンをそっくり真似してみることから始めればいい。

それだけで、仕事のできる人、成功する人になれるはずだ。少なく
とも勝ち組みグループに入る確率は限りなく高くなるはずだ。

成功する人と、成功できない人との間には、実はたったひとつの違
いしかないのだ。それは成功する人は、いいと思った習慣はすぐに
自分のものにできる人だ。

逆に成功できない人は、良い習慣だということはわかっても、自分
がやろうとは思えない人だ。こういう人はいつまでたっても成功で
きないし、仕事もできるようにならない。

成功のポイントは頭の中身をそっくり変えることなのだ。朝は睡眠
時間、休息の時間と思い込んできた頭のOSをリセットし、朝こそ
仕事の時間、勉強時間、自己投資の時間だ、と新しいソフトにバー
ジョンアップするべきだ。まずはそこからスタートすればいい。

【5】

忙しい人こそ、ぜひ朝という限られた時間を巧みにマネジメントし
てもらいたい。朝4時起きで午前中に8時間の仕事をすれば、午後
の8時間は丸々おまけになるのだ。

その時間には仕事をしてもいいし、道楽をしてもいいし、勉強して
もいい。朝4時起きのおかげで、時間をどんどん前倒しできるから、
どんなことでも可能になるのだ。

毎朝6時に起きている人なら、その習慣を2時間前倒しするだけで
一日のスタートが2時間早まる。たったそれだけのことで仕事、勉
強、昇進、蓄財、人脈づくりなどで格段の成功につながるはずだ。

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■■  選書コメント  
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本書でも語られるとおり、早起きの効用には、ホルモンの分泌が盛
んになるなど、医学的根拠があります。ただし私の場合、心理的効
果にも着目しています。

私自身、10年来の早起き実践者ですが、早起きすると世間に先んじ
た気分になります。それが自信につながります。反対に夜更かしを
すると世間に取り残された気分になります。それが自信を喪失させ
ます。この心理的違いは、成果に大きな影響を与えるのです。

なお、以前にも指摘しましたが、この手の本は、早起きの効用に終
始するあまり、早起き方法への言及が少ないのが難点です。本書で
もその点にはあまり触れられていません。

それに対する著者の答えは「根性で起きろ」ということなのでしょ
う。仕事ができる、勉強ができる、人脈が広がると魅力だらけなの
だから起きられないはずは無いだろうということなのでしょう。

しかし、私のような意志の弱い人間は、そんな高邁な理由だけでは
起床に伴う苦痛に打ち勝てません。マズローの欲求5段階説にもあ
る通り、人とは「生理的欲求」が満たされなければ「自己実現の欲
求」を満たす気になれない存在です。

仕事や勉強がしたい、人脈を広げたいなどは「自己実現の欲求」で
す。一方、睡眠欲というのは「生理的欲求」です。だから、高い志
だけでは、早起きできないのは、無理もないことなのです。

では、私は何をモチベーションに早起きしてきたのでしょう。答え
は、満員電車からの回避です。実は私、かつて乗車率200%という、
すさまじい電車で通勤していました。

これは、小さな人なら体がういてしまうほど、下手をすると肋骨が
折れるほどの混雑です。早起きをして時差出勤すれば、この電車に
揺られる苦痛から逃れることができたのです。

これが私に早起きをさせる最大のモチベーションでした。空いた電
車と、始業までの時間は、時差出勤の副産物でした。それを勉強の
時間にあてた、というわけです。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
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