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2006/01/06
会議でヒーローになれる人、バカに見られる人

会議でヒーローになれる人、バカに見られる人

「仕事は現場でやるものではない、会議室でやるものだ」そういわ
れたら、あなたは「とんでもない」と思うかもしれない。だが、よ
く考えてほしい。
あなたの昇進や人事異動は、エライ人が会議室にこもって決めてい
る。また、あなたの仕事の業績を左右する職務内容や役割分担など
は、あなた自身も参加する会議で決められることが多い。


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■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数48,766部>━
■今週の選書
■会議でヒーローになれる人、バカに見られる人
■吉岡 英幸/技術評論社
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会議を思いどおりにコントロールする秘訣とは?

【1】

「仕事は現場でやるものではない、会議室でやるものだ」そういわ
れたら、あなたは「とんでもない」と思うかもしれない。だが、よ
く考えてほしい。

あなたの昇進や人事異動は、エライ人が会議室にこもって決めてい
る。また、あなたの仕事の業績を左右する職務内容や役割分担など
は、あなた自身も参加する会議で決められることが多い。

会議でうまく自己主張できなかったために、損な役割を押し付けら
れたとか、会議でうまく立ち回っておいしい役をもらった同僚と業
績で大きな差をつけられたとかいう経験はないだろうか。

会議に気合を入れるかどうかで、現場の仕事の条件が大きく変わる
ことは大いにある。また、会議や議論というイベントは、ビジネス
パーソンとしての知性、能力、人徳を丸裸にしてしまう。

【2】

会議の場には、あなたを直接評価するなどが同席していることが多
い。会議でバカに見られれば、いくら現場の仕事で頑張っても、あ
なたの評価は地に落ちかねない。

社外の人ばかり集まった場ならなおさらだ。他人にはあなたの仕事
ぶりなどわからない。だから、なんだかんだいっても評価は会議で
決まってしまう。

「オレは黙って現場で結果を出す」なんて言っている場合ではない。
会議こそが、あなたのビジネスパーソンとしての価値やキャリアや
価値を決定付ける場所だ。そのような認識で、現場の仕事より高い
緊張感と戦略をもって臨むべきなのだ。

【3】

私は2003年、ナレッジサインという会社を設立。ディスカッション
を通じて、ナレッジを共有する「ナレッジワークショップ」という
メソッドを確立した。

以来、ひたすら議論の司会「ファシリテーター」を務めるという、
ちょっとユニークな分野のプロとして仕事をしている。ファシリテ
ータ?とは、一般に会議の仕切り役のことで、仕切りそのものをフ
ァシリテーションという。

ファシリテーターはただの仕切り役とは違う。自分自身は意見をも
たず、ひたすら第三者として会議参加者が活発に議論できるように
したり、みんなが納得する合意形成を導き出したりするのだ。

【4】

駆け出しの頃の私は、各分野の一線で活躍している人たちを前に、
信頼を裏切るまいと必死だった。あたかも知識が豊富であるかのよ
うに振る舞い、付け焼刃で小手先のテクニックを駆使した。自分を
実際以上によく見せるため、虚像を作り出そうとしたのだ。

いつしか見せ掛けの知識は本物の知識となり、小手先のテクニック
は理論と実践をともなった本当のテクニックとなった。そして気が
つくと、プロとして仕事をしていた。

自ら虚像を作り上げ、それに近づこうとしたとき人は成長する。そ
の意味で、会議や議論は成長のための絶好の場だ。

他の参加者は自分の虚像を見てもらうための観衆であり証人だ。公
衆の面前で虚像を披露すれば、その虚像に追いつこうと努力をする
ようになるだろう。会議はなりたい自分を演出するステージなのだ。

【5】

会議、議論にはシチュエーション別に、次の3つに分けられる。

1.職場の上下関係がそっくり持ち込まれて、合意形成を必要とす
る「業務会議」

2.社外の人たちとの交流やブレーンストーミングなど、合意形成
の必要がない「社外交流会」

3.社外の方たちが集まる研修などで、上下関係のない初対面の人々
が合意形成をする「グループワーク」

それぞれ、何を目指すかが異なり、使うべきテクニックも違う。シ
チュエーションにあわせて、自分自身を演出し、成長しよう。いず
れあなたのキャリアに輝かしい未来がもたらされるに違いない。

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■■選書コメント  
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本書は、職場で日々繰り広げられる会議と賢くつき合う方法を解説
した本です。ユニークなのは、会議を自分PRのチャンスととらえ、
そこで自分を有能に見せる手法の解説に特化している点です。

会議は、建て前では参加者が相互に意見を出し合い、すり合わせな
がら、全員の合意のもとで一つの結論に至ることです。しかし、実
際には、結論などはあらかじめ決まっている場合がほとんです。

参加者ができることと言ったら、自分の能力や人格を他の参加者に
アピールするか、他の参加者の能力や人格を品評するくらいです。
本書は、そうした割り切りのもと、会議の攻略法を解説しています。

実際、延々と要領の悪いプレゼンや、支離滅裂な発言をして無能に
見られたり、反論されてムクれ、器の小ささをさらけ出したりなど
して、自分の評判を急落させる人は少なくありません。

逆に、しっかり自己表現できれば、日ごろうだつの上がらない人も、
周囲の評価を180度良い方向に変えることができます。具体的にど
うするのかを、本書は詳しく解説しています。

ビジネスパーソンにとって、会議は日常的なイベントです。関連本
もたくさん出ています。しかし、多くが意見の説得性を高めたり、
会議をスムースに進行させる手法を解説したものです。

しかし、会議が人の営みである以上、理屈通りに進むはずはありま
せん。本書は、そのあたりにも配慮していて、参加者を10のタイプ
に分け、タイプごとの対処法に誌面を割いているところが斬新です。

会議という日常的な営みをうまく利用して、自分の仕事や、キャリ
ア形成を有利に進めたいと考える方、会議のあり方に日頃から疑問
を感じている方は、ぜひ一読してみてください。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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Tel.(03)6273-7950
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