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2006/05/26
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考  BCG流 問題発見・解決の発想法

多くのビジネスパーソンが、「情報は多ければ多いほどよいものだ」
と考えている。情報量こそが「よい意思決定」「間違いのない意思
決定」につながると考えているのだ。
そこで、彼らはできるだけ多くの情報を集めてから物事の本質を見
極め、さらにそこであきらかになった問題に答を出すために、また
必要な情報を集めるという作業を繰り返す。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数51,174部>━
■今週の選書
■仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
■内田 和成/東洋経済新報社
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BCGコンサルタントの著者が、20年間のコンサルティング経験の中
で培ってきた「仮説思考」の要諦を解説します。

【1】

多くのビジネスパーソンが、「情報は多ければ多いほどよいものだ」
と考えている。情報量こそが「よい意思決定」「間違いのない意思
決定」につながると考えているのだ。

そこで、彼らはできるだけ多くの情報を集めてから物事の本質を見
極め、さらにそこであきらかになった問題に答を出すために、また
必要な情報を集めるという作業を繰り返す。

だが、情報収集を続けていると、どんどん時間が過ぎていく。結局、
肝心の意思決定は「エイヤー」でやらざるを得なくなる。または、
いざ物事を決める段階になって、必要なデータが揃っていないこと
に気づいたりする。

要するに、あらゆる情報を網羅的に調べてから答を出すには、時間
的にも資源的にも限りがあるのだ。

【2】

実は、仕事ができる人は、人より答を出すのが早いのだ。理由は、
まだ十分な材料が集まっていない段階、あるいは分析が進んでいな
い段階で、自分なりの答を出すことができるからだ。

こうした仮の答えを、われわれは仮説と呼んでいる。その仮説を立
てる段階が早ければ早いほど、仕事はスムーズに進む。

もう少し詳しく言うと、仕事の速い人は限られた情報をベースに、
人より早く、かつ正確に問題点を発見することができ、なおかつ解
決策につなげられる思考法を身につけている。

一方で、仕事が遅い人はとにかくたくさんの情報を集めたがる。ど
ちらがニワトリでどちらが卵かわからないが、情報がたくさん無い
と意思決定ができない人はダメだ。

【3】

仮説とは、読んで字のごとく「まだ証明はしていないが、もっとも
答えに近いと思われる答え」のことだ。別に特別なことではなく、
普段の生活でも、けっこう使われていることがある。

たとえば「雨が降った日にはみんな外へ出かけるのがいやだから、
レストランも空いているはずだ」と読んで、家族でレストランへ出
かけることがあるだろう。

実際にレストランが空いていれば、自分の仮説が当たっていたこと
になり、次からも「雨の日にはレストランが空いている」という前
提のもとに行動することになる。

一方、行ってみたら案に相違して、レストランが混んでいることも
あるかもしれない。この場合、自分が立てた仮説は間違いだと知り、
新たに仮説を立て直すこととなる。

こうした考え方こそ「仮説思考」だ。言い換えると、仮説思考とは
物事を答から考えることだ。課題を分析してから答を出すのでなく、
まず答を出し、それを分析して証明する。

経営コンサルタントは、仕事が速いといわれているのは、彼らが「自
分の仮説を持て」と厳しく叩き込まれるからだ。仮説を立てればや
るべきことがクリアになり、論点を深く考えることができる。

【4】

あなたがコンサルタントで、営業不振で悩んでいる会社の社長から
依頼を受けたとする。考えられる原因は山ほどある。製品の質が他
社に劣る、価格が高すぎる、広告宣伝に問題があるなどだ。

原因は、調べないとわからないが、経験のあるコンサルタントなら、
現場の雰囲気から見当がつくはずだ。

たとえば、社員に元気があって、商品は在庫管理されており、品切
れも全くないのに売れない場合、商品の競争力自体に問題がある場
合が多い。反対に、商品に問題がないのに売れていないときは、流
通チャンネル政策に失敗していることが多い。

もちろん、それが唯一の原因かどうかはわからないが、長年仮説の
トレーニングを積んでおけば、頭の中にこうした引き出しができる。
現場を見れば、その引き出しが刺激を受け、仮説が生まれる。

単なる思い付きや、経験のとは言えない「勘」が働くのだ。当然、
時には失敗もするが、成功も失敗も蓄積されれば、さらに勘が働く
ようになる。これこそが、仮説思考積み重ねの成果なのだ。

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■■選書コメント  
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本書は、20年間ボストンコンサルティンググループ(以下BCG)
のコンサルタントとして活躍してきた著者が、自らの経験の中で培
ってきた「仮説思考」を解説したものです。

著者、内田和成氏は、BCGで20年以上、戦略コンサルティングの
仕事に携わり、2000年6月から2004年12月までは、同社の日本代表
を務めた方です。

そんな、トップコンサルタントである著者が「仮説から始めれば、
仕事は格段に速くなる」という信念のもと、ビジネスパーソンに仮
説思考の鍛え方、使い方を解説するのが本書です。

仮説思考は、コンサルタントの業界では、ごく当たり前の思考法で
す。それどころか、ロジカルシンキングの普及もあって、すでにビ
ジネスパーソン全般に浸透しつつあります。

今さら「仮説思考で仕事を進めよう」と言っても、「何を今さら」
という方が多いかもしれません。

むしろ、今は仮説の精度を高める方法や、他の人が思いつかないよ
うな斬新な仮説を立てる方法、仮説を検証する時間を短縮する方法
などが関心事かも知れません。

本書は、そのあたりもしっかり想定しています。分析結果から仮説
を立てる方法や、よりよい仮説を立てることができる頭の作り方、
立てた仮説を手際よく検証するコツまで、仮説思考に特化して、掘
り下げて論じています。

仕事、なかでも頭脳労働を、今よりももっと効率的に進めたいと考
えている方、いつも膨大な情報に埋もれて四苦八苦されている方、
反対に、限られた情報で様々な決定を迫られている方など、ビジネ
スパーソンに広くお勧めしたい一冊です。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/lvhje

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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