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2008/09/05
儲かる会社はこうして作れ！

儲かる会社の儲かる理由。日本では「お金儲け」に対して、好印象を抱かない人が多い。だが、お金儲けは良いことだ。あらゆる会社の目標は「お金を儲ける」ことにある。正々堂々と、着実にお金を稼ぎ出している会社こそが「強い会社・優れた会社」と言える。そういう会社は、社会的にも高く評価されている。

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■■　　　　　　　ビジネス選書＆サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━＜読者数60,993部＞━
■今週の選書
■儲かる会社はこうして作れ！
■木下晃伸／講談社
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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/706x6sy0dd5ahnoqz8
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■■選書サマリー　　
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儲かる会社の儲かる理由

【１】

日本では「お金儲け」に対して、好印象を抱かない人が多い。だが、
お金儲けは良いことだ。あらゆる会社の目標は「お金を儲ける」こ
とにある。

正々堂々と、着実にお金を稼ぎ出している会社こそが「強い会社・
優れた会社」と言える。そういう会社は、社会的にも高く評価され
ている。

そして「強い会社・優れた会社」には、共通するポイントや特徴が
ある。たとえば、テレビコマーシャルを見ることで、強い会社と弱
い会社を見抜くことができる。

ここでは、さまざまな共通点の中でも、特に「具体的にどうやって
儲けているのか」について、徹底的に洗い出しを行い、紹介してい
きたい。

【２】

これまで、ファンドマネジャーやアナリストという仕事を通じて、
トヨタ自動車、ソニー、任天堂、花王など、1000社以上の上場企業
を取材してきた。

さらに、経営状況を細かく分析した会社の数は、その数倍にも達し
ている。これらの取材の基本は「会社への直接訪問」だ。

しかし、会社訪問は非効率的だ。だから、同業者の中には、会社を
訪問することなく投資を行なう人もいる。しかし、実際に会社を訪
れれば、様々なことが分かる。

たとえば、自分がまだ認識していなかった世の中の変化に気づき、
その変化に対して業界や会社がどう変わっていくべきなのかについ
て、的確な予想ができるようになる。

これまで、取材をしてきて、無駄になったものなど一つもない。こ
うした取材を通して得られたのが、これから挙げていく「強い会社・
優れた会社」の特徴や条件なのだ。

【３】

ここで、具体的な取材の手順を説明したい。たとえば、トヨタ自動
車を調査することになったとする。その場合、まず直接トヨタ本社
に出向き、１時間半程度徹底的にディスカッションする。

もちろん、それで取材は終わりではない。さらに、トヨタのライバ
ルである日産、ホンダ、マツダなど、その他の乗用車メーカーも取
材していく。

そして、トヨタの子会社であるダイハツ工業も調査し、さらにはダ
イハツの競合であるスズキも調べる。

スズキを調査していくうちに、スズキがインドで５割のシェアを
握っていることが分かれば、今度は、海外メーカーも視野に入れて、
リサーチしていく。

つまり、１社を調べようと思ったら、ライバル、子会社、そして、
海外の企業にまでリサーチ対象を広げていく。ここまでやって初め
て、その会社を調査したと言えるのだ。

【４】

こうした1000社以上にも及ぶ徹底取材を通して分かったことがある。
それは「強い会社・優れた会社」の本質だ。

最大のポイントは、「強い会社・優れた会社」というのは「儲ける
神髄」を見極めていて、それをビジネスで着実に実践しているとい
うことだ。

「お金を儲ける」ことは、会社だけでなく、個人にとっても必須の
スキルだ。だから、この「儲ける神髄」は、経営陣だけでなく、す
べてのビジネスパーソンが知っておくべきだ。

「儲ける神髄」がわかれば、誰もが経営者と同じマインドでビジネ
スと向かい合えるようになる。そうすれば、自分自身を成長させ、
キャリアアップや年収アップにもつなげることができるはずだ。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/706x9sy0dd5ahnoqz8

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■■選書コメント
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カリスマファンドマネージャーである著者が、企業の強さ、すなわ
ち「儲ける力」の見極め方を説く本です。本書を読めば、自力で会
社の実力を見抜く勘どころがわかるはずです。

なお、本書は、良いビジネス書の条件を兼ね備えた、バランスの良
い本です。まず、体系的に書かれています。強い会社の４つの条件
を提示した後、章ごとに、それを解説する構成になっています。

また、極めて具体的です。徹底した取材が信条の著者だけに、自分
の足で稼いだ実例がふんだんに盛り込まれています。著者の主観で
なく、客観的事実に裏付けられた内容は、説得力が違います。

さらに、文章がたいへんこなれています。投資家に向けて、膨大な
レポートを書いてきた著者だけに、企業の強さをわかりやすく紹介
する腕が確かです。

何より、素晴らしいのは、著者の「日本企業の素晴らしさを伝えた
い！」という思いが、行間からひしひしと伝わってくるところです。

なお、企業の実力の見抜き方を知るべきは、投資家だけではありま
せん。一般のビジネスパーソンも同じです。ビジネスの現場に身を
置く以上、「たしなみ」として知っておくべきです。

本書を読んで、勘所を鍛えれば、自社や取引先の実力がもっと明ら
かにできます。また、日経新聞やビジネス雑誌を読んでも、さらに
突っ込んだ、深い理解ができるようになるはずです。

とうわけで、経営者や株式投資家はもちろん、スキルアップしたい
と考えるすべてのビジネスパーソンに、本書をお勧めします。

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