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2008/10/24
脳を活かす仕事術 「わかる」を「できる」に変える

脳を活かす仕事術 「わかる」を「できる」に変える

あの脳科学者が明かす脳を喜ばせる仕事の秘訣。他人の行動や、作品のよし悪しは判断できても、自分で実行することができないことは多い。その原因は、脳の「感覚系の学習」と「運動系の学習」のバランスがとれていないからだ。


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■今週の選書
■脳を活かす仕事術 「わかる」を「できる」に変える
■茂木健一郎/PHP研究所
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■■選書サマリー  
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あの脳科学者が明かす脳を喜ばせる仕事の秘訣

【1】

他人の行動や、作品のよし悪しは判断できても、自分で実行するこ
とができないことは多い。その原因は、脳の「感覚系の学習」と
「運動系の学習」のバランスがとれていないからだ。

感覚系とは、見る・聞く・感じるといった五感を通した情報の入力
を司る領域のことだ。一方、運動系とは、実際に手足を動かして情
報を出力することを司る領域のことだ。

簡単に言うと、脳は主に感覚系で情報を「入力」、すなわち「理解」
し、運動系を使って「出力」すなわち「実践」している。

感覚系は、音楽や絵画、映画など、一流のものを生で触れるなど、
ちょっとしたきっかけで飛躍的に伸びる可能性を秘めている。

一方、運動系は、歌う、絵を描く、文章を書くなど、実際に出力し
ないと鍛えることができない。しかも、反復しないと鍛えることは
できないのだ。

【2】

感覚系と運動系は、車の両輪のようなものだ。感覚系が発達しすぎ
ると「納得いくものが作れない」となり、運動系が発達しすぎると
「大したことのない成果物」になってしまう。

両者のバランスがとれていないと、うまく回らないのだ。感覚系と
運動系のどちらが発達しているかは、経験に大きく依存する。だか
ら、人によって異なる。

しかし、現代人は、感覚系が発達している場合が多い。テレビやイ
ンターネットで、入力する機会が増えたからだ。それらを漠然と見
ているだけでも、無意識に様々な情報を入力しているのだ。

一方で、出力する機会は今も昔もそう変わっていない。だが、入力
に見合った出力を意識的に行わないと、入力過多に陥ってしまう。
だから、意識して運動系による「出力」をする必要があるのだ。

【3】

少しずつでもいいので、日常的に出力していくべきだ。なぜなら、
感覚系の学習が進みすぎると、より完璧な出力を求めるようになっ
てしまうからだ。

こうなると、理想と実際にギャップが生まれ、苦しくなってしまう。
そして、時には行動意欲を減退させてしまう。

自分も大学・大学院時代には、勉強が楽しくて入力に夢中になって
いた。だが、運動系がついていかなかったために鬱々としていた。

また、論文も進まない状況が続いていた。しかし、先輩のアドバイ
スで、とにかく一度、原稿を書いてみた。すると、ぼんやり自分の
文章の良い点、悪い点が見えてきたのだ。

その後もひたすら原稿を書くことで、文章の精度とスピードが上
がった。その結果、単行本の執筆依頼をもらっても、速い時は1600
字程度を約20分程度で書けるようになった。

【4】

情報を出力することには、2つのメリットがある。1つは「その情
報の価値を客観的に分析できる」ことだ。もう1つは「感覚系と運
動系の調和が図れる」ということだ。

感覚系と運動系が理想的な状態で調和しているのが「言葉」だ。一
流の絵画や演奏に触れたとする。そのすばらしさが分かったとして
も、同じような絵画や演奏はできない。

しかし、言葉なら比較的思うように操れるはずだ。それは、日常的
に言葉を出力しているからだ。脳の出力を高めるためには、感動し
た言葉や、役立ちそうな情報を友人などに話してみることだ。

その結果、その言葉や情報が、自分の血となり、肉となって整理さ
れる。これが脳の入力と出力のサイクルを回すということだ。これ
により、いままで気づかなかったことが見えてくるはずだ。

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■■選書コメント
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本書は、TVなどでお馴染み、あの茂木健一郎さんの新刊です。今
年、一番売れたビジネス書『脳を生かす勉強法』の続編です。今回
のテーマは、私たちビジネスパーソンが、特に知りたい仕事術です。

タイトル通り、いわゆるビジネス書で、仕事の進め方のヒントなど
がたくさん紹介されています。ただ、目指すのが、単に業績や、時
間効率の向上だけでなく、脳を磨くことにある点が、茂木流です。

一つ一つのノウハウについて、個人的な体験談にとどまるのでなく、
脳科学者としての客観的な、実証に裏付けられた視点から書かれて
いるところが魅力です。

「雲の上の人のノウハウだから、学んでも無駄」と思うかもしれま
せんが、かつて論文が書けなかったことや、就職先が決まらかった
ことなど、意外な苦労話から始まっており、親近感がわくはずです。

有名人の書いた本の多くは、個人的な体験談の列挙だけで、再現性
がなかったり、具体性を欠いたりするものが多く、実用的ではあり
ません。

しかし、本書に関しては、すぐに実践できそうな具体的ノウハウが
詰まっています。たとえば、1時間脳セットアップ法、脳の回転速
度を落とさないスケジュール術、アイデアを生む身体法などです。

もちろん、全編を通して、脳科学のフレーズなどが散りばめられて
いますので、仕事に生きる実務的な内容でありながら、同時に知的
好奇心も満たしてくれます。

著者のファンや、脳科学に関心のある人はもちろん「ビジネス書の
ノウハウが実践できない」「効果的な仕事のやり方が知りたい」
「仕事を通して脳を鍛えたい」というすべての人にお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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