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2009/03/25
リーダーシップとニューサイエンス

リーダーシップとニューサイエンス

新しい時代の旅には、新しい地図を戦争、テロ、大量の難民、ハリケーン、地震、津波と、テレビからは、連日いやというほど恐ろしい映像が流れてくる。激しい怒りにかられた一握りの人々が、大国の政治を揺るがす世界。海水温度のわずかな変化が、そこから遠く離れた土地に住む人々に甚大な被害をもたらす異常気象を引き起こす世界。


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■今週の選書
■リーダーシップとニューサイエンス
■マーガレット・J・ウィートリー/英治出版
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■目次
・お知らせ
・選書サマリー
・選書コメント
・著者セミナー情報
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■■選書サマリー  
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新しい時代の旅には、新しい地図を

【1】

戦争、テロ、大量の難民、ハリケーン、地震、津波と、テレビから
は、連日いやというほど恐ろしい映像が流れてくる。

激しい怒りにかられた一握りの人々が、大国の政治を揺るがす世界。
海水温度のわずかな変化が、そこから遠く離れた土地に住む人々に
甚大な被害をもたらす異常気象を引き起こす世界。

人々が分裂し、互いの立場や価値観の殻に閉じこもる世界。衝撃的
な事件が次々に起こり、次に何が起こるか見当もつかない世界。こ
うした世界は、混乱とグローバルな相互関連性が作っている。

私たちは、さまざまな組織や政府を通して、これらの課題や脅威に
対処しようとしている。だが、なかなか解決しない。理由は、もは
や従来の方法では、対処できなくなったからだ。

まず、そのことを知るべきだ。そして、世界の解釈の仕方、つまり
世界観を転換することだ。そうしなければ、現在起きている問題に
対処することはできない。そんな時代になったのだ。

【2】

私は、コンサルタントとして、リーダーシップの課題に「ニューサ
イエンス」を応用してきた。ニューサイエンスとは、量子物理学や
生物学、進化論、カオス理論などのことだ。

これらニューサイエンスが提供する新たな世界観を使って、組織や
コミュニティ、政府、自分自身などを見てきた。その結果、新しい
世界観を持つことの意味や利点がわかってきた。

「現代を上手に、しなやかに生きていくにはどうすればいいのか」
その問いに対する答えを、ニューサイエンスが教えてくれるのだ。

ところが、多くの人は、この世界観を疑問視している。「組織とい
うものは、指揮系統やヒエラルキーがなければ機能しない」「混沌
の時代なら、なおさらだ」と考える人が多い。

だが、読者の個人的な信念や経験がどうであれ、この混沌の時代を
乗り切るには、これまでとは全く異なる、まったく新しい世界観が
必要だということを、ぜひ考えてみてほしい。

【3】

なぜ、組織は機能しなくなったのか。なぜ、活気のない組織ばかり
になったのか。プロジェクトは時間がかかるばかりで、どんどん複
雑になっている。それなのに結果が出ないことが多い。

誰もが、自分の仕事に疑問を抱いている。その疑問に対して、解決
策を示してくれるのがニューサイエンスだ。

ニューサイエンスは、宇宙の本質的な規則正しさというビジョン、
創造的なプロセスとダイナミックで切れ目のない変化がありながら
秩序を保つ方法を教えてくれる。

たとえば、ニューサイエンスの世界を理解すると「秩序」と「変化」、
「自律」と「制御」が、私たちが考えるほど対立した概念ではない
ことがわかる。

【4】

科学者たちは、ニュートンやデカルトなどが17世紀に説いた機械論
的世界観で世界の動きを解明しようとしている。そこでは「細部を
研究すれば、全体がわかる」とされてきた。

だが、ニューサイエンスは、部分よりも全体論を重視する。これが、
ニュートン主義との決定的な違いの一つだ。ニューサイエンスでは、
システムを全体として理解し、ネットワーク内の関係に注目する。

すると、単純な「原因」と「結果」に分解できない、または孤立し
た一要因として部分を研究しても説明できない、つながりや現象の
まったく新しい風景が現れてくることがわかる。

この考え方は、組織論を含むほとんどの学問の分野に忍び込んでい
る。組織に対する考え方は、機械論的産物から抜け出し、もっと流
動的で、有機的な構造、境界の組織が真剣に語られている。

つまり、組織を全体システムとして認識し始めたのだ。「学習する
組織」や「有機的な組織」を構築し、人間には自己組織化の能力が
あることに気づきつつあるのだ。

組織は生きているのだ。あらゆる生命体に共通する、環境に適応し、
成長する能力を持っているのだ。

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■■選書コメント
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本書は、現実世界に起きている様々な問題を、量子物理学やカオス
理論といった、いわゆるニューサイエンスの視点から展望し、解決
の糸口を探ろうとするユニークな書籍です。

戦争やテロ、自然災害、恐慌など、私たちの世界は、今難しい問題
をたくさん抱えています。国として、組織として、また個人として、
取り組んでいますが、なかなかうまくいっていないのが現実です。

理由は、新しい問題に対して、旧い方法論で解決しようとしている
からです。そこで、本書では、ニューサイエンスの理論を、こうし
た問題解決に生かす可能性と試みを紹介しています。

新たな問題には、新たな解決策が必要です。ヒントを提供してくれ
そうなのが、一見なんの関係もなさそうな異分野です。新しいレン
ズを通すことで世界は全く違って見えてきます。

もともと、本書は1992年に米国で発刊され、大ベストセラーになり
ました。その後、世界17カ国で翻訳、出版され、何度か改訂版も出
版されています。

組織観に新しいアプローチを提示したと高い評価を受け、インダス
トリー・ウィーク誌の「ベスト・マネジメント書」ゼロックス社の
「歴史に残るビジネス書トップ10」など、数々の賞を受賞しました。

ユニークなのは、著者です。特に、ニューサイエンスの専門という
わけでなく、組織論のコンサルタントとして、新しい組織のあり方
を求めるうち、ニューサイエンスに行き着いたそうです。

300ページのハードカバーで、中身も骨太ですから、読破には気合
いが必要です。「昨今のビジネス書では飽き足らない」「どうせ読
むなら知的好奇心を満たしたい」と考える方にお勧めです。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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