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2002/03/15
仕事は楽しいかね?
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本書は、仕事で成功を収めたいと考える人にとって必読の書です。特に起業を志す人には、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
私の本業は、起業家のお手伝いなのですが、その世界でよく言われることがあります。
それは「起業に成功する人は、1000に3つ、つまり1000社のうち3社ぐらい」ということです。数の妥当性はともかく、起業はそれだけ難しいという意味です。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【読者数8501部】━
=今週の選書=
■仕事は楽しいかね?/デイル ドーテン (著)、野津 智子 (翻訳)■
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■■ 今週のコメント
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本書は、仕事で成功を収めたいと考える人にとって必読の書です。特に
起業を志す人には、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
私の本業は、起業家のお手伝いなのですが、その世界でよく言われるこ
とがあります。
それは「起業に成功する人は、1000に3つ、つまり1000社のうち3社
ぐらい」ということです。数の妥当性はともかく、起業はそれだけ難し
いという意味です。
これを聞くと大半の人は「ものすごく低い確率だな」と考えます。そし
てその時点で挑戦することをやめてしまいます。
また一部の人は、どうすればその3社になれるのか、あれこれ頭で考え
はじめます。そして「それがわかったらはじめよう」と考えます。
しかし、本当に成功する人は、そのどちらのタイプでもありません。と
にかく、すぐに始めてしまう人です。
成功する人は1000に3つと聞いて「300回やれば成功できるのか」と考
えられる人なのです。300回挑戦するには考えている暇などありません。
はじめてみるとわかることですが、成功の確率は、動き出すと加速度的
に高まります。なぜなら、やっているうちに、いろいろなことを学んだ
り、いろんな人に出会ったり、いろんな運に恵まれるからです。
こうして成功した人が現れると、人はあとからその要因を分析して「あ
の人は、人脈に恵まれていた」とか「運に恵まれていた」とか、いろい
ろと自分が行動しない言い訳を見つけようとします。
しかし成功した人が、能力にも、人脈にも、運にも恵まれているのは、
行動した結果なのです。だからいろいろとやってみることこそ大事な
のです。
つまり一番大事なのは「どうすれば成功できるのか」でなく「どうす
れば300回以上挑戦し続けられるのか」なのです。
もちろん、300回試すには最初から大きなリスクはとれません。全財産
を投じて失敗すれば、再起不能になります。そうなると300回試すどこ
ろではありません。
ですから、まず小さなことからはじめればいいのです。そのうちに他
の人にとっては再起不能に見えることでも挑戦できるようになります。
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■■ 今週のサマリー
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出張の帰りに、大雪のため空港のロビーに足止めされた"私"。そこで
出会った老人に、仕事でうっせきした感情をぶつけてしまいます。
実は老人は、高名な実業家。彼の含蓄ある言葉に"私"はしだいに仕事
観を揺さぶられ、自己変革のアイデアを見いだしていきます。
【1】
現代人は二つの要素に同時に悩まされている。"退屈"と"不安"であ
る。つまりしたくもない仕事をしながら、しかもそれを失うおそれを抱
いている。
かつては責任が重くなれば給料が増えた。しかし最近は、ますます多く
の責任が要求されるのに、給料は上がらなくなっている。
そんな中で成功するために、他人の成功をお手本にしようとしている。
そうすることで自分の成功を生み出そうとしているのだ。
そして成功のために必要なことは、しっかり"目標設定"し、それにむ
けて"生きる姿勢"を変えることだと考える。しかしそんなもの役に立
たない。
【2】
我々は目標を設定してそれに向かって努力するよう教えられる。そのた
め人生はやるべき仕事、習得すべき技術、到達すべきレベルの連続にな
る。
目標を設定すると自己管理が出来ている錯覚をする。しかし人生はそん
なに規則正しく進まない。だから人生で何をすべきかなどと問うべきで
はない。
多くの人は、マンネリ化した生活から逃れるために目標設定をしている
だけだ。しかしそれは結局明日のマンネリなのだ。
それよりも、毎日より良い自分になることを目指し、試行錯誤を繰り返
す、手当たり次第にあれこれやってみるほうがずっとよい。
そのほうがずっとわくわくするし成功の確率も高くなる。コインの表を
出したければコインの名手になることを目指すより何度も投げることだ。
【3】
成功した人を研究して生き方をまねても成功できない。なぜなら、成功
するためには、人のまねをしないことこそ重要だからだ。
多くの人や企業が他人の成功を真似しようとして一つところに群がる。
すると小競り合いになる。そうするうちに革新者はさらに先を行って
しまう。
さらに悪いことに成功した人は、自分の歩んだ道のりを整然と語ろうと
する。そして、それこそが成功の法則であるかのように思わせてしまう。
結果、彼らのサクセスストーリーは、他の誰かのものとよく似たものに
なってしまう。そして人はそれを成功のルールだと思ってしまうのだ。
【4】
他人を凌ぎたいなら、最初にとるべきは"並の人であること""完璧を
目指すこと"をやめることだ。絶えず試し続け、違った自分を目指すべ
きなのだ。
行動を起こすことに"適切な時"とか"完璧な機会"なんてものはない。
あるとすれば"この場で""ただちに"始めるべきなのだ。
一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない。試すことのほ
とんどはうまくいかないだろうが、試さなければ物事が好転することは
ない。
試してみてうまくいかなくても、もとの場所に戻ることはない。そこか
ら必ず何かを学ぶはずだ。"試してみることに失敗はない"のだ。
【5】
すばらしいアイデアは、どこからやってくるかわからない。だから、す
ばらしいアイデアを見つけるには、ありとあらゆることをやってみるし
かない。
アイデアを生み出すには、三つのリストを作る方法がある。まず次のこ
とを箇条書きに書き出してみる。
1)仕事上でやったすべてのミス。
2)仕事上の問題点。
3)仕事に関してやっているすべてのこと。
3)のリストは、項目ごとに出来るだけ詳細に書く。"報告書を書く"
なら、いつ書くか、どこで情報を入手し、情報をどう分類するか、など
ステップを箇条書きにしていく。
このリストを目に付きやすいところに置き、毎日読む。そして常にリス
トの中身を変える。これで新しいアイデアを次々に生み出すことができ
るはずだ。
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