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2004/08/13
だから、金持ちになれた「すごい習慣」!

だから、金持ちになれた「すごい習慣」!

金持ちには楽観論者が多い。世の中と人生に対して、肯定的な見方
をしているのだ。すでに金持ちだったからそれができたのかもしれ
ない。しかし、生まれながらの金持ちなどほとんどいない。
金持ちのホ・ユシクさんは「顧客は大物であればあるほど、こちら
の表情を見ただけで能力を見抜く力をもっている」と分析する。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 23,582部>━
=今週の選書=
■だから、金持ちになれた「すごい習慣」!
■ハン・サンボク
■サンマーク出版
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■■  選書サマリー

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金持ちはなぜ金持ちになれたのか。一代で財を成した金持ちたちに
は、共通点がありました。韓国で50万部を超えたベストセラーです。

【1】

金持ちには楽観論者が多い。世の中と人生に対して、肯定的な見方
をしているのだ。すでに金持ちだったからそれができたのかもしれ
ない。しかし、生まれながらの金持ちなどほとんどいない。

金持ちのホ・ユシクさんは「顧客は大物であればあるほど、こちら
の表情を見ただけで能力を見抜く力をもっている」と分析する。

ホさんは、顧客との信頼関係を築くためにも、つねに明るい表情を
たたえることを心がけた。骨の髄まで楽観論で武装しなければ、鋭
い顧客と渡り合うことはできないというのが、彼の経験則なのだ。

また、ホさんは「世の中に刃向かうな。世の中に刃向かって戦うと、
力みすぎて結局は自暴自棄になってしまう。辛いときほど肯定的な
思考が必要だ」とも言う。

【2】

自分の力だけで金持ちになった人はいない。金持ちは他人の知識や
力を借りることをいとわない。いくら自分が豊富な知識をもってい
ても、人の意見にも耳を傾け、慎重に検討してから投資を決める。

100人の金持ちのうち78人が、投資に関しては専門家にアドバイス
を求めている。しかも、同時に複数の専門家にアドバイスを求めて
いるのだ。

金持ちは「耳が大きい」といわれる。人の話を心して聞くというこ
とだ。金持ちは評論家の辛辣な批判にすら耳を傾ける。批判や不平
から、自分が気づかなかった側面を受け入れる真摯さをもっている。

また、金持ちは、豊富な知識を自慢し、自説をまくしたてる部類の
人間の話さえも熱心に聞く。あらゆる情報を頭にインプットしたう
えで、実際に投資をする際の参考にするためだ。受け入れ方によっ
ては、批判も悪いこととは限らないのだ。

【3】

名門大学への進学は、富と名誉を得る近道なのだろうか。100人の
金持ちのうち、大学を出た人は61人いた。その61人のうち、いわ
ゆる名門大学を出た人は8人しかいなかった。

とある銀行の支店長は「私どもが特別に管理している高額預金者を
見ると、学歴の高い人が多いとはいえない。学歴と金儲けの才能は、
さほど関係ないようだ」と語る。

また、金持ちのイ・チヒョンさんは「名門大学を出た人ほど、実利
より名分と虚栄を重んじるため、金持ちになれる可能性が低くなっ
てしまう」と指摘する。

学生時代の優等生には劣等生より多くのチャンスが与えられる。だ
が、優等生はそのチャンスを過信したり、高い給料に基づく今の豊
かな生活に満足してしまい、劣等生が見つけるようなチャンスを見
逃してしまうことが多い。

だから学歴がないからといって気後れする必要はない。金儲けのた
めの勉強は英語の単語を覚えたり、むずかしい数学の問題を解くこ
ととは次元が違う。机に座っている勉強でなく、体を張って初めて
体得できる人生勉強なのだ。

【4】

人間には3種類いる。1つは、最初から最後まで自慢話ばかりする
人。2つ目は、その自慢話を聞きながら悔しがる人。そして最後の
1つは、自分は何もいわずただ人の話を熱心に聞く人である。

最後の、人の話だけを熱心に聞く人というのは、実は本当の金持ち
によく見られるタイプである。彼らは金持ちであることを人に知ら
れるのを嫌がる傾向がある。

漢方医のチェ・ジョンフンさんは「お金は人知れず静かに稼ぐもの。
自慢話なんかしていたら集まるお金も集まらない。自分を華やかに
飾って自慢する人のなかに、本当の金持ちはあまりいない」と言う。

つまり、金を稼ぐには他人より先にチャンスを見つけることが重要
なのに、そんな大切な秘密をいいふらす人はいないというわけだ。

実際、取材した100人の金持ちのうち、財産を自慢した人は1人も
いない。わざわざ自慢する気にならないのかもしれない。他人が財
産を自慢しているとき彼らが黙っているのは、黙っていても彼らが
金持ちである事実は何も変わらないからだ。

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■■ 選書コメント  
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本書は、金持ちのインタビューがベースになっています。この手の
本は、本書以外にもすでにたくさん発刊されてきました。お金を稼
いだ人の習慣なら、誰しも興味があるからでしょう。

ただ、従来この手の本はアメリカの大富豪の考え方や、習慣を紹介
した本が大半でした。一方、本書はお隣、韓国の億万長者へのイン
タビューです。同じアジアの国だけに、より身近に、興味深く読め
そうです。

とは言え、実際は「韓国のお金持ちならでは」ということがたくさ
ん書かれているわけではありません。この手の本を読んで、いつも
感じることは、お金持ちの考えることは、国や時代を問わず、みな
同じだなということです。本書でもそれを再確認できます。

たとえば「お金と幸せは両方手にできる」とか「お金は家族の幸せ
のために稼ぐ」などということが書いてあります。いずれも繰り返
し、お金持ちが口にしてきた言葉です。

もちろん、類書にない違いもあります。それは「お金」と「名誉」
や「名声」は手に入らないという意見です。韓国のお金持ちは「人
にほめられたければ、金儲けなど目指すな」と言いきっています。

アメリカでは、金持ちは人間的にも完成度の高い人と描かれます。
もともと経済的な成功こそ、真の成功として、賞賛する風土がある
からでしょうか。日本もアメリカナイズされてきたせいか、かつて
のように「金持ち=悪」ということはなくなりつつあります。

一方、韓国の金持ちは、自分たちをベニスの商人に出てくる悪徳高
利貸しのシャーロックになぞらえたりしています。私は韓国の文化
には明るくないので、断言は控えますが、韓国には依然として「金
儲けは卑しい」と考える背景があるからかも知れません。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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