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2005/07/08
人生を変えた贈り物?あなたを決断の人にする11のレッスン
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人生には、自分ではどうしようもないことも起こる。リストラ、夫
や妻との別離、家族の病気、身近な者の死...。政府が福祉予算を削
ったために生活できなくなるケースさえある。そんなときは、自力
で状況を好転させられるとは、とても思えないだろう。
もちろん、努力はするだろうし、せめて気持ちだけでも明るく持と
うとするだろう。しかし、なかなか結果はでず、何度も失望を経験
していれば、そのうちにチャレンジしてもムダだと思うようになる。
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■■ ビジネス選書＆サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━＜読者数 39,037部＞━
■人生を変えた贈り物?あなたを決断の人にする11のレッスン
■アンソニー・ロビンズ（著）河本隆行監（訳）
■成甲書房
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■■〔１〕選書サマリー
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世界のＶＩＰが感動した魂のコーチング！
【１】
人生には、自分ではどうしようもないことも起こる。リストラ、夫
や妻との別離、家族の病気、身近な者の死...。政府が福祉予算を削
ったために生活できなくなるケースさえある。そんなときは、自力
で状況を好転させられるとは、とても思えないだろう。
もちろん、努力はするだろうし、せめて気持ちだけでも明るく持と
うとするだろう。しかし、なかなか結果はでず、何度も失望を経験
していれば、そのうちにチャレンジしてもムダだと思うようになる。
あなたがそんな状態に陥ってしまったら、「自分ではどうにもなら
ない」「もう絶望的だ」と思い込んでしまったら、それ以上、努力
をしなくなるだろう。
だが、幸いなことに、その考えは間違っている。状況を変えること
は、必ずできるのだ。認知と行動さえ変えれば、人生のどんなこと
でも、今日からでも変えることができるのだ。
【２】
人生を一変させる第一歩は、自分には何もできない、自分は無力だ
というネガティブな思い込みを捨てることだ。
人が「?ができない」というのは、「以前にやってみてうまくいか
なかったから」という場合がほとんどだ。あなたがそういう状態に
なったら、わたしが生涯、繰り返し繰り返し語ってきた言葉を心に
刻んでほしい。
それは「あなたの過去は、あなたの未来と同じではない」という言
葉だ。問題は、昨日どうだったかではなく、今、この時にあなたが
何をするかなのだ。
それなのに、みんなバックミラーを見ながら未来に向かって車を走
らせている。だから事故が起こるのだ。状況を好転させるためには、
今日することに焦点を当てなければいけないのだ。
【３】
「成功しようとして何百万回も試してみたがダメだった」などとい
う人は多い。だが、そういう人たちに限って、せいぜい10回くらい
の失敗であきらめてしまう。
「ケンタッキー・フライド・チキン」のカーネル・サンダースが夢
を実現するために行動を始めたのは、65歳のときだった。そんな歳
になってからでも成功できたのはなぜだろうか。
当時のサンダースは失意と孤独の中にいた。だが、彼は社会に恨み
言を言ったり、議会に抗議の投書をしたりはしなかった。代わりに、
「わたしは世の中の人たちのために何ができるだろう。どうすれば
お返しができるだろう」と問いかけてみた。
自分が持っているもののなかで、世の中の役に立ちそうなものはな
いかと考えてみたのだ。そして、チキンのレシピを売って、調理方
法を実演し、伸びた売上の何パーセントかをもらうことを思いつく。
サンダースは、さっそく行動を起こす。レストランのドアをたたき、
オーナーに自分のアイデアを説明して回ったのだ。だが、ほとんど
のレストランは、彼を鼻であしらった。
それでもサンダースはあきらめなかった。あなたは、彼が望みの返
事がもらえるまで、何度断られたかご存じだろうか。なんと1009
回だ。1010軒目で、はじめて彼のアイデアは採用されたのだ。
サンダースは成功への最大の鍵を持っていた。それは、決してあき
らめずに行動を続ける力だ。何か行動を起こせば、必ず何かが学べ
る。そこから道が開け、やがて良い結果が出せるようになるのだ。
【４】
大きな成功を成し遂げた人たちを見ると、共通の形跡が残っている
ことがわかる。それは、拒絶されても絶対に投げ出さないことだ。
ノーと言われても決してあきらめないことだ。成功する人は、何が
あっても自分の夢、自分の目標を実現しようとするものなのだ。
どんな困難も永遠に続きはしない。辛いことでも一生続くことはな
い。今の苦しみも必ず過ぎていく。だから、猛烈に、ポジティブに、
明日につながる行動を続けよう。
一貫した行動を続けていれば、そして柔軟な感覚で目標を追求し続
ければ、必ず努力は身を結ぶ。「解決策がない」という感覚だけは
絶対に捨てよう。
今すぐ、小さなことでいいから、今日からできる行動を見つけ、そ
れに気持ちを集中させよう。そうすれば最後には必ず望みのものが
手に入るはずだ。
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■■〔２〕選書コメント
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本書は、貧困な家庭に生まれながら、24歳で億万長者となり、さら
にクリントン前大統領、故ダイアナ妃、アンドレ・アガシなど、世
界のＶＩＰの人生にまで影響を与え続けるアンソニー・ロビンズが、
自分の半生をベースに生き方を指南する本です。
もともと、感謝祭の際、恵まれない家庭に食糧と一緒にプレゼント
するために書かれたものだそうです。それを書籍にしたものですか
らシンプルに良くまとまっています。
著者が、日本ではあまり知られていないためか、本書は７年ぶりの
邦訳です。今回は、著者の同時通訳を務める河本隆行氏の訳とあっ
て、たいへん読みやすい日本語になっています。
世の中にはいろいろな本があり、そこから得られるものも様々です
が、本書からは間違いなく元気が得られます。読み終えたあと、体
に力がみなぎっていることを実感できるはずです。
なお、この手の本は抽象論に終始していることが多いのですが、本
書は具体的な行動にまで結びつくレッスン、質問のリストなど実用
的な部分もしっかりおさえられています。
フレーズの中には、言い尽くされた感じのものもありますが、それ
こそが、著者の影響力の大きさの証です。本書を読めば、これまで
断片的に聴いていた言葉の一つ一つが、一つのもなるのを感じるこ
とでしょう。
なお、著者は世界トップレベルのコーチであり、本書の中でもたく
さんの質問を紹介しています。そのため、現役のコーチや、コーチ
ングを勉強している人には、必読の書です。
ほかに今の自分に満足できず、今の生活を変えたい人と考えている
人はもちろん、十分幸せだがさらに幸せになりたいと考えている人
にとっても、人生の舵を切るきっかけになる一冊だと思います。
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