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2005/10/27
元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法

私は、外交官として外務省に勤務していた時、どうしても腑に落ち
ないことがあった。それは「どうしてこんなに残業しているのに「お
金持ちになれないんだろう」ということだ。私は真剣に悩んだ。
そして「外交官」というオールマイティ・カードを使って世界中に
いる本当の「お金持ち」と出会い、彼らがお金持ちになるために行
っていることを密かにメモすることにした。

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■今週の選書
■元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法
■原田武夫／インデックス・コミュニケーションズ
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■■　選書サマリー
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世界中の大富豪と出会ってきた元外交官が語るお金持ちになる秘訣

昨日まで→ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000022303

【１】

私は、外交官として外務省に勤務していた時、どうしても腑に落ち
ないことがあった。それは「どうしてこんなに残業しているのに「お
金持ちになれないんだろう」ということだ。私は真剣に悩んだ。

そして「外交官」というオールマイティ・カードを使って世界中に
いる本当の「お金持ち」と出会い、彼らがお金持ちになるために行
っていることを密かにメモすることにした。

そのとき学んだもっとも重要なことが、次の「事実」だ。「お金が
お金を呼ぶのではない。お金が動くところに情報が生まれ、その情
報が、また新たなお金を生む」

「お金持ちの道」へと導く「黄金の打ち出の小槌」が「情報」だ。
情報は、ありとあらゆるところに転がっている。情報の価値を見出
す能力こそ、「お金持ち」になるための基礎体力として必要なのだ。

【２】

「情報の洪水」というコトバがある。日本人は情報の洪水の中で、
何が正しく、何を知るべきか分からずにさまよっている。

ブロードバンドを使えば「秒速」で情報を得ることができるのだが、
その選び方が分からないために「情報の洪水」に溺れている。

打ち出の小槌であるはずの「情報」が、普通のサラリーマンには見
えていないのだ。大切なのは「情報の洪水」の中で、本当に必要な
情報を選りすぐることだ。

つまり、情報を選りすぐるための技術を身につけることが大切なの
だ。そこに「黄金の打ち出の小槌」を拾うコツが潜んでいる。

【３】

「ＩＴ革命」は、「情報」が誰にでも等しく瞬時に伝わるという「平
等化」をもたらした。一見、いいことづくめのようだが、そこには
大きな落とし穴も潜んでいる。

たとえば、株価が変動する要因はさまざまだが、多くの場合、その
株式を発行している企業の関係者は「明日、株が動く」ことを知っ
ている。こうした企業の関係者を「第１次情報アクセス者」と呼ぶ。

このような情報は、たいてい次に証券会社に伝わる（第２次情報ア
クセス者）。さらに証券会社から大口の取引先である機関投資家へ
ともたらされ（第３次情報アクセス者）、さらにその関係の小口の
取引をしている投資家へと伝わっていく（第４次情報アクセス者）。

普通の人は、第５次情報アクセス者だ。「ＩＴ革命」によって、同
一の「情報」にアクセスした普通の人たちは、このタイミングで次々
に同じ株式を買っていく。

だが、最初に同じ「情報」を得て買い占めていた人たちは、とっと
と売り抜けている。これが現実であり、「ＩＴ革命」が持つ「裏の
意味」だ。

お金持ちになりたいなら、１段階でも上の「情報アクセス者」にな
らなくてはならないのだ。

【４】

まず、用意してもらいたいもの、それはどこにでもある次の３つだ。
　・インターネットにアクセス可能な携帯電話
　・ブロードバンドに接続したパソコン
　・日本経済新聞

これら３つの「神器」を使って、必要な情報を毎日チェックするだ
けで、情報の川の流れを上ることができる。問題は「どこを見るの
か」、そして「どのタイミングで見るか」だ。

この２つを意識しながら、情報チェックを基礎動作のように繰り返
せば「普通の人」でも、十分「情報格差」という「黄金の打ち出の
小槌」をつかむことができる。

投資というと「何を買うか」に心を砕きがちだ。しかし何を買う場
合でも基本は「安いときに買い、高くなったら売る」ということだ。
この法則が続く限り「情報格差」は「打ち出の小槌」であり続ける。

大切なのは、情報を巡る「型（かた）」を身につけることだ。型さ
えできれば、どの投資手段を選択するかなど応用問題にすぎないの
だ。

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■■選書コメント　　
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本書は、株式や為替など、すべての投資の明暗を分ける情報収集の
方法を、元外交官がアドバイスするユニークな書籍です。24時間、
365日、どこから情報を集めればよいのかが詳述されています。

「安く買って高く売る」ことが投資の基本ですが、その鍵を握るの
が情報です。情報の大切さそのものは、誰もが知っていることです。
しかし、問題はその情報をどう収集するかです。情報の大切さを知
っていても、手にできなければ意味がありません。

また、入手するために特別なルートや才能が必要なものは、使えま
せん。その点、本書で紹介される情報源は、新聞、ＴＶ、インター
ネットなど、誰もがアクセス可能なものばかりです。

ＩＴ社会を迎え、膨大な情報が簡単に入手できるようになりました。
しかし、情報量が多すぎて、情報がないのと同じ状態になっている
とも言えます。雑音が多ければ、聴きたい音はやはり聞こえないか
らです。

そんな膨大な情報の洪水から、価値ある情報を、手際よく抽出する
ポイント、目の付け所、使いこなすコツなどを、本書は丁寧に解説
してくれています。

時間が自由になる億万長者やオーナー経営者などの特殊な人でなく、
ごく普通の会社勤めの人の日常を想定して、アドバイスしていると
ころも良いところです。普通の人が、起床や食事の前後、帰宅時間
のときどきにおいて、何をすればいいのかがわかります。

目的は投資ですが、書いてあることは、世の中の動きを長期・短期
で読み解くのに必要な情報の収集法です。投資に関心のない人も、
現役ビジネスパーソンなら抑えておくべきです。ご一読をお勧めし
ます。

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■■選書アンケート　　
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締切：2005年10月26日18時00分

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