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2005/11/18
なぜ、占い師は信用されるのか?

なぜ、占い師は信用されるのか?

"コールドリーディング"とは、言語的・心理的トリックを使って、
初対面の人の心を読み、未来の出来事を予言することだ。平たく言
えば"ニセ占い"だ。初対面の人の過去・現在・未来を言い当てた
と思わせるテクニックだ。
コールドリーディングを使えば、相手に「この人は私のことをわか
ってくれている」と思わせることができる。その結果"信頼関係"
を築くことができる。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 48,310部>━
■今週の選書
■なぜ、占い師は信用されるのか?
■石井裕之
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使うかどうかはあなた次第。裏コミュニケーション術のテクニッ
クを一挙公開!

【1】

"コールドリーディング"とは、言語的・心理的トリックを使って、
初対面の人の心を読み、未来の出来事を予言することだ。平たく言
えば"ニセ占い"だ。初対面の人の過去・現在・未来を言い当てた
と思わせるテクニックだ。

コールドリーディングを使えば、相手に「この人は私のことをわか
ってくれている」と思わせることができる。その結果"信頼関係"
を築くことができる。

たとえば、エスニックな観光地に一人旅などをすると、コールドリ
ーダーが近づいてくる。彼は霊能者を装い、あなたの心を見抜いて
いく。あなたが感銘を受け、すっかり信じこんだあたりで、あなた
の欲望や恐怖心を刺激することを言い始め、お金を要求するのだ。

このような詐欺まがいの話と、仕事やプライベートにおけるコミュ
ニケーションの話が、どう結びつくのだろうか? その答えは"信
頼関係"にある。

【2】

"信頼関係"が築けている相手なら、なにを言っても、なにをやっ
ても良い方に解釈してくれる。一方、"信頼関係"が出来ていない
相手は、何を言っても、何をやっても悪い方にしか解釈しない。

たとえ浮気をして帰りが遅くなったとしても、"信頼関係"があれ
ば「接待だった」と言えば済む。反対に"信頼関係"がなければ、
本当に接待だったとしても信用してもらえないだろう。

"信頼関係"があれば、ウソがホントになり、ホントがウソになる
のだ。"信頼関係"さえ築ければ、"あなたの思いのまま"だ。そ
の"信頼関係"を作るテクニックこそが、コールドリーディングだ。
だから、強力であり、危険なのだ!

【3】

コミュニケーションにおける潜在意識の重要さを、もっとも簡単に
理解できるデモストレーションがある。

まず、「想像してみてください。ここにAの箱と、Bの箱があると
します」と言い、想像上のふたつの箱を手振りで示す。そして「直
感でパッと選ぶなら、どちらの箱を選びますか?」と聞く。

聞かれた人は、たとえば「ん?、Aの箱ですかね」と答える。もち
ろん、相手は自分でAの箱を選んだと思っている。しかし本当は私
が選ばせたのだ。

秘密は、想像上の箱を手振りで示すときにある。まず私は、自分の
左手で「ここに、Aの箱と...」と示し、次に右手で「...Bの箱があ
るとします」と示す。

そしていったん両手を下げ「直感でパッと選ぶとしたら、どちらの
箱を選びますか?」というセリフの「パッと」という言葉を言うと
きも、大胆に左手を上げてAの箱の位置を指し示すのだ!

これだけで、相手の潜在意識に"Aの箱"の印象が飛び込む。そこ
で「直感で選べ」とせかされると、"Aの箱"が頭に浮かびやすく
なる。もちろん意識ではまったく気づいていない。

【4】

意識されない"さり気なさ"のことを"サトルティ"と言う。人の
心を強く惹きつけることのできるコミュニケーションのプロたちは、
このサトルティを自在に使いこなしている。

たとえば、あなたの友人が、機嫌よく口笛を吹いていたとする。友
人のその口笛に合わせて、同じ曲をかなでてみよう。ただし音量は、
相手に聞こえる直前の、ギリギリにする。

しばらく相手と同じぺースで口笛をかなでたら、おもむろに別の曲
に変えてみる。曲は、相手が知っているものなら何でもいい。する
と、相手もあなたと同じ曲をかなではじめるのだ!もちろん"あな
たが曲を変えさせた"ということに相手は気づいていない。

現代人の心は、"まったく"無防備だ。胃袋に入るものには慎重な
のに、心に入ってくるものには、恐ろしいくらい鈍感だ。この無防
備なところにメッセージを放り込むのがコールドリーダーだ。

このようなテクニックを使う人が、世の中にたくさんいる。気を付
けなければ、ビジネスでも、プライベートでも、他人の心理操作の
影響を受けてしまう可能性があるのだ。

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■■選書コメント  
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本書は、"コールドリーディング"という、コミュニケーション術
について解説した珍しい本です。コールドリーディングとは「事前
の準備なしで、初対面の人の心を読むこと」を意味します。

初対面の人にいきなり自分のことをピタリとあてられたら「この人
スゴイ!」と思ってしまうでしょう。そこで相手を信頼してしまっ
たら最後、後は相手の思うつぼです。

本当は、誰にでもあてはまるようなことや、当てずっぽうを言った
りして、はずれたときにはうまくごまかしつつ、情報を集め、精度
を高めています。

このテクニックを駆使して、ニセ占い師やニセ霊媒師たちは、人を
操ります。その意味で「禁断の話術」と言えます。本書は、それを
仕事やプライベートに応用するヒントを紹介しています。

このような書籍にありがちなのは、書籍では概要だけ、テクニック
は、著者の教材を買ったり、講座を受講したりしなければならない
というものです。しかし本書はテクニックも詳しく公開しています。

セールス、面接、接客、転職、就職、プレゼン、メール、クレーム
対応など、仕事・恋愛・プライベートのあらゆる場面で「今すぐ使
える」テクニックが満載されています。

自分で使う気がしなくても、悪意のコールドリーダーから、身を守
る必要はありそうです。そのためには相手の手の内を知っておくこ
とです。本書を読めば、それが可能になります。

ビジネスの現場で、コミュニケーションの主導権を握り、会話を有
利に勧めたい人、反対に相手に操られて不利な交渉をしたくない人
はもちろん、すべてのビジネスパーソンにお勧めです。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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