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2006/08/11
プロ☆社長
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会社は、固定給なしの歩合給で運営されている。ゴルフや囲碁のよ
うにハンディは一切ない。資金繰りが悪くなっても、政府はもちろ
ん、銀行も助けてくれない。経営は完全な実力主義の世界なのだ。
しかも、従業員100人以下の会社を平均すると、業績の98％は社長ひ
とりの実力で決まることがわかる。経営は人で決まると言われるが、
この場合の「人」とは、社長ひとりのことを指しているのだ。
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■■ ビジネス選書＆サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━＜読者数50693部＞━
■今週の選書
■プロ☆社長
■竹田陽一／中経出版
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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/qrqn7
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■■サマリー
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ランチェスター経営のグルが送る、最強の社長学
【１】
会社は、固定給なしの歩合給で運営されている。ゴルフや囲碁のよ
うにハンディは一切ない。資金繰りが悪くなっても、政府はもちろ
ん、銀行も助けてくれない。経営は完全な実力主義の世界なのだ。
しかも、従業員100人以下の会社を平均すると、業績の98％は社長ひ
とりの実力で決まることがわかる。経営は人で決まると言われるが、
この場合の「人」とは、社長ひとりのことを指しているのだ。
こうした事実が前提としてある中で会社の業績を良くするには、な
んとしても社長の戦略実力を「上位３％以内」にまで高めることが
必ず必要になる。
社長の戦略実力を高めるには、まず社長自身が責任を持って果たす
べき「正しい役目」を、はっきり認識しておく必要があるのだ。
【２】
社長の役目を、はっきりさせたら、次にその役目をどのような方法
で実行すれば経営がうまくいくか「実行の進め方」また「役目のや
り方」についてもはっきりさせておくことが欠かせない。
社長が責任を持って果たすべき役目と、そのやり方の２つが正しく
理解されれば、目標が定めやすくなるばかりか、経営の進め方にム
ダがなくなる。
その結果、必ず業績は良くなるはずだ。これを可能にするのが「プ
ロ☆社長」だ。会社の業績＝社長の実力なのだから、経営者たるも
の誰しも「プロ☆社長」を目指さなくてはならない。
ところが、従業員100人以下の規模に焦点を当て、社長が責任を持っ
て果たすべき役目と、そのやり方について解りやすく説明している
本や講演会は極めて少ない。
だから、小さな会社の社長が果たすべき役目とやり方は、ひどく混
乱している。これが原因で、小さな会社の社長の中には、大会社の
社長のマネをしたり、間違ったやり方で経営する人がたくさんいる。
これでは、業績が悪くなるのも無理もない。
【３】
社長の役目を正しくつかむには、７つのステップに従う必要がある。
具体的には次の７つだ。
ステップ１ 着眼大局の原則に従い、経営の全体像がどうなってい
るか「経営の全体像」を押え直す。
ステップ２ 「経営を構成する大事な要因」をはっきりさせる。
ステップ３ 経営を構成する大事な要因１つひとつがどれぐらいの
比率を占めるか「要因のウエイト付け」をする。
ステップ４ 利益性の善し悪しはどのような条件で決まるか「利益
性の原則」をはっきりさせる。
ステップ５ これらを実行に移すときに欠かせない「実行の手順」
をはっきりさせる。
ステップ６ 実行手順の１つひとつがどれぐらいの比率になるか、
「実行手順のウエイト付」をする。
ステップ７ 実行計画を立てて力強く実行する
【４】
こうすると「社長が何をすべきか」がはっきりしてくる。加えて、
役目の果たし方も自然に理解できるようになる。結果的に、社長の
実力が早く高まって、業績も良くなるのだ。
こうしたやり方を「科学的問題解決法」と呼ぶ。科学の「科」は、
本来、分けることを意味している。
対象が大きくて手に負えないときは、まず全体を一定の価値基準で
いくつかに分け、次に分けたものを、ひとつひとつ研究しながら解
決していく。これが、語源に基づく科学的問題解決法だ。
これまで社長として経営してきた人も、この手順を踏んで初心に戻
り、改めて社長の役目を考え直して欲しい。もちろん、これから経
営を考えている人も、社長の役目とその果たし方は、しっかり知っ
ておくべきだ。
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■■選書コメント
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本書は、「ランチェスターの法則」を理論的根拠とした「弱者の戦
略」で知られる、小さな会社に特化したコンサルタント、竹田陽一
先生の新刊本です。
経営者の中には、竹田先生の熱狂的なファンが少なくありません。
魅力は、1000社にのぼる会社の相談実績に裏打ちされた、小さな会
社の身の丈に合った現実的なノウハウです。
ランチェスター戦略の特徴は、その法則が公式で示されていて、理
論が数値とともに示されるところです。
竹田先生の話も、大事なことはすべて数値で示されているため、わ
かりやすく、納得しやすいのが特徴です。膨大なデータと実績に基
づくために、絶対に中途半端な理屈では太刀打ちできません。
そうしたランチェスター戦略の魅力、竹田先生の魅力が、本書には
十二分に反映されています。密度が濃い、読み応えのある内容です。
本書は、竹田氏のエッセンスがコンパクトに凝縮された１冊ですか
ら、熱狂的なファンの方にはおさらいになりますし、最新情報が反
映されたバージョンアップ版とも言えます。
もちろん、そうでない方でも、これまで社長として経営してきた人
なら、本書を読むことで初心に戻り、改めて社長の役目を考え直す
ことができるはずです。
将来、会社を経営してみたいと考えている人も必読です。経営の現
場に身を投じる前に、社長の役目をしっかり知っておくことは、当
初から社長業を円滑に進めるのに役立つからです。
さらに、社長を取り巻く幹部の方、社長に向けた営業をされている
方など、社長にかかわる方なら、彼らの考え方を理解する上で、大
いに役に立ちます。
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発行元：藤井事務所 責任者：藤井孝一
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