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2008/06/27
がつん!力 会社を救う5つの超原則

がつん!力 会社を救う5つの超原則

「がつん!」とキャラを立てて行きましょう。人間の脳には限界があります。だから、ナンバーワンか、オンリーワンだけが選ばれます。あなたのビジネスは、そのどちらかに入れているでしょうか?本書を読めば、どうすればがつん!とキャラを立てて、認知してもらえるようになるかがわかります。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数58,860部>━
■今週の選書
■がつん!力 会社を救う5つの超原則
■鈴木 貴博/講談社
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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/42l5cw
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■■選書サマリー  
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「がつん!」とキャラを立てて行こう!

【1】

人間の脳には「知覚できる数」に限界がある。人がいくつかのモノ
の中から何か一つ選ぶ場合、選択肢が7つ以内であれば、瞬間的に
選ぶことができるといわれている。

8つ以上になると、知覚の限界を超えて、すぐには選べなくなって
しまう。わかりやすい例がテレビのチャンネル数だ。首都圏の場合、
NHKと民放、あわせて7チャンネルとなっている。

7つ以上にすると、新聞のテレビ欄を見る人はチャンネルを選ぶこ
とができなくなってしまう。結果的にテレビの利便性が下がってし
まう。これを「7の法則」と呼ぶことにする。

また、何か特定のものについて人間が思いつけるのは3つまでだ。
たとえば、今晩食事に行きたいお店、薬局で売っている風邪薬のブ
ランド、乗りたい車など、ぱっと浮かぶのはだいたい3つまでだ。

【2】

さらに、人が何かを買う際、最終的に選択肢は1つになる。これは、
自動車やマンションなど、一人一つで十分な、高額な物ばかりでは
ない。

歯磨きではライオンのクリニカ、缶コーヒーではコカ・コーラ社の
ジョージアといった具合に、人は「好きなブランドを挙げろ」と言
われると、たいてい誰もが1つだけ選ぶ。

もちろん、途中でほかのブランドに乗り換えることはある。だが、
それでも2つのブランドを同時に買うことはない。つまり、何かを
買ってもらうなら、この一つに選ばれなければならないのだ。

そのために必要なのが「がつん!」力だ。あらゆるビジネスにとっ
て、この壁を「がつん!」と破る力が重要なのだ。

【3】

現代社会では、この「1・3・7の法則」が大変なことになってき
ている。情報化が進んだおかげで情報量が増えたのだ。だが、人間
が選ぶ数はあいかわらず「1・3・7」にとどまっている。

経営学者のトーマス・ダベンポートは「人間の注意力は、限りある
資源だ」と看破した。インターネットのおかげで、我々の注意力は
分単位、秒単位で次々に新しいものに向けられている。

だが、いかに脳がフル回転しようとも、目の前を通り過ぎていく大
量の情報は処理しきれない。その結果、世の中には知らないものが
どんどん増えていく。

いくら商品の情報を発信しても、ほとんど見向きもされなくなった。
選べないもの、思いつかないもの、購入しないものが溢れ返ってい
る。まさに「大埋没時代」なのだ。

【4】

問題は、情報が増えたことだけではない。従来は、他社と差異化し、
自社の市場を絞り込んで、そこに資源を集中させてきた。メルセデ
スが高級車市場を、シャープが液晶市場を追う、という具合だ。

ところが、今や差異化はあたりまえの戦略となった。おかげで「私
はここが違います」「この製品はここが特徴です」といった具合に、
どの商品も自分の個性をアピールするようになっている。

結果、選択肢が急増した。にもかかわらず、脳が選べるのはあいか
わらず「1・3・7」だ。つまり、差異化しても「大埋没時代」に
は、不十分なのだ。

単に、市場を絞り込んだだけでは、消費者に選んでもらうことはで
きない。その市場で「ぜひ買いたい!」と思わせる「がつん!力」
がないと、多くのライバルとともに埋没してしまう。

それは、際立ったおいしさであったり、圧倒的な安さだったりする。
たとえば、ダイエット食品なのに、しっかり満腹感を与えることが
できるという場合もある。

もはや、宣伝に頼っているだけではだめだ。事業を開発するすべて
のビジネスパーソンが、事業戦略の中で「がつん!力」を高める必
要性に迫られているのだ。


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■■選書コメント  
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「大埋没時代」です。情報が洪水のように溢れる中、誰もが「自分
だけは目立とう」と、差別化に挑戦しています。その結果、情報を
受け取る側は、混乱しています。

人の注意力や記憶力には、限界があるからです。まず気がつかれな
いし、すぐ忘れ去られます。奇抜なフレーズで登場し、一世を風靡
しても、すぐに消えていくお笑い芸人と同じです。

そんな中、自社の製品を知ってもらい、さらに買ってもらう必要が
あるのですから、企業は大変です。それを可能にしてくれそうなの
が「がつん!力」です。本書は、その本質を学びます。

本書の特徴は、豊富な事例です。沢尻エリカ、大西ライオンなど芸
能ネタから、トヨタ、グーグル、モバゲータウンなどビジネスに至
るまで、多様な事例に最新データを織り交ぜて語る、競争戦略です。

「具体的なのでわかりやすい、わかるから、すぐに自社や自分に応
用できる」そんな好循環が、読むだけで得られるように設計された
実に画期的な本です。

もちろん「がつん!」と目立つべきは、企業だけではありません。
個人もです。職場で、新卒・転職市場で、がつんと目立たなければ、
生き残ることすらおぼつきません。

そんなわけで、自社の製品や、自社そのものを売る仕事をする担当
者、経営者・幹部はもちろん、自分を売り込む、就職活動、新卒、
転職、出世をもくろむ方にまで、広くお勧めしたい一冊です。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/42l5cw

※鈴木先生の講演→ https://www.bbook.jp/community_0807b.html


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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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