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2008/11/07
質問会議 チーム脳にスイッチを入れる!

質問会議 チーム脳にスイッチを入れる!

チーム脳にスイッチを!今、トヨタ自動車、NEC、富士ゼロックスなどの企業で、不思議な会議が行なわれている。その会議の名は「質問会議」だ。そこでは、自発的に意見を言うことは禁止させる。誰かが質問し、それに答えるという方法で議論を進めていく。発言は、質問か、それに対する答えでなくてはならないのだ。


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■今週の選書
■質問会議 チーム脳にスイッチを入れる! 
■清宮普美代/PHP研究所
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チーム脳にスイッチを!

【1】

今、トヨタ自動車、NEC、富士ゼロックスなどの企業で、不思議
な会議が行なわれている。その会議の名は「質問会議」だ。

そこでは、自発的に意見を言うことは禁止させる。誰かが質問し、
それに答えるという方法で議論を進めていく。発言は、質問か、そ
れに対する答えでなくてはならないのだ。

「意見が禁止されてしまうなど、現実的ではない」と思われるかも
しれない。だが、この会議を行なうことで、実際に多くの企業が驚
きの成果をあげている。

【2】

この「質問会議」は、もともと「アクションラーニング」というプ
ログラムがベースだ。これは、半世紀以上前に、米国の物理学者、
レグ・レバンスが提唱したものだ。

このアクションラーニングを、何人もの人が進化、具体化させてき
た。その甲斐あって、今では、様々な分野で、応用できるプログラ
ムとして広がっている。

米国のジョージワシントン大学のマイケル・J・マーコード教授も、
アクションラーニングの実践プログラムを作った一人だ。ここで説
明する「質問会議」の枠組みは教授のやり方がモデルになっている。

【3】

なぜ、質問会議を行なうことで、生産性を上げることができるか。
ここで、その進め方、メカニズム、そして、その有効性を紹介して
いく。

質問会議では、ただ質問を繰り返していく。極めてシンプルなやり
方だが、問題がひも解かれ、輪郭が明確になる。終了時には、行動
可能な計画にまで落としこまれているはずだ。

それは、投げかけられた質問が、他の人の思考のスイッチをいれ、
それが連鎖してみんなの思考がスパークしていくからだ。多数の質
問と回答のやり取りの中で、思考のスイッチが入り、思考が共鳴し
始める。この共鳴質問が、チーム脳を動かすのだ。

この状態になると、質問が次々と共鳴を起こし続け、まるでチーム
脳にスイッチが入ったようになる。質問が、複数の頭を同時に使う
道具になり、素晴らしい問題解決を生み出すのだ。

さらに、質問会議では、参加メンバーの信頼と親密さが増していく。
理解不能な言動をする仲間の思考すら理解でき、相手に信頼感が持
てるようになる。何より、問題に対して、全員が主体的になれる。

初対面のメンバー同士でも、円滑で安心できるコミュニケーション
が保証される。その上で、質問という、相手を尊重したスタイルが
継続することは気持ちのいい体験だ。

頭が激しく回転しながら、メンタル的にはリラックスしている、そ
んな状態だ。これが、質問会議がチームを活性化するメカニズムだ。

【4】

終身雇用や年功序列などの仕組みが崩壊した結果、日本企業のチー
ム力は落ちている。にも関わらず、チームが機能する場も、ふさわ
しいマネジメント手法も見つかっていないのが現実だ。

最近は、管理職になることを望む人さえ少なくなった。個人主義的
な意識で仕事したいと考える人が増えているのだ。だが、組織には
個人では解決できない問題もたくさんある。

また、IT化が進んだことで、コミュニケーションレベルも落ちて
いる。しかし、仕事の生産性を上げる上で、コミュニケーションは
不可欠なはずだ。

職場では、チームによる業務推進の比重が、ますます高まっている。
さらに、チームの多様性も増している。チームが機能していること
が、組織の生産性を上げる上では不可欠なのだ。

企業は、組織力のアップを目指して、リーダーにリーダー教育を施
すなど、特定の個人の能力を引き延ばそうとする。しかし、特定の
誰かが成長せいただけでは、チームは成長しない。

大切なことはチームそのものが成長することだ。質問会議は、それ
を可能にする。チームとしての場を作ることで、メンバー全員のベ
クトルを合わせ、持続させる機能を持たせることができるのだ。

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■■選書コメント
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本書は、質問だけで会議を進める「質問会議」の魅力と、具体的な
やり方について、詳しく解説した本です。著者は、アクションラー
ニングの普及に力を入れる清宮普美代さんです。

「質問ばかりの会議で、成果が上がるのか?」という疑問をお持ち
かもしれません。この疑問に対しては「一定の効果がある」と断言
してよいと思います。

私自身、清宮さんのファシリテートの元「質問会議」を体験してき
ました。一時間に満たない時間でしたが、問題の本質が浮き彫りに
なるなど、その可能性を十分、実感することができました。

何より印象的だったのが、参加者同士が初対面の寄せ集めだったの
にもかかわらず、あっという間に打ち解けたことです。また、会議
の間、全員が一つの問題を、真剣に考え、熱く議論したことです。

そんなわけで、日本でも、大企業を中心に「質問会議」を導入する
企業が増えているようです。その具体的な方法が、本書にはわかり
やすく解説されています。

本書は、一冊丸ごと「質問会議」の本と言えます。ノウハウが詳し
く開示されていて、読み物というよりマニュアルです。質問会議の
魅力からメカニズム、具体的な実施方法まで詳しく書いてあります。

役割分担の方法や、12の手順、留意点、さらにデモセッションの模
様が二つも収録されています。本書を片手に進めれば、自社で試し
てみることができるはずです。

「会議が、いまいち盛り上がりに欠ける」と考える人や「ほとんど
効果を上げていないと考える人」「もっとエキサイティングな会議
をしてみたい」と考える人まで、お読みになることをお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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