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2008/11/10
「成功」と「失敗」の法則 

「成功」と「失敗」の法則 

人として正しく生きる。人格者になれるかどうかは、人生を歩む過程で、自らを磨き、人格を高めることができたかどうかにかかっている。そのためには「試練」を経験することだ。人は、試練を通じて成長するからだ。試練なくして偉大なことを成し遂げた人物はいない。


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■今週の選書
■「成功」と「失敗」の法則 
■稲盛和夫/致知出版社
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■■選書サマリー  
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人として正しく生きる

【1】

人格者になれるかどうかは、人生を歩む過程で、自らを磨き、人格
を高めることができたかどうかにかかっている。そのためには「試
練」を経験することだ。人は、試練を通じて成長するからだ。

試練なくして偉大なことを成し遂げた人物はいない。そのことを教
えてくれるのが、西郷隆盛だ。西郷は若い頃、親友と海に身を投げ、
自分だけ助かった。また、人生で二度も遠島された経験を持つ。

そうした苦労を糧に、西郷は自らを磨き、人格を高める努力を怠ら
なかった。だから、幕末の偉人たちを感嘆させるほどの人格者とな
り、明治維新の立役者となれたのだ。

苦難に直面したとき、どう生きるのか。ここに人間的に成長できる
かどうか、その分岐点があるのだ。

【2】

試練とは、苦難だけを指すのではない。実は、成功さえも試練なの
だ。たとえば、仕事で大成功を収め、地位や名声、財産を獲得した
とする。

この試練に対して、驕ってしまい、努力を怠るようになってしまう
か、それとも、その成功を糧に、さらに気高い目標を揚げ、謙虚に
努力を重ねていくか。

成功も、どのように受け止めるかによって、私たちの人生は変わっ
てしまうのだ。

失敗も成功も、試練だ。そして、その試練を通じて、人は成長する
ものなのだ。

【3】

私たちは、つい自分のことだけを考えてしまう。しかし、それでは
世相は荒れたものになってしまう。利他の心がいかに大切かを分か
り易く説いた仏の教えを紹介しよう。地獄と極楽の違いについてだ。


実は、地獄と極楽は、外見は全く変わらない。違いはそこにいる人
の心のあり方だ。

たとえば、大きな釜に、おいしいうどんが煮えている。しかし、ル
ールが決まっていて、1メートルくらいの長い箸で、しかもその端
を持って食べなくてはならない。

地獄では、自分のことしか考えないから、人々はうどんをつかんだ
ら、自分のそばにあるつけ汁につけ、自分の口に入れようとする。
しかし、箸が長すぎて自分の口には入らない。

一方、極楽は思いやりにあふれている。人々は、うどんを取り、つ
け汁につけたら、箸を伸ばして向こう側の人に食べさせる。そのた
め、誰もが穏やかに食べることができるのだ。

現実の世界も同じだ。心のあり方次第で、極楽にも地獄にもなりえ
るのだ。

【4】

人格は「生まれながらに持っている性格+人生を歩む過程で学び身
につけていく哲学」という式で表せる。人格を磨く上で、哲学が重
要なのだ。

人格を磨くための哲学とは「嘘をついてはいけない。人に迷惑をか
けてはいけない。正直であれ。欲張ってはならない。自分のことば
かりを考えてはならない」というものだ。

シンプルな基準だが、筋の通った原理だ。それに沿って人生を生き
ていくことで、迷いなく正しい道を歩むことができる。

また、人生の目的とは「心を高める」こと、そして「魂を磨く」こ
とだ。それは、財産や地位、名誉は、どれ1つとしてあの世へ持ち
越すことはできないが、魂だけは滅びることがないからだ。

生きていくことは、苦しいことのほうが多い。しかし、それを「魂」
を磨くための絶好のチャンスだと捉えてほしい。

それができれば、限りある人生を、豊かで実り多いものとし、周囲
にも素晴らしい幸福をもたらすことができるのだ。

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■■選書コメント
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本書は、あの、京セラ稲盛和夫名誉会長の人生観をまとめた本です。
月刊『到知』という雑誌に、1996年から2007年の10年間、断続的
に掲載された巻頭言をまとめ、一冊の本として再構成したものです。

幸せな人生を送るために必要な原理原則が、実にコンパクトにまと
められています。

昨今の世界的な金融の混乱を見ても、旧来の価値観が、ほころびつ
つあることを感じます。しかし、これに対する新しい答えは、まだ
見つかりそうにありません。

そんな中で、本書にあるような幸福観、人生観は、来るべき時代の
価値を模索する上で、ヒントになりそうな気がします。そういう思
いから、あえてこの時期に紹介してみました。

本書は、わずか数十ページのシンプルな本です。文字も大きいので、
読書になれた方なら、その気になれば一時間もかからずに読めてし
まうはずです。

それでも、稲盛哲学の一片を垣間見ることができるはずです。入門
編として、最初に手に取るのにちょうど良いと思います。もちろん、
繰返し読めば、読むほどに学びがある本だと思います。

十年かけて断続的に書いたとのことですが、それを全く感じさせま
せん。その間、社会情勢は大きく変化していたはずですが、本書に
あることは、今でも全く新鮮な輝きを失いません。

いくら環境は大きく変わっても、原理原則はいつも変わらないとい
うことの証左なのだと思います。

本当に豊かで、実りの多い人生を生きたいと考える方、幸せとは何
かを追求したい方、新しい生き方を模索したい方にお勧めします。
きっと、多くの気づきをくれるはずです。


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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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