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2008/12/03
ケータイ料金は半額になる! 

ケータイ料金は半額になる! 

ケータイ料金は高すぎる。日本の携帯電話、いわゆる「ケータイ」の契約数は1億件を突破し、数字上は「国民1人1契約時代」となった。今や、国民的な超巨大インフラとなったのだ。このケータイの料金については、多く人が「高い」「仕組みが複雑」「自分に適したコースが他にあるかも」などなど、漠然とした不満を抱き「もっと下がって欲しい」と願っているのではないだろうか。


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■今週の選書
■ケータイ料金は半額になる! 
■山崎潤一郎/講談社
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■目次
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ケータイ料金は高すぎる

【1】

日本の携帯電話、いわゆる「ケータイ」の契約数は1億件を突破し、
数字上は「国民1人1契約時代」となった。今や、国民的な超巨大
インフラとなったのだ。

このケータイの料金については、多く人が「高い」「仕組みが複雑」
「自分に適したコースが他にあるかも」などなど、漠然とした不満
を抱き「もっと下がって欲しい」と願っているのではないだろうか。

事実、購買価格比較サイト「カカクコム」が08年4月に実施したケ
ータイ料金に関する意識調査では、6?7割のユーザーが「現状の
ケータイ料金は高いと感じている」という結果が出た。

草創期からケータイの世界の取材を重ねていて、最近痛切に感じる
ことは「この国のケータイ料金が高止まりしているのは、構造的な
問題ではないのか」ということだ。

【2】

日本の携帯電話ビジネスには、特徴がある。NTTドコモやau、
ソフトバンクモバイルなどの携帯電話事業者、いわゆるキャリアが、
業界全体に強い影響力をもっていることだ。

携帯電話機から、ネットワーク、サービス、コンテンツなど、携帯
電話に関連するサービスのすべてを自社で作るか、強い影響力で他
の事業者をコントロールしているのだ。

この仕組みは、端末部分からコンテンツまであらゆる階層を垂直に
牛耳っているために、「垂直統合型モデル」と呼ばれている。

無線の周波数は有限な資源だ。国民の共有財産といってもよい。そ
れを、たまたま無線周波数を割り当てられた「選ばれし者」が、そ
の優位な立場を利用して、他社を支配する仕組みになっているのだ。

この垂直統合型モデルが原因で、ケータイ産業では様々な歪みが起
き始めているのだ。

【3】

歪みとは、たとえば端末メーカーの国際競争力の低下だ。国内9社
を合計しても、世界シェアはわずか5%台しかない。あまりに存在
感がないと言わざるを得ない。

キャリアとメーカーの間には、キャリアが電話機の60万?80万台
を買い取り、メーカーはそこで得られた利益を次期端末の開発費に
回すといった不文律がある。

だから、彼らは海外市場に出て冒険をしなくても、キャリアの傘の
下でキャリアの要求さえ聞いていれば、一定数の端末を買い上げて
もらえるのだ。

国内メーカーは、こうしたキャリアの庇護の元、ぬるま湯に浸かり、
海外でのケータイ端末ビジネスに大きな力を注いでこなかった。そ
のツケが今回ってきたのだ。

このようなメーカーの経営は、世界的な競争をする上では明らかな
失策と言える。その根源は、キャリアの垂直統合モデルにあるのだ。

垂直統合型モデルの悪影響は、ユーザーにも及ぶ。キャリアの支配
力が強いため、多くの分野で、キャリアのお眼鏡にかなわないもの
が切り捨てられている。結果、ユーザーの選択肢が狭められている。

【4】

今、ケータイビジネス全体に、オープンでインターネット的な考え
方や方法論が育まれている。キャリアによる支配が強かったこの産
業に、自由闊達なイノベーションの機運が高まろうとしている。

近年、多くのインターネット企業のトップが「次のインターネット
ビジネスの主戦場はモバイル分野になる」と明言している。グーグ
ルやアップルがケータイの分野に進出したのもそのためだ。

「ビッグバン」「市場の不連続」「パラダイムシフト」など、言葉
は何でも良いが、ケータイ産業が今後大きく変わることだけは強く
認識しておくべきだ。

変革には大きなチャンスが転がっている。旧来のシステムが大きく
変容するからといって悲観する必要はない。

日本中のあらゆる会社、すべてのビジネスパーソンや起業家にとっ
て、チャンスをつかみ、成功への一歩を踏み出すときが近づきつつ
あるのだ。

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■■選書コメント
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本書は、いわゆるケータイの本です。ケータイ産業が抱える問題点
や課題、将来の可能性を考えながら、我が国の産業の近未来までを
予測する画期的な本です。

ケータイは「国民1人1台」まで普及し、巨大インフラとなりまし
た。そんな新しい、可能性を秘めた産業ですが、業界は旧態依然と
していて、大手の既得権益優先など、硬直化が進んでいるようです。

そんな日本のケータイ産業の実情を、詳しい著者がジャーナリステ
ィックに斬りこみます。徹底的な取材で集めた、客観的な情報をベ
ースに、独自の視点から提唱してくれます。

あのアップルがiPhoneを打ち出し、グーグルが間もなくケータイ向
けプラットホーム「アンドロイド」を公開するなど、PCの覇者が、
次々とモバイルの世界に参戦、日本にも進出しつつあります。

それは、ケータイを制する者が、次世代のITを制すると言われて
いるからです。そんな中、日本のケータイ産業は、どのように舵取
りすればいいのでしょうか?

実は、日本のケータイビジネスは、世界的にもかなり進んでいます。
普及率はもちろん、決済ができたりテレビを見れたりなど、機能面
でも優れています。日本は、可能性を秘めているのです。

しかし、ここで油断すると外国勢にやられます。まずは、モバイル
の本質をきちんと理解しておくことです。そのための教科書として、
本書は、最適です。

通信事業者やメーカーなどケータイ業界の人、仕事柄、業界につい
て知っておきたい人はもちろん、新しいビジネスのネタを探してい
る人など、ビジネスパーソンに広くお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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