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2008/12/19
伝説の外資トップが説くリーダーの教科書 

伝説の外資トップが説くリーダーの教科書 

小手先のスキルより、ずっと大切なこと。サラリーマンとビジネスマンは違う。サラリーマンとは、決められた時間に会社に仕事をしに行く人のことだ。一方、ビジネスマンは、会社に結果を出しに行く人のことだ。会社にとって重要なのは、結果を出せる人間だから、サラリーマンでなくビジネスマンを目指すべきだ。ただし、結果志向が強すぎると、会社にとって望ましくない「短期的刹那主義」になってしまう。


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■今週の選書
■伝説の外資トップが説くリーダーの教科書 
■新将命/ランダムハウス講談社
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■■選書サマリー  
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小手先のスキルより、ずっと大切なこと

【1】

サラリーマンとビジネスマンは違う。サラリーマンとは、決められ
た時間に会社に仕事をしに行く人のことだ。一方、ビジネスマンは、
会社に結果を出しに行く人のことだ。

会社にとって重要なのは、結果を出せる人間だから、サラリーマン
でなくビジネスマンを目指すべきだ。ただし、結果志向が強すぎる
と、会社にとって望ましくない「短期的刹那主義」になってしまう。

「来年、再来年のことなどどうでもいい」「顧客満足なんかくそく
らえ」「社員の幸せも部下の幸せもどうでもいい」では困る。「結
果」と同時に「プロセス」も評価しなくてはならないのだ。

とはいえ、競争がますます激しくなっていくことを考えると「結果」
のウエイトは、7割くらいを占めたいところだ。残り3割が「プロ
セス」くらいが適正な割合と言えそうだ。

【2】

多くのビジネスパーソンは、上から「何かをやってみろ」といわれ
たとき、失敗が怖いために「とりあえず、ノー」を頭に浮かべてし
まう。それは、リスクを負いたくないからだ。

しかし、誰もリスクをとらない会社は、リスクの最も大きな会社だ。
ビジネスの世界では、じっとしていると、相手が先に進んでしまい、
あっという間にとり残されてしまうからだ。

ホンダを創業した本田宗一郎氏は、1年間を振り返って、新しいプ
ロジェクトに挑んだものの失敗してしまい「会社に最も大きな損害
を与えた人」に社長賞を贈っていた。

それは「危険を冒さない会社、新しいことに挑戦しない会社は前進
しない」という経営哲学からだ。ビジネス人生は、うまくいかない
ことのほうが多いのだ。10勝0敗などありえないのだ。

人生は、3勝くらいすれば成功だ。それでも、失敗は怖いと思う人
は「失敗」でなく「挫折」と思うことだ。挫折なら、リカバリーシ
ョットが打てる。それが、くじけそうになる心の支えになるはずだ。

【3】

会社や人が伸びるのは、逆境のときだ。逆境のときは、難しいから
逃げるか、挑んでみるかの2つの選択肢がある。ここで「難しいか
ら、やる価値がある」と考える会社や人だけが、大きく伸びる。

挫折に直面したり、苦しんだりしているとき、それを乗り越える3
つの方法がある。まず、その状況を喜ぶことだ。なぜなら、それは
大きな成長の機会を与えられていることを意味するからだ。

また「人生、晴れの日もあれば曇りの日も、ザアザア降りの日もあ
る」と思うことだ。そう割り切って無心に仕事をすれば、いつかリ
カバリーショットが打てる。下がった相場は永遠には続かないのだ。

最後に、「これまでの人生で最も苦しんだことは何か」を思い出すこ
とだ。実は、意外に思い出せないものなのだ。つまり、つらいこと
も、時が経てば忘れてしまうのだ。

【4】

高い評価を得る人は「付加価値」を意識する人だ。彼らは、与えら
れた仕事から、もう一歩踏み込んで仕事をするのだ。

たとえば「10の仕事を10日でやれ」という指示をされたら、彼ら
は「10の内容を9日で」仕上げるか「10日かけて11の内容で」仕
上げる。さらに優れた人なら「9日で11の内容の仕事を」仕上げる。

また、自ら手を挙げて積極的に自分の意見を言う人も、もう一歩踏
み込んで仕事をする人だ。ところが、ほとんどの日本人のビジネス
パーソンは、手を挙げることをしない。

心の中に意見を持ち、できる能力があるのに手が上がらないのは、
もったいないことだ。本来なら出せるはずの付加価値の一端が、外
に出せていないのだ。

「遠慮や謙そんが美徳の一つ」という日本的な空気が影響している
のかもしれないが、そんな考えは会社の中では、全く関係ない。「コ
イツは仕事ができない」と思われるのが落ちだ。

しかし、臆せずモノを言う人が少ないのは、逆にチャンスだ。もち
ろん、異論や異見で終わってしまっては、ただの不平や不満だ。い
つも前向きな代替案をつけることが大切だ。

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■■選書コメント
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本書は、優れたリーダーになるために読む本です。リーダーの仕事
とはどのようなもので、優れたリーダーになるにはどのように仕事
をすればいいのか、その心構えや姿勢を語ってくれます。

著者の新将命さんは、シェル石油、日本コカ・コーラなど、数々の
外資系企業で活躍したのち、日本人で初めて、世界でも異例の抜擢
で、ジョンソン・エンド・ジョンソンの社長になった人物です。

今では、経営コンサルタントとして、数々の企業に経営とリーダー
シップを指導されています。そんな著者が、組織で成果を上げるリ
ーダーの心得を説いてくれます。

内容は、極めて明快でわかりやすく、腑に落ちます。「VSOP」
「コツコツカツコツ」など、ユニークなキーワードが、理解と記
憶を助けてくれます。


外資を渡り歩き、リーダーとして活躍してきた経験と、コンサルタ
ントとして、企業にリーダーシップを指導してきた実績に裏打ちれ
た主張には迫力があります。

この類の本は、著者が自分の考えをコラム形式で書き綴ったものを
項目別にまとめただけというものが少なくありません。そういう本
は、気になる箇所だけつまみ読みすれば十分です。

しかし、本書は違います。体系的に書かれています。リーダーシッ
プの基本から、徐々に応用に発展する流れで書かれています。冒頭
から順番に読むことで、より理解が深まるように工夫されています。

リーダーを目指している人、また、すでにリーダーとして活躍しな
がら、さらに上を目指したいと考える人はもちろん、リーダーとい
う言葉にピンときたすべてのビジネスパーソンにお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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