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2012/03/23
働かずに1億稼ぐ考え方

働かずに1億稼ぐ考え方

眠りながら、億稼ぐ

私は、和歌山や大阪を中心に、アイスクリームの「サーティワン」や、中古釣具専門店の「タックルベリー」のメガフランチャイジーとして計32店舗のフランチャイズ加盟店を経営している。特に、この10年は多店舗展開を加速させて、売上がぐんぐん伸びてきた。2010年1月には、大阪府岸和田市の店舗が、サーティワン全国1037店舗中で1店だけを表彰する全国最優秀店舗に輝いた...


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■今週の選書
■働かずに1億稼ぐ考え方
■小池則雄
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■■選書サマリー  
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眠りながら、億稼ぐ

【1】

私は、和歌山や大阪を中心に、アイスクリームの「サーティワン」
や、中古釣具専門店の「タックルベリー」のメガフランチャイジー
として計32店舗のフランチャイズ加盟店を経営している。

特に、この10年は多店舗展開を加速させて、売上がぐんぐん伸びて
きた。2010年1月には、大阪府岸和田市の店舗が、サーティワン全
国1037店舗中で1店だけを表彰する全国最優秀店舗に輝いた。

「日本一」になったというと「社長はすごい」「偉いのは社長だ」
と思われることが多い。しかし、私には自分が何かをやったという
実感がまったくない。

日本一という快挙は、若いアルバイトやベテランのスタッフといっ
た現場の人々が、実際に手を動かして取り組んできたからだ。その
結果が日本一なのだ。

【2】

私が経営者として目指してきたことは「寝ている間に稼ぐこと」だ。
それを地で行っている。拠点は、和歌山、大阪、東京。マイペース
に3拠点を行き来するのが、私の勤務形態だ。

店舗運営は、スタッフや店長たちに一切を任せている。店に顔を出
すのは、ごくまれだ。店舗のみんなが朝の準備で忙しい時間帯に、
自分はゆっくり家でくつろいでいることさえある。

だから、現場のことはまるで知らない。1000種類以上あるアイスク
リームのことを聞かれても、満足に答えられないくらいだ。

それでも年商20億円超の会社をやっている。それができるのは、社
員やアルバイトに安心して任せられるように、相応の仕組みと仕掛
けを用意しているからだ。

マクロの視点から経営環境を分析し、自分が勝てる分野や事業を選
ぶ。その事業の肝を確実に抑える。さらにすべてを数字で見られる
ようにして、適材適所で力を発揮してもらう。

そういうことをきちんとやって「任せる技術」を体得し、実行すれ
ば、「寝ている間に稼ぐ」ことができる。何より、トップに余裕が
あれば、社内の風通しがよく、会社が勝手に成長して行くのだ。

【3】

「私たちはアイスクリームだけを売っているのではありません。
楽しみを売っています」「町に小さなテーマパークをつくります」
これらが、サーティワンのビジネスをやる上で重視してきたことだ。

前社長の松山和夫さんから言われたことは「サーティワンでは、カ
リフォルニアの明るく、陽気で、はじけたカルチャーを打ち出しま
しょう。商品でなく、カルチャーを売りましょう」だ。

「モノを売るのではない。カルチャーを伝えることが大切だ」とい
う発想は、私にとって新鮮で、しっくりときた。なぜなら、飲食は
カルチャーそのものだからだ。

飲食、住居、服などは、いずれもカルチャーに根差している。そう
した商品を扱うなら、それぞれのカルチャーをベースに、どう商品
に説得力を持たせられるかがビジネスの本質であり、醍醐味だ。

しかし、ほとんどの店が、モノで勝負している。だが、店のデザイ
ンや接客など、ソフトの部分で、カルチャーの訴求方法は、もっと
工夫できるはずだ。

【4】

成功要因の一つは立地だが、立地がよくても苦戦することはある。
それは、業種・業態のポジショニングに問題があるときだ。たとえ
ば、飲食業の中でも、焼肉屋や居酒屋はライバルが多い。

このような時は、他と差別化できるポジショニングを探すことだ。
特に、飲食でも、ライバルが少ないものを探す。市場規模は小さく
ても、市場を独占できれば長続きするビジネスが可能なのだ。

他業種・他業態・多店舗との違いを明確にし「強み」とすることだ。
それにより、競合相手のいない「ブルー・オーシャン」を自ら作り
出すことができる。

違いを出すことで「勝てる要素」を付加し基盤を固める、あとは「任
せる技術」を発揮し「寝ている間に稼ぐ」を実現する、これがビジ
ネスで成功する上で、極めて重要なことなのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905154200/tachiyomi-22

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■■選書コメント
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創業者で、ビジネスオーナーの社長が「起業したい」「ビジネスで
成功したい」と考える人に、経営者が何を考え、どう判断し、どう
行動すべきかを教える本です。

著者は、アイスクリームの「サーティワン」と中古釣り具の「タッ
クルベリー」の二つに加盟し、どちらも売上ナンバーワンフランチ
ャイジーに育て上げたスゴい経営者、小池則雄さんです。

そんな卓越した実績を持つ経営者が、ビジネスモデル発想法や、若
手育成術など、ビジネスで成功する秘訣を、自らの経営体験をベー
スに語ってくれます。

本書は、タイトルもそうですが、本文中にも、売上や利益など、お
金の話が満載です。ビジネスパーソンの中には、この手の言い回し
に、拒絶反応を起こす人も少なくないようです。

そのせいか、最近は起業の本でさえ、精神論や理想論ばかりを語り
がちです。特に、実業経験の乏しい「自称コンサルタント」、実態
は「著述家」という人が書いた本に、その傾向が強いようです。

しかし、著者のいうように「ビジネスはキャッシュを生んでナンボ」
です。お金を生むから、雇用を生み、納税でき、社会貢献ができる
のです。

このあたり、大企業の経営者や、コンサルタントが書いた本にも、
あまり書いてないことです。だからこそ、本当に起業したいなら、
本書のような本を読むべきだと思います。

いずれ起業したい人、起業したばかりの人、フランチャイズに加盟
したいと考えている人はもちろん、マネジメントに携わる人にも、
お勧めしたい本です。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905154200/tachiyomi-22

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2012
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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