HOME > ビジネス選書&サマリー > 無料版・バックナンバー > ズバ抜ける技術

ビジネス選書&サマリー

無料版・バックナンバー

解除ご登録

ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。


f

2013/07/19
ズバ抜ける技術

ズバ抜ける技術

スタートダッシュで、ズバッと抜けよう

僕が最初に就職したNHKでは、月1回、定例の企画会議があった。担当部長やデスクの前で、ディレクターがそれぞれ「これから担当したい番組」の企画をプレゼンするのだ。目の前の仕事をこなしながら、並行して半年先、1年先の企画準備のための時間をやりくりするのは本当に大変だった...


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■ズバ抜ける技術
■山田和史
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132563/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー  
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

スタートダッシュで、ズバッと抜けよう

【1】

僕が最初に就職したNHKでは、月1回、定例の企画会議があった。
担当部長やデスクの前で、ディレクターがそれぞれ「これから担当
したい番組」の企画をプレゼンするのだ。

目の前の仕事をこなしながら、並行して半年先、1年先の企画準備
のための時間をやりくりするのは本当に大変だった。

そんな折、ある先輩から言われた一言がある。それは「企画会議に
向けて企画書を書いてはいけない」ということだ。これは衝撃的だ
った。最初は混乱したが、真意は別のところにあったのだ。

ビジネスの世界は公平ではない。「企画会議」といっても形だけで、
実は前もってどの企画を通すかは決まっているということも少なく
ないのだ。

そうした場合、事前の"根回し"が必要になる。つまり、先輩は「企
画を本当に実現させたいと思うなら、他の人よりも早くから企画書
を提出して"根回し"をしなさい」と教えてくれたのだ。

誰よりも早く手を挙げ「最初に提案した」という既成事実を作るこ
と、それが、シンプルにして、最も効果的な"根回し"になるとい
うことなのだ。

【2】

これは、言うなれば、仕事の「フライング」だ。ライバル達がまだ
準備運動すらしていないタイミングで、走り出してしまう。そうす
れば、負けるはずがない。

足の速さではかなわないとしても、先にスタートすれば、かなりの
差をつけて圧勝することができる。

「フライングする。誰よりも早く、先頭でスタートを切る」という
姿勢が、能力や経験値といった条件差をひっくり返す、とっておき
の秘策になるのだ。

事実、その先輩は、常に半年先まで自分の提案した企画で予定が埋
まっていた。僕が社会人で最初に出会った典型的な「ズバ抜けてで
きる人」だったと思う。

【3】

あなたは、1週間が何曜日からスタートすると考えているだろう
か?一般的には「月曜日」ではないだろうか。「日曜日」という人
もいるかもしれない。

しかし「ズバ抜けてできる人」を志すなら、ぜひとも月曜でも日曜
でもなく「土曜日」になってもらいたい。

土日の過ごし方は人それぞれだ。浴びるほどビールを飲む、ジムに
通う、英会話を学ぶ、平日の睡眠不足を取り戻すためにひたすら眠
り続ける、家族サービスにいそしむ、など。何をするかは自由だ。

ただ「何のために」という目的意識を失わないことが重要だ。もっ
というと「土日の時間を何曜日のために過ごすのか?」という問い
を頭に留めておいてほしいのだ。

たとえば、土日はお酒三昧の過ごし方をするとして、それが「金曜
日までに溜まったストレスを発散するため」なのか「月曜日に向け
て英気を養うため」なのかで、成長スピードは大きく違ってくる。

【4】

学生達の間でも、休憩時間の使い方で、その人の成長度合いが分か
れる。この休憩時間は「1時間目に働かせた頭の疲れを休めるため」
でなく「万全の態勢で2時間目に臨むため」の時間と考えるべきだ。

たとえば、トイレに行くのも、尿意にガマンできなくなったからで
はなく、2時間目の途中でトイレに行きたくなって、集中力が途切
れるのを防ぐため、と考えるのだ。

この意識の違いが、決定的な差を生む。この差は長い年月の間に、
大きくなっていく。同様に、トップスピードで1週間のスタートを
切れるように、ぜひ「土曜日から始まる」ことを意識してほしい。

土曜日から始めれば「月曜から始まる」と考えていた時に比べ、2
日間も早くフライングできるのだ。気づいた頃には同期やライバル
とかなりの差がついているはずだ。
 
★このメルマガじゃ物足りない?だったら・・・
https://www.bbook.jp/paymelmaga.html

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132563/tachiyomi

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

社会人として大活躍する上で必要な考え方や取り組み姿勢を教える
本です。ユニークな経歴を持つ著者が、群を抜いてデキる社員にな
る極意を伝授してくれます。

サラリーマンは、入社してから数年の仕事ぶりで決まります。たし
かに、出世する人は、入社した時から、仕事ぶりや意識が違うもの
です。スタートは同じなのに、なぜだろうと思ったものです。

今思えば、入社する前の体験からして違うのです。社会で活躍する
上で必要な能力や考え方を、学生時代に身につけているからこそ、
入社直後から違うのです。本書は、それを教えてくれます。

著者は、元NHKディレクターにして漫才師、今では「刮目塾」とい
う就職指導塾の塾長を務める方です。この塾は、内定率100%という
驚異的な実績をあげ、卒業生は入社後も大活躍するそうです。

そんな、魅力的な塾の塾長が、ふだん塾生たちに説いている仕事の
極意について、誰にでもわかりやすく、実践できるように教えてく
れます。

ディレクターで漫才師だけに、発想が斬新で、切り口もユニークで
す。「スタートダッシュ」「晴れ男思考」「具体化力」など言い回
しも斬新です。

中には、語り尽くされたこともありますが、まったく別の視点から、
独特の表現で語られますので、記憶に残りやすく、自分の血肉とし
ても定着しやすいと思います。

ビジネスマンが、ズバ抜けた成果を上げるために必要なことが詰ま
っています。これから就職する学生はもちろん、すでに社会に出た
人も遅くありません。すべてのビジネスパーソンにお勧めします。


★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132563/tachiyomi

──────────────────────────────
◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html 
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ツイートする FACEBOOK いいね! このエントリーをはてなブックマークに追加

主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

企業情報はこちら

著者の方へ

広告掲載についてはこちら

TOP