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2021/02/19
見抜く力─びびらない、騙されない。

見抜く力─びびらない、騙されない。

7つの極意
 
生き残ることが重みを増す時代だ。そんな時代には、人や情報の真偽や意味を見抜く力、必要以上にびびらないこと、騙されないことが重要だ。人や情報が誰かを騙す時、意図的であるとは限らない。たとえば、国やマスメディアが国民を騙す時がそうだ。今回の新型コロナウイルスの各国の対応が正にこれにあたる...


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■今週の選書
■見抜く力─びびらない、騙されない。
■佐藤 優
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7つの極意
 
【1】
 
生き残ることが重みを増す時代だ。そんな時代には、人や情報の真
偽や意味を見抜く力、必要以上にびびらないこと、騙されないこと
が重要だ。
 
人や情報が誰かを騙す時、意図的であるとは限らない。たとえば、
国やマスメディアが国民を騙す時がそうだ。今回の新型コロナウイ
ルスの各国の対応が正にこれにあたる。
 
大国の指導者たちでさえ、当初は新型コロナウイルスの感染拡大を
見抜けず、事態を楽観視していた。その後は、危機から脱しようと
して躍起になり、無意識に国民を騙してしまうケースが出てきた。
 
日本では、布マスクを1人に2枚配布した。ある意味、国民を騙す
ような政策だった。だが、あの時、政府は「マスクさえ配れば、国
民の不安はなくなる」と本気で考えていたのだ。
 
今になれば、多額の税金を投入して、とてつもなくバカげたことを
やったことがかわかる。だが、そこには悪意はなかったのだ。混乱
の中では、意図せずに人を騙せるし、騙されてしまうものなのだ。
 
【2】
 
日常的に新聞を読んだり、ニュースを見たりしていれば、断片的に
情報を得ることはできる。だが、データを集積するだけでは、ノイ
ズは増える一方だ。
 
ノイズとインフォメーションを仕分け、インフォメーションをイン
テリジェンスに磨き上げていく「見抜く力」が必要だ。それは事実
を拾い上げて選り分け、点と線を繋げ、物語を構成する力だ。
 
人の本質を見抜く際にも、相手の発言そのものだけでなく、相手の
利害関心や、表情、服装、持ち物や口癖などから、その人物の本質
や意図をあぶり出す必要がある。
 
生存が関われば、人の感覚や神経は研ぎ澄まされる。だから、テク
ノロジーが発達するのは戦争だ。敵に負けないように必死に技術開
発するから斬新な発想が出るし、思いつきを形にする努力もできる。
 
感覚や神経が研ぎ澄まされる時には、いい訓練ができるものだ。厳
しい状況を生き抜かなければならない今だからこそ、見抜く力を研
ぎ澄ますには絶好のチャンスと言えるのだ。
 
【3】
 
危機の時代を生き抜くためにも、まず大切なのが、人を見抜く力だ。
極意を紹介すると、まず攻撃的な人の本音を見抜くことが重要だ。
攻撃的な人には、2つのタイプがある。
 
「瞬間湯沸かし器型の人」と「戦略的観点に立つ人」だ。前者は、
脳内分泌に問題を抱えている人だから気にしなくていい。情緒不安
定な人は、ビジネスの現場からは淘汰されていくものだ。
 
問題は、戦略的に怒鳴る人だ。力のない人が怒鳴っても、誰も言う
ことを聞かない。議論では負けても、自分の意見を押し付けられる
力が自分にあると自覚する人が、議論を省くために怒鳴るのだ。
 
力を背景に攻撃的な態度に出る人と接する時は、相手の利害関心や、
目指している利益は何かを見抜くようにする。そして、こちらは絶
対感情的にならず、冷徹であることだ。
 
【4】
 
相手の情報が正しいかどうかを見抜くことも大事だ。外交では、独
自情報がもたらされた時、その真偽を確かめるために情報の周辺に
ついて探りを入れる。
 
物事は、事実、認識、評価を分けて考えるべきだ。事実に関しては、
立場が違う人でも必ず一致する。もし、事実の部分が誤っていたり、
意図的に捻じ曲げられていれば話自体が危ない。
 
偽りの情報を判別するなら、細部の綻びを見抜くことだ。たとえば、
不十分な「偽の履歴」しか持たない人には体験と記憶がないものだ。
こうした細部の綻びを見逃さないことがプロの手腕だ。
 
相手がどんな価値観の持ち主かを確かめなければ、提案が将来性の
あるものか、利益をもたらすものか見抜けない。信用できない相手
の話にうっかり乗れば、どんな結果が待っているかわからないのだ。
 
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■■選書コメント
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情報分析に関する本です。相手の本心や本当のような間違った情報
を「見抜く力」を鍛えます。先の見えない時代に求められる真実を
見極めることができるようになります。
 
著者は、外交の最前線で活躍し、特捜検察にも屈しなかったご存知、
交渉のプロです。そんな著者が、どんな相手や情報にも冷静に対処
できる極意を教えてくれます。
 
本書を読めば、人を見極め、情報や数字を正しく読み取ることがで
きるようになるはずです。他人や情報、常識に振り回されないビジ
ネスパーソンになるために必読です。
 
本書の言う「見抜く力」とは、事実を拾い上げ、選り分け、点と線
を繋げ、物語を構成する力です。そのために他人や常識、情報に振
り回されないコツを「7つの極意」としてまとめてあります。
 
その極意とは、たとえば「攻撃的な人の本音を見抜く」「相手の情
報が正しいか見抜く」「表情・服装・持ち物・口癖で人物を見分け
る」「常識・数字に騙されない」などです。
 
これらを柱に、具体的にどう対処すべきか、詳しい手法を紹介して
いきます。具体的には「質問で他人の嘘を見抜く」「細部の綻びを
見逃さない」「正しい情報を人から得る」などです。
 
たしかに、報道などを見ていても、真実を知るには、発言そのもの
だけでなく、周囲の利害や関心、外見、口癖にまで着目する必要が
あることを感じます。本書では、極意が身につきます。
 
不確実性の増す時代、人を見極めたり、情報や数字を正しく読み取
る技術はますます重要になります。そういう能力を高めたい人、他
人や情報、常識に振り回されない人間になりたい人におすすめです。
 
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2021
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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