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2021/04/30
人を知り、心を動かす

人を知り、心を動かす

リーダーの仕事を面白くするには
 
自分のチームのメンバーの価値観を理解できているか?感情を読み取ることができているか?部下の得意分野を知っているか?結果が出ない部下の心の状態を知ろうとしたことはあるか?リーダーが素晴らしい戦略を立案しても、実行するのはメンバーだ。彼らが動いてくれなければ成果を上げることはできない。メンバーの成長がなければ、チームや組織に未来はないのだ...


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■今週の選書
■人を知り、心を動かす
■井上礼之
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リーダーの仕事を面白くするには
 
【1】
 
自分のチームのメンバーの価値観を理解できているか?感情を読み
取ることができているか?部下の得意分野を知っているか?結果が
出ない部下の心の状態を知ろうとしたことはあるか?
 
リーダーが素晴らしい戦略を立案しても、実行するのはメンバーだ。
彼らが動いてくれなければ成果を上げることはできない。メンバー
の成長がなければ、チームや組織に未来はないのだ。
 
リーダーは、役割を続ける中で成長できる。リーダーはなろうと思
ってなれるものではない。思いを実現しようと試行錯誤を続ける中
で、周りの人が「この人はリーダーだ」と認めた時になれるのだ。
 
リーダーシップは結果だ。目的ではない。とことん追い詰められた
時にどう対処するか?修羅場での判断が勝負の分かれ目だ。そこで
ヒントになる考えや経験を紹介したい。
 
【2】
 
リーダーに求められる役割は「成果を出し続ける」ことだ。それを
「人を通じて実現する」ことだ。この二つが大切な軸だ。まずは、
どんな環境の変化に直面しても、目標を必ず達成する強い意志だ。
 
さらに言えば、ほどほどの成功で満足しないことだ。ここまででき
たなら、もう半歩、もう一歩とさらに上を目指すことだ。それがで
きてこそ、良いリーダーと言えるのだ。
 
どんな人格者でも、どれだけ皆から慕われていたとしても、成果が
出ていなければ、良いリーダーとは言えない。好かれたり、嫌われ
たりすることは、成果を出す過程では当然起こり得ることだ。
 
メンバーが、リーダーに抱く感情は、組織の責任者としての責務を
果たした結果でしかないのだ。組織の中の葛藤を怖れていては、リ
ーダは務まらないものなのだ。
 
【3】
 
「人を通じて事を成す」ことだ。いかに優れたリーダーも、一人で
できることには限界がある。メンバー10人の協力で達成する仕事を
リーダー一人で終わらせて同じ成果が得られるかもしれない。
 
だが、それはリーダーの経験を積み増すことになっても、組織とし
ての成長には寄与しない。持続的に成果を出し続けるには、組織と
しての成長を重視すべきだ。
 
「人を通じて事を成す」ことにリーダーはこだわらなければならな
い。自己完結していた時と比べて、もどかしい思いをすることが多
くなるが、それでも、それがリーダーの役割だと心するべきだ。
 
メンバー一人ひとりが成長し、能力を最大限に発揮できて初めて成
果を出し続けられるようになる。部下の成長を実感できた時、それ
までとは違った充実感を味わうことができるはずだ。
 
【4】
 
良いリーダーとは、チームが成果を出し続けられるように人を動か
す人だ。人格者でも結果が伴わなければだめだ。もちろん、厳しさ
一辺倒のタイプも問題だ。
 
必要なことは「正面の理(理屈)、側面の情(ぬくもり)、背面の
恐怖(厳しさ)」。これは、戦後の日本を代表し「平成の鬼平」と
呼ばれた弁護士、中坊公平氏の言葉だ。
 
リーダーがメンバーに向き合う際の心構えについて語ったものだ。
「正面切っては論理的に説明せ」「時々側面から人情、愛情をかけ
てフォローせよ。情の世界で話しかけたり、受け止めたりしなさい」
 
「この人の前ではいい加減なことはできない」という緊張感を持た
せないことだ。「ここぞ」という時に見せる厳しさは、日常では背
面に隠しておくべきだという意味だ。
 
理屈だけでは、メンバーは面従腹背するだけだ。チームのために動
かない。ぬくもりだけでは、メンバーは律しきれない。厳しさだけ
では、メンバーは萎縮するだけで、言いたいことも言えなくなる。
 
そうなると、メンバーは能力を十分に発揮することができない。チ
ームで成果を出すためには、リーダーに、「正面の理、側面の情、
背面の恐怖」の三つ全てが必要なのだ。
 
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■■選書コメント
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リーダーシップの本です。真のリーダーになるために何を考え、何
をすべきかがわかります。また、リーダーとして悩んだり、つまず
いたりした時に役立つアドバイスが詰まっています。
 
著者は、あのダイキン工業を空調機器の世界最大手に飛躍させた方
です。事業を150カ国以上に展開し、8万人を率いる会社のリーダ
ーが経験をもとに語ります。
 
もちろん、率いる組織の規模が違い過ぎるかも知れません。そのた
め、そのまま仕事に活かせない人も多いと思います。それでも、読
めば自分流に応用できるところが色々とあると思います。
 
著者は、メンバーに関心を持ち、深く知ることを重視しています。
これはマネジャーの心得にも通じます。これができなければ、リー
ダーの役割も果たせないというのが著者の信条ということです。
 
形式は、リーダーシップに関する読者の問いを紹介し、著者が答え
ていくという形で進みます。たとえば「リーダーはどんな言葉をか
けるべきか」「価値観が異なる人材を活かすには」という具合です。
 
これがテーマごとに分類されています。リーダーの心構えにはじま
って、叱り方・ 褒め方などコミュニケーション、チーム作り、成果
の出し方し、最後にリーダーの資質を説いて締めくくります。
 
もちろん、ダイバーシティ、AIなど、昨今の時代背景も想定して
います。これからの時代にリーダーとして活躍するために必要な心
構えや方法がわかるはずです。
 
というわけで、規模や業種を問わずあらゆる組織のリーダー必読で
す。また、まもなくリーダーになる人、いずれリーダーになりたい
人など、リーダー予備軍にもおすすめです。
 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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