HOME > ビジネス選書&サマリー > 無料版・バックナンバー > 勉強脳

ビジネス選書&サマリー

無料版・バックナンバー

解除ご登録

ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。


f

2024/02/09
勉強脳

勉強脳


授業を理解する
記憶というのはおかしなものだ。「学びたい」という気持ちが、なぜか習得に直結しない。むしろ、あえて学ぼうとしなかったことほどよく覚えている。繰り返しが記憶に結び付いているとも限らない。お札の柄は何度も見ているはずだが、何が書いているかすぐには答えられない。ぼんやりとしか覚えていないからだ...

授業を理解する


記憶というのはおかしなものだ。「学びたい」という気持ちが、なぜか習得に直結しない。むしろ、あえて学ぼうとしなかったことほどよく覚えている。繰り返しが記憶に結び付いているとも限らない。お札の柄は何度も見ているはずだが、何が書いているかすぐには答えられない。ぼんやりとしか覚えていないからだ...



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■勉強脳
■ダニエル・T・ウィリンガム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
授業を理解する
【1】
記憶というのはおかしなものだ。「学びたい」という気持ちが、な
ぜか習得に直結しない。むしろ、あえて学ぼうとしなかったことほ
どよく覚えている。
繰り返しが記憶に結び付いているとも限らない。お札の柄は何度も
見ているはずだが、何が書いているかすぐには答えられない。ぼん
やりとしか覚えていないからだ。
学習とは、エクササイズのようなものだ。負荷をかけたほうが効果
は高い。大きな課題に取り組んだほうが、長い目で見れば力がつく。
だが、脳はすぐに楽をしよう。注意が必要だ。
【2】
まず、授業を理解することだ。理解できなければ質問をすればいい。
ところが、自分が何を理解できていないかにも気づかないことが多
い。それを防ぐには、授業を階層的に理解することだ。
普通の会話では、頭に浮かんだことを話す。だから、話は話者の頭
に思い浮かんだ順番に話しがつながっていく。そして、脳はそうし
た日常的に行われる会話を理解するように進化している。
だが、授業というのは、前もって階層的に組み立てられている。だ
から、今話していることは、20分前に話したことと関連付けなけ
れば理解できないことがよくある。
だから、授業を聴く時は、講師が今話している情報といない情報を
関連付けながら聴くべきだ。話していることより深いところにある、
構成に関わる情報のつながりを捉えながら聴くべきなのだ。
【3】
授業は、受ける側にも義務がある。まず能動的に聴くべきだ。身の
入っていない学生は受け身だ。映画やコンサートの気分で授業を受
けている。だが、ただ聴くだけでは身につかない。
課題を先に読んでおくべきかどうかは授業次第だ。知識を前提に授
業を進めるなら読んでおいたほうがいい。読んでいかなくても支障
が無い時もあるし、受講後に読んだほうが効果的ということもある。
授業では質問をすべきだ。ところが、質問が苦手な人が多い。でき
ない理由は、周りや講師に迷惑を掛けなくない、頭が悪いと思われ
たくない、恥ずかしいなどだ。
たしかに、迷惑な質問もある。授業の内容と関係が無く、単に自分
の知識をひけらかすためにする質問だ。授業を深堀する質問も、一
部の人には迷惑と思われるかもしれない。
だが、基本的に質問は講師にとってはありがたい。講師に感想を伝
える意味合いもある。まともな講師ながら、学生が混乱していない
かが気になるものだ。直接言ってもらえればありがたいはずだ。
たとえ無知だと思われても、質問を恐れないことだ。恥ずかしけれ
ば、せめて一番前に座れば、人目は気にならない。まずは短めの質
問から挑戦すればいい。やがて楽になるはずだ。
【4】
ノートは効率的にとるべきだ。だが、授業を完璧にノートに写し取
るのは無理だ。人は、書く速さの6倍の速さで話すからだ。ノート
をとるのが苦手と感じるのは当然なのだ。
ノートは、授業を理解しながらとるべきだ。そのためには、異質な
プロセスを同時進行さえなければならない。極めて難しいことだ。
普通は殴り書きなどで書く速度をあげて追いつこうとする。
その結果、脳は、授業を理解することをあきらめてしまう。書くこ
とだけに注意を向けて、理解することに向ける注意を減らしてしま
うのだ。
もちろん、理解することと書くことのどちらを優先するべきかは授
業次第だ。大事なことは、どちらを優先するかを、授業中でなく、
授業に臨む前に決めておくことだ。
授業前にできることはやっておくべきだ。文房具はもちろん、パソ
コンを充電しておくなどだ。ただし、付箋を立てたり、マーカーで
色分けすることは、効果が無いのでやめたほうがいい。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492047565
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
勉強の方法です。脳のしくみを活かすことで、勉強を楽しみながら、
確実に成果を上げることができるようになります。気づいたら勉強
に没頭し、覚えたことを忘れない状態になっています。
著者は、アメリカを代表する心理学者です。長年、学習と記憶に関
する研究を行い、現在は心理学の学校教育への応用を専門にしてい
ます。いわば教育のプロフェッショナルです。
そんなプロが書いた本書は、ハーバード大、ペンシルベニア大、ニ
ューヨーク大など世界有数の教授が続々絶賛しています。読めば、
学び方が根底から変わるはずです。
著者によると、多くの人が、効果がないのに、一見効果がありそう
な勉強をしているといいます。そのため成績が上がず悩んでいると
言います。
たとえば、ノートをきれいにまとめる、教科書を繰り返し読む、ひ
たすら過去問を解くなどです。これらは、勉強している感じはしま
すが、実力にはつながらないやり方だと言います。
これらの何が問題で、どうすれば効果が上がるのか、正しいやり方
を科学的な根拠に基づいて教えてくれます。個人の主観や経験則で
なく、脳のしくみを踏まえた科学的なやり方です。
読んで実践すれば、たちまち勉強が楽しくなると思います。その結
果、学びが加速します。さらに、一度覚えたことを長い間忘れない
ようになります。その結果、成果につながるようになるはずです。
脳の仕組みを踏まえているので、入試にとどまらず、資格、検定、
スキルアップ、留学など、あらゆる勉強に役立ちます。身につければ、
一生モノの財産になるはずです。
入試や資格試験など、まさに勉強中の人やこれから勉強でスキルア
ップをしたいと考える人はもちろん、子育て中の親世代にもお勧め
します。
※「これじゃ、物足りない?」なら、コチラ
→ https://tinyurl.com/mvph7xvm 
 
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492047565
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2024
──────────────────────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■今週の選書

■勉強脳

■ダニエル・T・ウィリンガム

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■

■■選書サマリー  

■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


授業を理解する


【1】


記憶というのはおかしなものだ。「学びたい」という気持ちが、な

ぜか習得に直結しない。むしろ、あえて学ぼうとしなかったことほ

どよく覚えている。


繰り返しが記憶に結び付いているとも限らない。お札の柄は何度も

見ているはずだが、何が書いているかすぐには答えられない。ぼん

やりとしか覚えていないからだ。


学習とは、エクササイズのようなものだ。負荷をかけたほうが効果

は高い。大きな課題に取り組んだほうが、長い目で見れば力がつく。

だが、脳はすぐに楽をしよう。注意が必要だ。


【2】


まず、授業を理解することだ。理解できなければ質問をすればいい。

ところが、自分が何を理解できていないかにも気づかないことが多

い。それを防ぐには、授業を階層的に理解することだ。


普通の会話では、頭に浮かんだことを話す。だから、話は話者の頭

に思い浮かんだ順番に話しがつながっていく。そして、脳はそうし

た日常的に行われる会話を理解するように進化している。


だが、授業というのは、前もって階層的に組み立てられている。だ

から、今話していることは、20分前に話したことと関連付けなけ

れば理解できないことがよくある。


だから、授業を聴く時は、講師が今話している情報といない情報を

関連付けながら聴くべきだ。話していることより深いところにある、

構成に関わる情報のつながりを捉えながら聴くべきなのだ。


【3】


授業は、受ける側にも義務がある。まず能動的に聴くべきだ。身の

入っていない学生は受け身だ。映画やコンサートの気分で授業を受

けている。だが、ただ聴くだけでは身につかない。


課題を先に読んでおくべきかどうかは授業次第だ。知識を前提に授

業を進めるなら読んでおいたほうがいい。読んでいかなくても支障

が無い時もあるし、受講後に読んだほうが効果的ということもある。


授業では質問をすべきだ。ところが、質問が苦手な人が多い。でき

ない理由は、周りや講師に迷惑を掛けなくない、頭が悪いと思われ

たくない、恥ずかしいなどだ。


たしかに、迷惑な質問もある。授業の内容と関係が無く、単に自分

の知識をひけらかすためにする質問だ。授業を深堀する質問も、一

部の人には迷惑と思われるかもしれない。


だが、基本的に質問は講師にとってはありがたい。講師に感想を伝

える意味合いもある。まともな講師ながら、学生が混乱していない

かが気になるものだ。直接言ってもらえればありがたいはずだ。


たとえ無知だと思われても、質問を恐れないことだ。恥ずかしけれ

ば、せめて一番前に座れば、人目は気にならない。まずは短めの質

問から挑戦すればいい。やがて楽になるはずだ。


【4】


ノートは効率的にとるべきだ。だが、授業を完璧にノートに写し取

るのは無理だ。人は、書く速さの6倍の速さで話すからだ。ノート

をとるのが苦手と感じるのは当然なのだ。


ノートは、授業を理解しながらとるべきだ。そのためには、異質な

プロセスを同時進行さえなければならない。極めて難しいことだ。

普通は殴り書きなどで書く速度をあげて追いつこうとする。


その結果、脳は、授業を理解することをあきらめてしまう。書くこ

とだけに注意を向けて、理解することに向ける注意を減らしてしま

うのだ。


もちろん、理解することと書くことのどちらを優先するべきかは授

業次第だ。大事なことは、どちらを優先するかを、授業中でなく、

授業に臨む前に決めておくことだ。


授業前にできることはやっておくべきだ。文房具はもちろん、パソ

コンを充電しておくなどだ。ただし、付箋を立てたり、マーカーで

色分けすることは、効果が無いのでやめたほうがいい。


★本書の詳細、お買い求めは、

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492047565


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■

■■選書コメント

■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


勉強の方法です。脳のしくみを活かすことで、勉強を楽しみながら、

確実に成果を上げることができるようになります。気づいたら勉強

に没頭し、覚えたことを忘れない状態になっています。


著者は、アメリカを代表する心理学者です。長年、学習と記憶に関

する研究を行い、現在は心理学の学校教育への応用を専門にしてい

ます。いわば教育のプロフェッショナルです。


そんなプロが書いた本書は、ハーバード大、ペンシルベニア大、ニ

ューヨーク大など世界有数の教授が続々絶賛しています。読めば、

学び方が根底から変わるはずです。


著者によると、多くの人が、効果がないのに、一見効果がありそう

な勉強をしているといいます。そのため成績が上がず悩んでいると

言います。


たとえば、ノートをきれいにまとめる、教科書を繰り返し読む、ひ

たすら過去問を解くなどです。これらは、勉強している感じはしま

すが、実力にはつながらないやり方だと言います。


これらの何が問題で、どうすれば効果が上がるのか、正しいやり方

を科学的な根拠に基づいて教えてくれます。個人の主観や経験則で

なく、脳のしくみを踏まえた科学的なやり方です。


読んで実践すれば、たちまち勉強が楽しくなると思います。その結

果、学びが加速します。さらに、一度覚えたことを長い間忘れない

ようになります。その結果、成果につながるようになるはずです。


脳の仕組みを踏まえているので、入試にとどまらず、資格、検定、

スキルアップ、留学など、あらゆる勉強に役立ちます。身につければ、

一生モノの財産になるはずです。


入試や資格試験など、まさに勉強中の人やこれから勉強でスキルア

ップをしたいと考える人はもちろん、子育て中の親世代にもお勧め

します。


※「これじゃ、物足りない?」なら、コチラ

https://tinyurl.com/mvph7xvm 


★本書の詳細、お買い求めは、

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492047565

──────────────────────────────

◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber

◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 

◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  

──────────────────────────────

発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2024

──────────────────────────────

ツイートする FACEBOOK いいね! このエントリーをはてなブックマークに追加

主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

企業情報はこちら

著者の方へ

広告掲載についてはこちら

TOP