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2024/12/27
弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!
「メンタルが弱い」と悩む人がいる。職場は問題や困り事の宝庫だ。人前で話したり、初対面の人と会うのは緊張するし、周りの目や上司の評価を気にして不安になることもあるはずだ。想定外のトラブルで焦ることもある。誰かの一言が引っかかったり、苦手な人との関係に悩んだり、同僚と比べて落ち込んだりなど、職場にはメンタルが参る要素が無数にある...
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■今週の選書
■弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!
■片田智也
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■■選書サマリー
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【1】
「メンタルが弱い」と悩む人がいる。職場は問題や困り事の宝庫
だ。人前で話したり、初対面の人と会うのは緊張するし、周りの目
や上司の評価を気にして不安になることもあるはずだ。
想定外のトラブルで焦ることもある。誰かの一言が引っかかった
り、苦手な人との関係に悩んだり、同僚と比べて落ち込んだりな
ど、職場にはメンタルが参る要素が無数にある。
だが、そうした理由で不安になったり、落ち込んだりすることは、
おかしなことではない。問題は、そういう当たり前の弱さを、自分
がどう捉えるかだ。
弱いことは悪いことを混同すべきでない。メンタルが弱いことは、
決して悪いことではない。どんな弱さにも意味がある。大切なこと
は、弱さが持つ意味を理解し、うまく付き合っていくことなのだ。
【2】
弱さは安全に生きるための防衛本能だ。「これで問題ないか」「も
しも〇〇だったらどうしよう」とリスクを察知できることは悪いこ
とではない。いかにメンタルが弱くても、そこは問題では無い。
問題は、弱さのせいで自分を自己否定してしまうことだ。否定的に
考えれば、心は弱る。むしろ自分のアイデンティティー、強めの個
性と考えれば。自信や誇りを感じることができるはずだ。
弱点は変わらなくても、心の状態が変わる。それは、そんな自分は
ダメだという自己否定をしなくなったからだ。変わらない性質を責
めて、自分の心を弱らせることを、意識してやめれば良いのだ。
メンタルが弱い自分を責めるべきではない。自己否定すれば心の毒
になる。繊細さや敏感さを抱えていても、自分が悪いと1ミリも思
わなければいいのだ。
悪いのは、弱さそのものでなく、弱さを否定していることなのだ。
弱さが果たしている機能がわかれば、そう感じた。自分を否定する
ことはなくなる。
だから、無理してメンタルを強くする必要は無い。それよりも、弱
さを抱えたままの自分でうまくやる方法身に付けるべきだ。結果的
にメンタルは自然とたくましくなっていくはずだ。
【3】
仕事のことを考えるだけで憂鬱ということがある。真剣になること
も大事だが、深刻になる必要はない。ミスを引きずったり、やり残
した仕事を思い出したりして、気が重くなるかもしれない。
仕事というのは、悩みや気がかりの宝庫だ。その気になれば、いく
らでも考えを巡らせることができる。真面目な人ほど背負い込んで
申告に背負い込んでしまいやすい。
つまり、しごとで憂うつになるのは、自分のメンタルが弱いからで
ない。それだけ、仕事を真剣に考えている証拠なのだ。決して、恥
じるようなことではない。
ただ、真剣になると他のことが見えなくなる。視野が狭くなるの
だ。「仕事について考えるだけで憂うつ」という時、目には仕事し
か見えていない。そうなると仕事が人生をはみ出してしまうのだ。
【4】
2つの丸をイメージすることだ。1つは「人生」という大きな丸
だ。その中に「仕事」という小さな丸が含まれている。それが本来
の関係性だ。
ところが、仕事の丸が大きくなりすぎていることがある。場合によ
っては、仕事が人生を超えてはみ出していることさえある。それは
明らかに背負いすぎだ。気持ちが重くならない方が変だ。
しょせんは仕事だ。自分の人生を超えるほど大きなものであるはず
がない。もちろん、時にはそういう瞬間があってもいい。だが、一
時的であるべきだ。そんな状態が続くのは明らかにおかしいのだ。
もちろん、仕事には真剣に取り組むべきだ。しかし、深刻になる必
要はない。考えるだけで憂鬱になる時は、仕事の丸が大きすぎない
か振り返ってみることだ。気楽な、ほど良い真剣さが理想なのだ。
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■■選書コメント
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メンタルの本です。ストレスフルな職場でも心を正常に保ちます。
と言っても、メンタル鍛錬の方法ではありません。メンタルそのも
のは変えず、弱いままで環境に適応する方法を教えます。
職場は悩みのもとが山積みです。人間関係やトラブル、周囲の目や
評判など、心を擦り減らす要素であふれています。メンタルは疲弊
するばかりです。かといってメンタル強化は簡単ではありません。
だから、弱メンタルをそのままに、考え方や行動を変えることで、
不安や焦り、ストレスから解放される方法を考えます。読んで実践
することで、穏やかに働ける日々が手に入るはずです。
本書では、人前で話す、上司との会話、想定外発生時など、職場の
しんどくなりがちな場面を想定し、どうすれば自分のメンタルで乗
り切れるか、具体的な方法や考え方を模索します。
具体的には、会議やプレゼン、上司や圧の強い人などの人間関係、
自信が持てない時など、辛さくてしんどい職場の具体的なシーンを
想定し、それぞれ対処法をまとめています。
読めば、気にし過ぎたり、自分を責めたり、心が折れそうになる局
面を回避し、まわりに振り回されることもなく、不安や緊張を手放
すことができるようになり、心の負担が軽くなります。
頭から読まなくても、目次をざっと見て、気になること、今悩んで
いるところから読んで、実践することで気持ちが軽くなるはずで
す。それだけで働き方は大きく変わるはずです。
職場の人間関係がつらい、会議や打ち合わせで緊張する、ミスを引
きずってしまう、周りと自分を比べてしまうなど、職場に悩む弱メ
ンタルなビジネスパーソンたちにおすすめします。
★本書の詳細、お買い求めは、
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