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2017/06/23
リーダーに強さはいらない

リーダーに強さはいらない

フォロワーの基本

世のリーダー論では、リーダーとしてのあり方、やり方が語られる。だが、それだけでは決定的に不足している点がある。「フォロワー」についてだ。フォロワーとは、リーダーと一緒にチームを動かす人だ。会社でいえば、社長を支える幹部だ。部署でいえば部長や課長のもとで貢献する2番手や3番手だ...


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■今週の選書
■リーダーに強さはいらない
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■■選書サマリー  
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フォロワーの基本

【1】

世のリーダー論では、リーダーとしてのあり方、やり方が語られる。
だが、それだけでは決定的に不足している点がある。「フォロワー」
についてだ。

フォロワーとは、リーダーと一緒にチームを動かす人だ。会社でい
えば、社長を支える幹部だ。部署でいえば部長や課長のもとで貢献
する2番手や3番手だ。

リーダー
教育では「強くて有能なリーダーであれ」といわれる。だ
が、リーダーをリーダーにしてくれるのは周囲の人たちだ。強いチ
ームには強いフォロワーがいる。リーダーは強くなくていいのだ。

弱いリーダーでも強いチームを作れる。フォロワーを活かせれば、
リーダーとしての余裕が生まれ、結果的にリーダーとしての威厳も
風格も出てくる。いわゆる「強いリーダー」へと変貌していくのだ。

【2】

フォロワーとは、リーダーとメンバーの橋渡しを担う人だ。チーム
を動かす縁の下の力持ちだ。それを顕著に感じるのが、リーダーと
メンバーとの間で物事の捉え方、価値観にズレが生じた時だ。

同じ仕事をしていても、リーダーとメンバーとでは見ている景色が
違う。リーダーの右腕として活動するフォロワーなら、リーダーと
同じ視点で物事を考え、同じように理解する力がある。

たとえ "溝"ができてもリーダーの考えをメンバーにわかるように
説明してくれたり、リーダーの代わりに一体感あるチームづくりを
助けてくれたりする。つまりよき理解者たり得るのだ。

そんなフォロワーとは、対等な立場を心がけるべきだ。なぜなら、
フォロワーは同じ目線でチームを盛り上げる仲間だからだ。リーダ
ーか、フォロワーかは、役割の違いに過ぎないのだ。

それを自覚し、フォロワーにもしっかり説明して、協力をお願いす
る。いわば「助けてくださいフォロワーさん」の精神だ。リーダー
の仕事は、フォロワーに助けてもらって初めて成り立つのだ。

【3】

リーダーシップを取る時は、リーダーにフォロワーがどう反応して
いるのかを気にかけるべきだ。フォロワーの様子を見ることが、チ
ームの強さを測る"バロメーター"になるからだ。

フォロワーがリーダーの悪口ばかりを言っていたら、リーダーはリ
ーダーシップを発揮できない。フォロワーの影響を受けた他のメン
バーたちが、同じ態度をリーダーに取るからだ。

フォロワーがリーダーのやりたいことを支援している場合、リーダ
ーはリーダーシップを発揮できる。まさに、フォロワーの思考と行
動レベルが、チーム全体のレベルを決めるのだ。

【4】

フォロワーがリーダーの悪口を言うのは「当事者意識の欠如」と「他
責思考」があるからだ。自分がチームに影響力のある存在だという
ことをわかっていないのだ。

リーダーは、リーダーシップを一緒に取れるメンバーをフォロワー
に選び、密にコミュニケーションを取ることだ。フォロワーとのコ
ミュニケーション不足は、即チーム崩壊につながるからだ。

リーダーは、フォロワーに「自分がリーダー」だと思わせるコミュ
ニケーションを取るべきだ。彼らに当事者意識を持たせ、自分の力
でメンバーを奮い立たせるのが仕事だと思ってもらうのだ。

具体的には、フォロワーにチームの目標を立ててもらうことが有効
だ。その際、業績などの指標だけではなく、チームが大切にする価
値基準などをフォロワー自らが立てるように促すのだ。

するとフォロワーは「自分がチームを率いている」「自分には影響
力がある」と気づく。リーダーやメンバーの悪口も言わなくなる。
自分の影響力を自覚するからだ。

リーダーの仕事とはフォロワーに「自分がリーダーだ」と思わせる
ことだ。そういうフォロワーを増やすことがリーダーシップの基本
的な考え方なのだ。

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■■選書コメント
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リーダーシップの本です。リーダーに必要なものは、本人の「強さ」
でなく、優秀な2番手の存在であるとし、その発掘と育成、そして
彼らと共に強いチームを作る方法を解説します。

一般に、リーダー論では「リーダーは強くあるべき」とされていま
す。たしかに、偉大なリーダーたちは、強烈な個性やカリスマ性を
備えいるのが普通です。

彼らを見て「自分にリーダーは無理」と思うかもしれません。でも、
本書ではそれは間違いとし、必要なものは「資質」より「右腕」の
存在だとします。そして、その考え方などを教えてくれます。

本書の特徴は、何よりリーダーシップの本でありながら、リーダー
本人でなく、周囲の人たちにフォーカスしている点です。彼らこそ
がリーダーをリーダーたらしめるからです。

しかし、誰もがはじめから有能な右腕に恵まれているわけではあり
ません。適任者を見つけ、育て、彼らの力を引き出すことから始め
なければなりません。本書には、その方法が書いてあります。

はじめに、フォロワーの必要性と特徴を紹介し、彼らを集める方法
を解説します。次いで、彼らの力を引き出す方法を紹介し、彼らを
交えて行うチーム作りで締めくくります。

たとえば「リーダーとフォロワーは対等。役割が違うだけ」と書い
てありますが、これはリーダーが忘れがちな視点です。同時に、リ
ーダーを重荷に感じている人には勇気になりそうです。

というわけで、本書は、リーダーを任された人、任されそうな人で、
「どうしていいかわからない」「チームをまとめる自信がない」
「人を動かす自信がない」という人の福音になる本だと思います。

※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2017
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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