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2007/01/05
元銀行支店長が教える銀行の急所

元銀行支店長が教える銀行の急所

本書は、元銀行マンである著者が、自らの体験を生かし、中小企業
の経営者や起業家、企業の経理担当者に向けて、彼らとの賢いつき
合い方を解説した本です。

元銀行マンだけに、銀行の内部事情など、外からではうかがい知れ
ないような事柄までを網羅しており、極めて実践的な銀行攻略本に
なっています。

会社を経営すればすぐにわかることですが、社長の仕事で大きな比
重を占めるのが、お金にまつわることです。そして、お金を扱う上
で欠かせないのが、金融機関とのおつき合いです。

だから、経営者は銀行とのつき合いが欠かせないわけですが、経営
者の多くは、そのつき合いに苦手意識を持っています。理由は銀行
員の、一見理不尽ともとれる対応や言動に戸惑うからです。

銀行は、押し売りのように「借りてくれ」と言ったかと思えば、突
然「返してくれ」と言い出したりします。借入れを申し込んでも、
理由も説明してもらえずに断られたという文句もよく聞きます。

こうした言動は、銀行や銀行員の事情を考えれば、ある程度納得で
きるところでもあります。事情がわかれば、作戦の立てようもある
というものです。

本書を読めば、そのあたりがよくわかります。さらに具体的な攻略
法までを解説してくれています。とは言っても、堅苦しい実務書で
はなく、分かり易く読み進めることができるはずです。

経営者や起業家、企業の経理担当者、会計士、税理士、コンサルタ
ント、銀行を顧客とする営業マンなど、日ごろ銀行員とのおつき合
いがある人はもちろん、これから銀行で働く予定のある人、すでに
働いている人など、銀行員自身にも面白く読めるはずです。


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■■選書サマリー  
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賢い経営者は、銀行と賢く付き合います!

【1】

近年、金融機関の経営状態は大きく回復し、かつて私が経験したよ
うな銀行経営の危機も今や遠い昔の思い出のようになっている。

また、お客様と金融機関の関係も、新たな段階を迎えつつある。以
前に比べ、金融機関の利用者に対する行政の保護も、格段に進んで
いる。

だが、それらの情報の多くが、まだまだ実際の金融機関の利用者の
もとには十分に届いていない。

一方で、金融機関の側は、利用者からのクレームに負けないように、
自分たちをどう守っていけばよいのかを日夜研究している。これで
は、初めから勝負はついているようなものだ。

ここでは、抽象的な制度の話をするときには「金融機関」という言
葉を、また個別の交渉相手として取り上げる場合には「銀行」とい
う表現を使う。しかし、本質的にはどちらも、皆が通常利用する
"銀行・信用金庫・信用組合を総称したもの"を指している。

【2】

新聞やテレビの情報からみても、世の中の状況が変わってきたこと
を感じる。景気の回復が言われ、世の中全体に勢いが出てきた。

とは言っても、大都市周辺と地方では違う。最近、私が訪問した都
市の商店街でもシャッターが降りたままの店のほうが多いくらいだ
った。東京でも、まだまだ厳しいという声も少なくはない。

しかし、大きく捉えてみると、たとえばお金の問題ひとつをとって
みても、ひところ言われた金融機関の"貸し剥がし""貸し渋り"
などという話は、ほとんどと聞かれなくなっている。

"企業の資金調達が増加"といった、好調を感じさせるような新聞
記事も数多く見られるようになっている。

【3】

金融機関の姿勢は一転し、貸し出し攻勢が激しくなっている。実際
に、貸し出しの提案を受けた経営者も多いのではないだろうか。

だが、このように一見、全体的に借り入れが容易になってきたよう
に思える中でも、その陰に隠れて、実はいろいろな点で変化が起き
ている。

中には、中小企業にとって、将来、大きな問題に結びつきかねない
ような変化も少なくない。今後の安定した銀行取引のためには、ど
うしても押さえておきたいところだ。

まず、今進められていることを一言で言えば、"融資先の制度的な
差別化"だ。個別の金融機関の融資判断というレベルを超えて、社
会的な制度として"借り入れがどんどんできる会社"と"借り入れ
が困難になる会社"とに、選別されようとしている。

景気回復の恩恵に浮かれていると、実は知らないところであなたの
会社だけが取り残されてしまう。いつの間にか、どこの金融機関か
らも相手にされないという事態さえ、起こりかねないのだ。

【4】

今、金融機関に最も求められているのは、"中小企業融資のノウハ
ウを持っている人材"だ。年齢条件も比較的緩やかで、年収の相場
も400万円台から600万円程度まで上昇している。

こうしたことから、いくつかのことが読み取れる。

(1)メガバンクをはじめとする日本の金融機関が、"本気で"中小
企業向け融資に取り組み始めているということ。
(2)本気で中小企業融資に取り組もうと思っても、それができる人
材が不足していること。
(3)人件費削減の狙いもあること。

つまり、中小企業向け融資は伸ばしたいが、それを「いかにコスト
をかけないで行なうか」が、今まさに各金融機関の頭を悩ませてい
る課題なのだ。

もし、今後、金融機関とのスムーズな取引を希望するなら、こうし
た金融機関側の課題にうまく乗っていくような"戦略"を立ててい
かなければならない。

このあたりが、本当に大切な銀行取引における銀行側の急所なのだ。


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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/y72lod

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■■選書コメント  
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本書は、元銀行マンである著者が、自らの体験を生かし、中小企業
の経営者や起業家、企業の経理担当者に向けて、彼らとの賢いつき
合い方を解説した本です。

元銀行マンだけに、銀行の内部事情など、外からではうかがい知れ
ないような事柄までを網羅しており、極めて実践的な銀行攻略本に
なっています。

会社を経営すればすぐにわかることですが、社長の仕事で大きな比
重を占めるのが、お金にまつわることです。そして、お金を扱う上
で欠かせないのが、金融機関とのおつき合いです。

だから、経営者は銀行とのつき合いが欠かせないわけですが、経営
者の多くは、そのつき合いに苦手意識を持っています。理由は銀行
員の、一見理不尽ともとれる対応や言動に戸惑うからです。

銀行は、押し売りのように「借りてくれ」と言ったかと思えば、突
然「返してくれ」と言い出したりします。借入れを申し込んでも、
理由も説明してもらえずに断られたという文句もよく聞きます。

こうした言動は、銀行や銀行員の事情を考えれば、ある程度納得で
きるところでもあります。事情がわかれば、作戦の立てようもある
というものです。

本書を読めば、そのあたりがよくわかります。さらに具体的な攻略
法までを解説してくれています。とは言っても、堅苦しい実務書で
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経営者や起業家、企業の経理担当者、会計士、税理士、コンサルタ
ント、銀行を顧客とする営業マンなど、日ごろ銀行員とのおつき合
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発行元:藤井事務所 責任者:藤井孝一 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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