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2007/04/06
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝

本書は、あのマクドナルドを世界的なチェーンに育て上げた、起業
家レイ・クロックの自叙伝です。彼は、偉大な起業家として世界中
の経営者から尊敬されている人物です。

レイは、何と52歳の時、ミキサーの営業マンとして全米を旅する途
中で、マクドナルド兄弟のハンバーガー・レストランに出会い、魅
了されてしまいます。それが、マクドナルドの誕生のきっかけです。

本書では、彼が若いころ、紙コップのセールスマンと、ピアノの演
奏で身を立てていた時から、一大でハンバーガー帝国を築き上げる
までの立身出世物語を、全編一人称で語っています。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数51,982部>━
■今週の選書
■成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝
■レイ・クロック、ロバート・アンダーソン/プレジデント社
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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/3e58kz

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■■選書サマリー  
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あの、マクドナルドの創設者の立身出世物語です。

【1】

人は誰でも、幸福になる資格がある。そして、幸福をつかむことが
できるかどうかは自分次第、これが私の信条だ。私が、巨万の富を
築けたのも「チャンスを逃すな」を信条に生きてきたからだと思う。

この考え方は、私が紙コップのセールスマンをしていた頃から、全
くわらない。私は、リリー・チューリップ・カンパニーで、17年間
ペーパーカップの営業を続け、販売成績ではトップに立った。

次の目標を模索していたとき「マルチミキサー」という機械と出会
った。私はこれをまたとないチャンスと考え、独立してマルチミキ
サーの販売会社を作り、セールスをして生計を立てると決めた。

安定した、収入の良い仕事を辞めて独立するのは、リスクの大きな
決断だった。妻はショックを受け、しばらくはいさかいが耐えない
状態が続いた。

【2】

やがて、マルチミキサーの営業が軌道に乗るようになると、妻も落
ち着きを取り戻した。私も、ようやく仕事に専念できるようになっ
た。営業活動は全国に及び、骨は折れたが、悪くない仕事だった。

もちろん、マルチミキサー仕事を続けながらも、新しいチャンスを
逃さないよう、いつも注意を払っていた。「未熟であるうちは成長
できる。成熟した途端、腐敗が始まる」これが私の座右の銘なのだ。

ある時から「カリフォルニアのマクドナルド兄弟が使っているミキ
サーと同じものを1台売ってくれ」という注文が、全米中から入る
ようになった。

私は大いに好奇をそそられた。「マクドナルド兄弟とは、何者なの
か?似たような機械が、アメリカ中にあふれているのに、なぜ誰も
が彼らと同じものを指定してくるのか?」

調べてみて仰天した。マクドナルド兄弟は、砂漠の中の干からびた
町の店で、マルチミキサーを8台も所有しており、一度に40個もの
シェイクを作り出しながら、売りまくっていたのだ。

【3】

1930年代初頭、南カリフォルニアにおける外食産業の成長には目覚
ましいものがあった。大恐慌の影響で、ハリウッド映画に描かれる
ような派手な消費生活は消えていった。

一方、ドライブイン方式のカジュアルなレストランが人気を得てお
り、市内の駐車場から近郊のハイウェイ沿いまで拡大しつつあった。
私が、マクドナルド兄弟と出会ったのは、そんな時代だった。

彼らのビジネスモデルは、極めてシンプルだった。ハンバーガーの
メニューはたった2種類、ハンバーガーとチーズバーガーだけ、あ
とは、フライドポテトと飲み物だけだ。

また、レストランといっても、ウエートレスがいるわけではない。
客のほうがカウンターに並び、代金を渡してハンバーガーを受け取
っていくというものだった。

【4】

彼らは、サービスとメニューを最小限に抑えることで、プロセスを
極限まで簡素化していたのだ。メニューが少ないので、作業効率が
良く、きめ細かな品質管理が可能だった。

ハンバーガー、フライドポテト、飲み物がテキパキとした流れ作業
で提供され、誰もが驚くほど繁盛していた。これが、後に世界中に
広まるファストフード店のモデルになる。

これを見たとき、私の脳裏に閃いたのが「この店を国中の主要道路
に展開させる」というアイデアだ。その時は「そうすれば、マルチ
ミキサーもどんどん売れるはずだ」くらいに考えていた。

そこで、マクドナルド兄弟に「この店をフランチャイズ展開しよう」
と持ちかけた。ところが、彼らは「こんな店を持ちたい変わり者が
いるものか」と言って断った。

そのとき、突然、強い思いがこみ上げてきた。そして、気が付いた
ら、ぐっと身を乗り出して、言っていた。「では、私がやりましょ
う!」これが、私が生涯をマクドナルドを捧げるに至った経緯だ。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/3e58kz

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■■選書コメント  
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本書は、あのマクドナルドを世界的なチェーンに育て上げた、起業
家レイ・クロックの自叙伝です。彼は、偉大な起業家として世界中
の経営者から尊敬されている人物です。

レイは、何と52歳の時、ミキサーの営業マンとして全米を旅する途
中で、マクドナルド兄弟のハンバーガー・レストランに出会い、魅
了されてしまいます。それが、マクドナルドの誕生のきっかけです。

本書では、彼が若いころ、紙コップのセールスマンと、ピアノの演
奏で身を立てていた時から、一大でハンバーガー帝国を築き上げる
までの立身出世物語を、全編一人称で語っています。

企業と社員の信頼関係が薄れています。仕事に対する愛情が持ちに
くい時代と言えるかも知れません。その結果、仕事にやりがいが見
出せず、やる気を失っている人が少なくありません。

その点、著者は人生の大半をサラリーマンとして過ごしながらも仕
事に没頭し、人生の後半になってチャンスをつかみます。本書を読
むことで、仕事に没頭できることの意義と幸せを改めて見つけるこ
とができるはずです。

本書に出てくるレイは、決して聖人君子ではありません。ライバル
に敵意をむき出しにするところや、マクドナルド兄弟との後味の悪
い決別、2度の離婚など、人間くさい部分も隠さず吐露しています。

その点も、共感が持ちやすくなっている理由です。400ページ近い大
作ですが、読み物ですから、ハラハラしながら読み進むことができ
ます。それでも各所にビジネスのヒントが詰まっています。

起業を志す方には必読ですし、経営者や幹部社員には、稀代の起業
家の視点が参考になるはずです。

一般のビジネスパーソンにとっても、著者が果敢にビジネスに挑戦
する姿は、仕事の疲れを吹き飛ばすほどの清々しい読後感をもたら
してくれるはずです。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/3e58kz

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発行元:藤井事務所 責任者:藤井孝一 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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