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2007/07/06
戦わない経営

戦わない経営

起業とは、人生の大切なことがつまった縮図のようなものだ。私は
「起業の専門家」として、現場で気づいたことを自分の人生、仕事、
経営に生かすことで幸せになれた。
ビジネスや経営には、喜びや幸福を与える力があるのだ。ところが、
私たちは、そのことを狭い視野でしか見ていない。


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■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数53,293部>━
■今週の選書
■戦わない経営
■浜口隆則/かんき出版
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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/22t8c7

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■■選書サマリー  
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戦わずに勝つ、これこそが常勝の戦略です。

【1】

起業とは、人生の大切なことがつまった縮図のようなものだ。私は
「起業の専門家」として、現場で気づいたことを自分の人生、仕事、
経営に生かすことで幸せになれた。

ビジネスや経営には、喜びや幸福を与える力があるのだ。ところが、
私たちは、そのことを狭い視野でしか見ていない。

ビジネスや経営が、私たちのために存在し、深い意味と力を持って
いることに気づけば、仕事も人生も、最終的には自分自身も、もっ
と愛することができる。

人生とは、与えられた時間のことだ。だから、人生も、時間も、命
も同じ意味だ。与えられた時間を意識すると、それはそんなに長く
ないことがわかる。しかも、人生は一回きりだ。

そんな大切な時間の中で、最も大きな割合を占めるのが仕事だ。だ
から、仕事がつまらなかったら人生は楽しくない。仕事について真
剣に考えれば楽しくなるし、一生懸命になれば自分らしくなれる。

【2】

「何をしている会社ですか?」と聞かれたら「幸せを作っている会
社です」と答えたい。経営は、難しいと言われているが、実は楽し
いのだ。経営とは「関わるすべての人を幸せにする仕組み」なのだ。

どの会社も、お客さん、社員さん、協力業者さん、株主さん、会社
に関わるすべての人の幸せを作っているのだ。だから、社長は「幸
せの専門家」でなければいけない。

まず身近な人から「この人を幸せにする30人リスト」を作るべきだ。
そのうち、人は、自分の笑顔一つ、電話一つ、「ありがとう」の言
葉一つで、幸せになってくれることに気づくはずだ。

【3】

経営には、ココロも大切だが、もちろん戦略や技術も必要だ。もと
もと、とても小さくて、弱い存在である雑草がたくましく生きてい
るのは、戦いを避けるという戦略を持っているからだ。

小さな会社も「力強く生きていこう」と考えるなら、雑草を見習っ
て、戦わない戦略を持つべきだ。ビジネスは、不戦勝でいいのだ。

ところが、どういうわけか「ビジネスや経営は戦いだ」という構図
が、私たちの頭に刷り込まれている。これでは、幸せになれない。

「戦わない経営」が目指すのは、お客さん、競合他社、チームの仲
間同士、協力業者、お金、時間、世の中の動き、そして、自分自身
との戦いをなくすことなのだ。

【4】

日本で1番高い山は、誰にでも答えられるが、2番目に高い山を答
えられる人は少ない。だから、1番になることは大事なことだ。

しかし、1番になることが、たくさんのライバルと戦い続けて、相
手から奪い取るものだと考えるのは間違いだ。

実は、小さな会社が1番になるのは、難しいことではない。コツは、
2つある。まず、ライバルがたくさんいる大きな場所でなく、小さ
な場所で一番になることだ。空いている場所は、結構あるものだ。

もう1つのコツは「自分が1番だ」と宣言することだ。「1番にな
りたい」という宣言でもいい。そう宣言して、一生懸命仕事をして
いれば、必ずお客さんが応援してくれる。

【5】

ビジネスの世界では「自分らしさ」が武器だ。他の人と同じだと、
どうしても競争が始まってしまうからだ。

だが、誰もが自分らしく生きられるわけではない。自分らしく生き
るには、まず自分らしさを発揮できる場所を見つけるべきだ。

場所が見つかったら「ここは私の場所」だと宣言すればいい。そし
て、その場所で、ミッションを意識しながら仕事をすればいいのだ。

ミッションや自分だけの場所というと難しそうだ。だが、特別なこ
とは不要だ。誰でもできることでいい。それを、誰もやらないくら
い一生懸命やれば、誰でも必ず1番になれるものなのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/22t8c7

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■■選書コメント  
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●今週の選書について

本書は、新しい経営のあり方を説く本です。小さな会社が、幸福を
追求しながら生きていくための戦略として「戦わない経営」を紹介
し、その実践方法を具体的に解説します。

著者は、起業家であると同時に、ノウハウ、インフラなど様々な側
面から起業家を支援する「起業の専門家」として、これまでに数千
人の起業家を支援してきた方です。

本書は、もともと口コミで広がった小冊子でしたが、あまりに評判
が良く、広く読まれたために、単行本となって出版されたというい
きさつのある本です。

最近、企業の競争環境は激しくなるばかりです。不祥事が絶えない
のも、世の中のムードが競争至上主義にあることが、背景にあるか
らかもしれません。

そんな「生き馬の目を抜くような」厳しい環境下で、本書の提言「戦
わない経営」は「少々牧歌的に過ぎる」と感じるむきもあるかも知
れません。

しかし、ご存知、孫子の兵法にも「戦わずして勝つ」という教えは
出てきます。意味は多少違うかも知れませんが、無駄な戦いは避け、
実利を追うという考え方は同じだと思います。

なお、本書は、文字量もページ数も少なく、すらすら読めます。体
裁はハードカバーで、デザインも洗練されていますから、プレゼン
トにも使えます。もちろん、具体的なノウハウも、しっかり書いて
あります。

「いずれ、自分でビジネスを立ち上げたい」と考える人には、絶対
お薦めです。すでにビジネスを立ち上げた人、会社勤めの人も、読
めば、ご自分のビジネスを見直すきっかけになるはずです。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/22t8c7

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■■耽読日記 Vol.14
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■ビジネス書をこよなく愛する藤井が、徒然に書きます。
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●なぜ、読書をするとデキる人が落とせるのか?

本の周辺には、魅力的な人がたくさんいますが、そういう人とさらに
親交を深めるには、ちょっとした工夫が必要です。

コツは、何と言っても、本をたくさん読んでおくことです。共通の話
題があれば、うち解けるのが早いからです。

特に、彼らと話していると、よく「最近どんな本を読んでる?誰に注
目している?」という話題になりがちです。

少なくとも、話題の本くらい押さえておかないと、恥をかきます。ビ
ジネス書の世界は、著者の新陳代謝が激しく、新人がどんどん誕生し
ています。

読書家には、好奇心旺盛な人が多いですから、新人の本ほどまめに目
を通しているものです。いつまでも、昔に読んだ大御所の本ばかり読
んでいるという保守的な姿勢ではついていけません。

結局、読書人脈を活かすには、読書が習慣になっていることが大事で
す。それ以前に、書店を覗いたり、オンライン書店をブラウジングし
たりすることを習慣にしておくと良いでしょう。

なお、気の合う人がいたら、ぜひ後日個別に会ってみましょう。ビジ
ネス書談義に花が咲けば、一挙に親しい間柄になれるはずです。

著者と親交を深めるのもコツがあります。著者にとって一番嬉しいの
は、やはり自著を「読みました」「勉強になりました」「人生が変わ
りました」と言われることです。

ただし、読んでもいないのに「読みました」という人は少なくありま
せん。そういう人と一緒にされないように、具体的に「○○のくだり
が、特に良かったです」と言うことがポイントです。

また、著者に会うことがわかっているなら、著書を持っていき、思い
切ってサインをねだりましょう。頼まれて悪い気はしませんし、本を
買っていただいた感謝の気持ちもあり、断られることはないはずです。

ただ、写真撮影は断られることが多いです。悪用する人が少なくない
からです。写真をブログなどにアップして「あの○○先生もお薦め!」
などと自社商品の宣伝に利用する人が、後を絶ちません。

いずれにしろ、本離れが進む中、本好き同士は盟友のような気持ちに
なるのか、親しくなるのが早いようです。ぜひ、本をきっかけに、人
脈を広げてみてください。

(つづく?)

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発行元:藤井事務所 責任者:藤井孝一 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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Fax.(03)6273-7951

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