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2007/08/10
プロ・ヘッドハンターが教えるデキる人の引き抜き方

プロ・ヘッドハンターが教えるデキる人の引き抜き方

やられる前にやれ!厳しいヘッドハントの世界
ヘッドハントは、企業にとってこれ以上ない強力なカンフル剤だ。
ヘッドハントで、できる人材が社内に入り、嵐を起こすことで、確
実に会社は生まれ変わる。
乱暴なようだが、従業員の3分の1を入れ替えたら、会社は確実に
成長するはずだ。ヘッドハントという採用手法を、ぜひ研究してお
いて欲しい。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数53,407部>━
■今週の選書
■プロ・ヘッドハンターが教えるデキる人の引き抜き方
■古賀辰男/明日香出版社
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■■選書サマリー  
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やられる前にやれ!厳しいヘッドハントの世界

【1】

ヘッドハントは、企業にとってこれ以上ない強力なカンフル剤だ。
ヘッドハントで、できる人材が社内に入り、嵐を起こすことで、確
実に会社は生まれ変わる。

乱暴なようだが、従業員の3分の1を入れ替えたら、会社は確実に
成長するはずだ。ヘッドハントという採用手法を、ぜひ研究してお
いて欲しい。

自由貿易協定をはじめ、海外との距離はますます縮まっている。日
本も近いうちにアメリカ並みにヘッドハントで人材が動くようにな
るはずだ。

なお、転職を考えているビジネスマンは、そのままデスクに戻って
仕事を続けるべきだ。自ら求めて転職するのではなく、ヘッドハン
トで動くべきだからだ。自分を安売りしてはいけない。

【2】

景気回復が本格化した途端、新卒採用市場はバブル時代を思わせる
売り手市場となった。しかし、会社に必要なのは、本当に実務経験
のない新卒者だろうか?

目の前の課題を解決し、新規事業を成功へ導く即戦力となる人材こ
そ、本当に必要な人材ではないだろうか?

日本の会社は、新卒にこだわる。だが、新卒を育てるという発想は
日本だけだ。即戦力が重要と考える欧米では、実務経験がない新卒
者をわざわざ育てる感覚はない。

ヘッドハンターから言えば、新卒採用に頼る会社は、有能なキャリ
ア人材が採用できないか、使いこなせていない会社に過ぎないのだ。

社員を育てるなど、現代では不可能なことだ。育つ人間はどんな環
境でも育つ。会社が育てた、会社に育てられたなどという意識は、
傲慢だし、今どき犬も食わない発想だ。

【3】

収益力を上げる、管理体制を立て直す、生産を倍増する、コストを
半分にするなど、企業が直面するこうした諸問題の解決は、実は至
極簡単なことだ。それができる人材を入れてしまえばいいのだ。

これ以外の方法では、当座の課題を即座に解決することなどまず不
可能だ。「スピード」が勝負である現代のビジネスシーンにおいて、
ご丁寧に新卒を教育していたのでは間に合わない。

それよりも、圧倒的な営業成績を上げ、会社を牽引してくれる経験
豊かなエグゼクティブや、ミドルマネジメント層こそ、今この瞬間
の企業の成長には欠かせないのだ。

変化が早く、新しい価値創造が難しい現代社会においては、情報加
工能力とコミュニケーション能力、そして真の知性がある人材を何
人持てるかで会社の勝負は決まるのだ。

しかし、そのような優秀な人材は、そうそう転がっていない。200
人に一人いればいい方だ。では、このような人材はどうやって見つ
けたらいいのか?

少なくとも、求人広告を出しても見つからないはずだ。履歴書はた
くさん送られてくるだろうが、その中に優秀な人材はいない。欲し
い人材は、転職を希望すらしていない人の中にいるからだ。

【4】

あなたが求める人材は、ライバル会社にいるのだ。同業他社での実
績があるライバル会社のエースプレーヤーこそ、あなたの会社を変
えてくれる人材なのだ。

しかし、じっと待っていて、ライバル会社のエースが、あなたのと
ころに転職してきてくれる可能性は限りなく少ない。だから、自分
たちから採りに行くのだ。

ヘッドハントには抵抗があるだろう。だが、あなたの会社のエース
も、実はライバル企業に狙われている。ビジネスで勝ちたいなら、
先手必勝だ。ライバルに引き抜かれる前に引き抜くのだ。

ライバル会社のエースを、年収3倍を条件に引き抜く。こうした割
り切りができる会社だけが、これからは生き残る。たとえ実行しな
くても、こんな考え方ができることが、現代の経営者の要諦なのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/yov4zc

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■■選書コメント  
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本書は、日本でも日増しに浸透してきているヘッドハントについて、
現役のヘッドハンターが、その意義や具体的な方法について詳細に
解説するガイドブックです。

ヘッドハントというと、専門スキルを持つ人が登録しておくと、必
要に応じて声がかかるというイメージです。しかし、それは本来の
ヘッドハンティングではないと著者は言います。

今の会社で存分に活躍していて、転職など考えたこともないような
人に転職を持ちかけ、口説き落としていく、これこそが本当のヘッ
ドハンティングの姿です。

そんな、本当のヘッドハンティングを行う数少ない会社の経営者で
ある著者が、経営者や人事担当者に向けて語るのが本書です。

このマガジンの読者の大半が、ハントするより、むしろされる側だ
と思います。しかし、企業やヘッドハンターが、人材をどう見てい
るかは、ビジネスパーソンなら誰しも興味があると思います。

特に、百戦錬磨の著者の、人を見る眼については興味深く読めます。
たとえば、時間に遅れる、挨拶が出来ないなどは当然として、鞄ま
でブランド品を持つ人はお金に執着がある人など、参考になります。

内容はかなり具体的・実践的です。ターゲットの集め方から、接近
の仕方、面談の進め方から口説き方、経営者との面談のセッティン
グ方法など、プロセスごとにポイントと留意点を詳述します。

人材を求めている企業の経営者や人事担当者なら、そのまま自社の
ヘッドハンティングのガイドブックとして使えると思います。

さらに、一般の社員であっても「来るべき日に備えておきたい」「い
つかヘッドハンター声を掛けられるほどの人材になりたい」といった
意図で読むなら、十分にお薦めできる一冊です。


★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/yov4zc

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■■耽読日記 Vol.17
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■ビジネス書をこよなく愛する藤井が、徒然に書きます。
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●本の洪水から、良書を抜き出すテクニック

「何のために本を読むのか」自分の目的が明確になったら、ここで
はじめて書店に足を運びましょう。

しかし、書店は本で溢れています。いくら目的が明確でも、本の洪
水の中から、限られた時間で、自分の目的にピッタリの本を発掘す
るのは至難のワザです。

読まなければ中身が判断できないのが書籍ですから、瞬時に内容を見
分けるのは容易ではありません。しかし、読書が有益なものになるか、
お金と時間の無駄遣いになるかの分かれ道ですので、工夫が必要です。

「パラパラと中身を見れば、だいたい分かる」という意見もあります。
しかし、本の洪水を目の当たりにした場合、そもそも「どの本を手に
取るか」が大問題になります。

そこで、まず私が「どの本を手に取るか」を決める方法をお教えしま
しょう。以下の順番でチェックしていきます。
 ・タイトル(サブタイトル)
 ・帯のコピー
 ・著者
 ・出版社
 ・表紙のデザイン

まず、タイトル、サブタイトルは「どんな分野について書かれた本か

」の目安にします。

これから読む人に本の中身を的確に伝えたいと考えるのは、著者も同

じです。せっかく書いた本ですから、読んだ方に満足してもらいと思

うのは当然です。

その点、タイトル、サブタイトルは、中身を的確に伝えることができ

る最も有効な手段です。だから、著者と出版社が練りに練ってつけて
います。

ただし、タイトルを過信するのは禁物です。有効な箇所だけに、売る
ために付けられた単なる"キャッチコピー"に利用されることも少な
くないからです。

中には意図的に売れそうなタイトルをつけている羊頭狗肉のような本

もありますので要注意です。

「売らんかな」精神丸出しのもの、極端に奇をてらったもの、あまり

にも買い手に日寄ったタイトルの本は避けた方が無難でしょう。

いずれにしろ、タイトルは、100%信用できません。どうしても他
の要素も吟味する必要がでてきます。

そこで、次に著者名に着目します。自分が得ようとする知識の世界で
第一人者と呼ばれる人が出した本なら、必ず手に取ります。かつて読
んだことのある著者なら、ある程度判断できます。

ただし、著名な著者ほど、次々著書を出します。読んでみたら「焼き

直しだった」「監修だけだった」ということも多々あります。その点
は、本を手に取ってからチェックする必要があります。

さらに、出版社にも注目します。出版社ごとに、取り扱う書籍のカラ
ーは大きく異なるからです。固い本が多い、訳書が多い、新人の発掘
がうまい、などです。

慣れてくると出版社ごとに、どのような傾向があるかが大体見えてき
ます。自分の気に入った出版社が見つかれば、本選びは格段に早くな
ります。

(つづく?)

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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