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2007/10/12
ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件

ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件

起業家が「ビジネスチャンス」と呼ぶ斬新なアイデアが実を結ぶま
でには、様々な難題や障害、紆余曲折を乗り越えなければならない。
情熱、信念、根気の三つがなければ起業という夢の実現は不可能だ。
だが、成功する起業家は、他にももっと大事なものを持っている。
それは、ビジネスチャンスを評価するフレームワークだ。


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■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数55,993部>━
■今週の選書
■ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件
■ジョン・W・ムリンズ/英治出版
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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/60pzmpz0qb4ng6sc3s

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■■選書サマリー  
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ほとんど失敗する新規事業の成功確率を高めるには?

【1】

起業家が「ビジネスチャンス」と呼ぶ斬新なアイデアが実を結ぶま
でには、様々な難題や障害、紆余曲折を乗り越えなければならない。
情熱、信念、根気の三つがなければ起業という夢の実現は不可能だ。

だが、成功する起業家は、他にももっと大事なものを持っている。
それは、ビジネスチャンスを評価するフレームワークだ。

起業家は、四六時中考えている。「この新しいビジネスは、うまく
いくのか?どうすれば成功するのだろうか?」「このアイデアの問
題点は何か?どうすればうまくいくのか?」

彼らがそう考える理由は、明白だ。彼らは、新規事業の勝算の低さ
を承知しているのだ。新しいビジネスプランは、めったに収益を生
まないし失敗に終わる。それがよくわかっているのだ。

【2】

何より、起業家は将来性のない業界に足を踏み入れるのを嫌う。「多
くの時間と労力を注ぎ込んだあげく、どこにもたどり着けないよう
な羽目にだけは陥りたくない」そう考えているのだ。

それでも、起業家の意欲は衰えない。自分のアイデアの将来性を、
懸命に周囲に証明しようとしていている。だからこそ、間違いがあ
るなら、失敗する前に気が付きたいと考えているのだ。

後戻りできなくなるほどの重大な欠陥に気がつくことができれば、
手の打ちようもある。競争の激しい世界でも十分な成果を得られる
ようにアイデアを修正することもできる。

致命傷になる前に問題に気がつくことができれば、手遅れになる前
に撤退することもできる。始めたばかりの事業をあきらめるのはつ
らいが、叶わない夢を追いかけてすべてをムダにするよりましだ。

【3】

起業家を目指すなら、自分のアイデアに対して、毎日自問を続けな
がら、問題点を徹底的に調べ、試行錯誤を繰り返すべきだ。

その過程で「そのアイデアには、成功の可能性がある」と確信でき
るようになれば、それは単なる「直感」から「根拠」になる。

根拠を支えに自信を深めることができれば、新たな情熱と信念を胸
に、ビジネスチャンスに挑むことができる。そのアイデアこそ、追
求に値するほどのチャンスといえるのだ。

賢明な起業家は、思案中のアイデアについて、何度もロードテスト
を行う。新車を購入する前に、試乗するのと同じことだ。

ロードテストを繰り返せば、そのたびに問題点をいくつか発見し、
それを解決することができる。また、チャンスに潜む不確定要素を
取り除くことができる。

ちまたには、起業家の成功物語が溢れているが、大切なのは個別の
物語ではない。様々な市場や、業界に存在している魅力的なビジネ
スチャンスの特徴を入念に分析することだ。

【4】

また、成功した起業家の性格や特徴を分析することも大して重要で
はない。豊富な調査研究から、彼らの性格や特徴は様々であること
が明らかだからだ。

しかし、チャンスをものにしたきっかけにはいくつかのパターンが
ある。むしろ、そのパターンを知っておくことの方が有意義だ。

起業家が、成功しつづけるために大切なのは、強固な基盤を築くこ
とだ。ゼロからの出発だろうと、企業内起業のような形態だろうと
関係ない。「顧客に価値を提供できる事業」が長生きするのだ。

その際、大切になるのが、チャンスを評価、実現するための道しる
べだ。たとえば、ビジネスプランを作成するための、考え方のフレ
ームワークだ。

このようなツールを用いてロードテストを繰り返すことで、事業に
ブレーキをかけながら進めば、資金も時間も無駄にしなくてすむ。

フレームワークをしっかりと身につけ、正しいロードテストを繰り
返してほしい。そうすることで、あなたのビジネスの旅は充実した
ものになる。成功を心から願っている。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/60pzppz0qb4ng6sc3s

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■■選書コメント  
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本書は、ビジネスチャンスの本質を理解し、新しいビジネス、いわ
ゆる新規事業の新規性、将来性、収益性などを判別し、失敗を未然
に防ぐために必要な知識とフレームワークを解説する本です。

著者ジョン・ムリンズ氏は、ロンドン・ビジネス・スクールで、起
業の専門家として教鞭を奮っている人気教授です。本人もGAPの
創業に関わるなど、三度の起業経験を持っています。

そんな彼が、たくさんの実例研究に自らの体験を加えて、アイデア
をチェックするロードテストのやり方を体系化しました。そのため
に必要な項目を網羅した実践マニュアルが本書です。

起業家や、新規事業で成功する人は、リスクテイカーであるべきで
す。新しいビジネスのほとんどが、基本的には失敗する運命にある
からです。

とは言え、そのリスクは許容範囲であるべきです。失敗して再起不
能になるのでは、試行錯誤ができません。また、リスクを最小限に
抑える努力も必要です。

そのために必要なのが、本書が薦めるロードテストです。本書には、
ロードテストに必要な知識と、具体的なツールが400ページ近い紙面
に、ぎっしりと紹介されています。

読んでいて、ワクワク、ドキドキする本ではありません。しかし、
新規事業の立ち上げに際し、チェックすべき要件が全て網羅されて
おり、必要としている人には、大変便利で、お得な書籍です。

起業した人や、これから起業する人はもちろん、企業に属しながら、
新しい事業を考えたり、世に送り出したりする仕事についている人、
それを判断する立場にある人にもお薦めします。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/60pzqpz0qb4ng6sc3s

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■■耽読日記 Vol.26
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■ビジネス書をこよなく愛する藤井が、徒然に書きます。
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●書店通いを習慣にしよう

最近、オンライン書店がすっかり生活に定着しました。本はオンラ
イン書店ですべて買い揃えるので、書店には出かけなくなったとい
う人も少なくないと思います。

それでも、時々は書店には出かけることをお薦めします。周りにビ
ジネス書を扱う規模の書店がない人も、出張などで大都市に出かけ
たら、ぜひ書店に足を運んで欲しいと思います。

理由は、書店には出会いと発見があるからです。ふらりと入った店
で、たまたま出会った本が、お気に入りの一冊になった経験は、誰
にでもあると思います。

オンライン書店は、蔵書の一覧性がないため、書店ほど出会いが期
待できません。

また、書店には、時代を読む手がかりが満載です。書店なら、「今
どんな本が読まれているのか」「どんな著者が売れているのか」な
どを俯瞰することが容易です。

「店頭やレジの側に配置されているかどうか」「POPは添えられ
ているか」「平積みになっているか」など、配置や売り方も売れ行
きのヒントになります。

本は、時代を映す鏡ですから、本の売れ行きを知ることは、時代を
読むのと同じことです。それを、全身で体感できるところが、書店
の良いところです。

さらに、書籍が手に取れるのも書店の魅力です。本の手触りが、右
脳を刺激します。コミックと違って、中身を読むことができますの
で、中身を吟味した上で買うこともできます。

なお、書店そのものの選び方、見きわめ方を論じるのは、大して意
味がないでしょう。おそらく近所の書店に行くのが普通だからです。

もちろん、東京のど真ん中で生活していれば、書店も選べます。そ
のため、書店の側も他店と差別化しようと、いろいろ工夫を凝らし
ています。

ただ、大きな差はないという印象です。書籍という商品特性や、流
通事情などを考えると、やむを得ないのかも知れません。結局、で
きるだけ近く、できるだけ扱い点数の多い書店に行っています。

もちろん、時々は小さな書店にも顔を出すのも楽しいものです。中
には、店主のこだわりが、ラインナップに反映されているケースも
あり、掘り出し物もあります。

アメリカでは、立ち読みどころか、座り読み可、しかもコーヒーを
飲みながら読める書店もありました。自宅や会社の近くに、こんな
書店ができたら、きっとお気に入りの書店になると思います。

(つづく?)

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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