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2007/12/07
人を動かす秘密のことば

人を動かす秘密のことば

マジシャンに学ぶ、ビジネスコミュニケーション!
観客を魔法の世界に連れていく、それがマジシャンだ。そんなマジ
シャンにとって、言葉は重要なアシスタントだ。同じ意味でも、使
う言葉を選ぶことで、聞く人の感情は大きく変わる。
マジシャンにとって、言葉は重要な道具だ。観客の気分を良くする
ため、マジックの秘密を知られないため、演技者としてのバックグ
ラウンドや性格を知ってもらうため、などに使われる。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数55,682部>━
■今週の選書
■人を動かす秘密のことば
■前田知洋/日本実業出版社
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■■選書サマリー  
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マジシャンに学ぶ、ビジネスコミュニケーション!

【1】

観客を魔法の世界に連れていく、それがマジシャンだ。そんなマジ
シャンにとって、言葉は重要なアシスタントだ。同じ意味でも、使
う言葉を選ぶことで、聞く人の感情は大きく変わる。

マジシャンにとって、言葉は重要な道具だ。観客の気分を良くする
ため、マジックの秘密を知られないため、演技者としてのバックグ
ラウンドや性格を知ってもらうため、などに使われる。

こうしたセリフは、マジシャンに限らず、多くの人に、色々な生活
のシーンに当てはめて活用いただくことができるものばかりだ。

これまで、マジシャンとしていろいろな人たちと出会ってきたが、
中には一言で相手の心をつかんでしまう魅力的な人がいた。人の心
をつかむにはルールがある。いくつかのルールを紹介していきたい。

【2】

まず、マジシャンは話しすぎてはいけない。発する言葉の量を、慎
重に考えることが大切だ。

たとえば「タネもシカケもないハンカチがあります」というセリフ、
子供の頃、よく耳にしたはずだ。しかし、現代のマジシャンはほと
んど使わない。

理由は、このセリフで、逆にシカケがあることを観客に想起させて
しまうからだ。いきなり「ボクは怪しくありません」としゃべり始
める人がいたら、とても怪しい人に思えるのと同じだ。

また、あまりに多くの情報を詰め込み過ぎることで、ポイントがぼ
やけやすくなる。マジシャンに限らず、余分なことは、できるだけ
言わないほうが、コミュニケーションはうまくいくのだ。

【3】

しかし、言葉を少なくすると、沈黙ができやすくなる。現代人は沈
黙に不安を感じ易い。街でも家の中でも、会話や音楽、騒音などに
囲まれて暮らしているからだ。では、どうすればいいのか。

解決のひとつとして、丁寧な言葉を使うことだ。同じ内容でも、言
葉を丁寧にすることで、フレーズが長くなるのだ。

たとえば「携帯電話の電源はお切りください」というフレーズは、
「皆様におかれましては先刻ご承知だと存じますが、携帯電話など
の電源の始末をよろしくお願い申し上げます」という具合だ。

さらに、丁寧な言葉は、相手と距離を保つことができる。人間関係
が複雑で、互いの距離感がわかりづらくなった現代において、これ
は便利だ。

【4】

会話は、よくキャッチボールにたとえられる。だが、実際のキャッ
チボールではルール違反になることも、会話では使うことができる。

まず、投げられたボールと同じボールを投げ返す必要はない。上司
に「A社の資料は、どこにある?」とたずねられて「プリントアウ
トしたほうが早いので出します」と答えることができる。

これは、部下が「上司は、資料を必要としている」という、言葉に
ない文脈を読みとって「地下室にありますが、急ぎであれば」とい
う言葉を省略して、2球先の違うボールを投げ返したわけだ。

相手も、ボールを複数持っている。前出の部下の答えに「気が利く
ね」と応えず「今はペーパーレス時代だ。データがあるなら、転送
するかモニターで見せてくれ」と別のボールを投げるかもしれない。

【5】

さらに、キャッチボールそのものを拒否することもできる。「ご結
婚されているんですか?」という質問に「トランプと結婚している
ようなモノなので」と答えたことがある。

ここでは、あえてキャッチボールをしないことで「プライベートな
話題は好まない」ということを、相手に知らせたのだ。このように
相手を無視したり、黙り込まずに真意を伝えることもできる。

言葉の使い方にはいろいろな工夫ができる。そうすることで、無用
なトラブルを避けたり、会話を楽しむことができるようになる。結
果的に、人と会うことが楽しくなり、成功も近づくはずだ。

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■■選書コメント  
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本書は、テレビでもお馴染み、マジシャンの前田友洋さんの著作で
す。といっても、マジックの本ではありません。言葉をテーマにし
たコミュニケーションの本です。

マジックと言葉、一見、意外な取り合わせです。しかし、よく考え
れば、コミュニケーションについて、マジシャンに倣うのは理にか
なっています。マジシャンはコミュニケーションの達人だからです。

マジックでは、限られた時間で観客を魔法の世界にいざなうことが
求められます。最初はタネを見抜こうと目をぎらつかせる観客に、
最後は惜しみない拍手を贈らせるのですから並大抵ではありません。

そうした、卓抜したコミュニケーションスキルを持つトップマジシ
ャンが、言葉について語るのが本書です。ショービジネスの世界に
留まらず、私たちの日常生活でも活かせるものばかりです。

言葉遣いがテーマといっても、話し方の細々したスキルが紹介され
ているわけではありません。むしろ、言葉以外の、周辺の要素につ
いて紙面が割かれています。

具体的には、パラ・ランゲージや、サイン・ランゲージ、服装に至
るまで、話し方全般に言及されています。

人は「何を話すか」より「どう話すか」に、より多くの影響を受け
ます。同じ話でも、話し方次第で、相手に対する伝わり方が、全く
異なってくるのです。

実務書のように、ガチガチの実務書ではありません。コラムのよう
に軽いタッチで、読みやすく書かれています。それでいて、肝心な
ことがきちんと押さえられています。

「コミュニケーションが得意でない」と考える方はもちろん、得意
な方でも、「より洗練させたい」と考える前向きな人であれば、読
まれることをお薦めします。

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■■耽読日記 Vol.34
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■ビジネス書をこよなく愛する藤井が、徒然に書きます。
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●カバーもチラシも捨ててしまう

読書の準備として、物理的なことも付け加えておきます。まず、私
は読む前に本の間に挟まっている、チラシや宣伝、ハガキなどは、
すべて捨ててしまいます。

続いて、帯もカバーもすべて取り払います。読む際に煩わしいから
です。私にとって、書籍のカバーはまったくの無用の長物です。

おそらく、本という、本来、文字だけの味気ない体裁の商品をビジュ
アル面で魅力的に見せることで、手にとってもらうための包装紙の
ような役割なのだと思います。

書店のレジでも、カバーをかけてくれます。これも、きちんとレジ
を通ったという証と、お買いあげいただいたという書店の感謝を形
にしたものなのだと思います。

しかし、読書そのものには、何の役にも立たないものです。エコに
も優しくないので、カバーをかけようとする店員さんに、丁重にお
断りしています。

いずれにしろ、書籍を購入した時点で、カバーの役割は終わってい
るはずです。読書という行為とは、直接何の関係もないものです。

なお、カバーには、本を保護する役割もあります。しかし、後ほど
書きますが、私は本を道具と割り切っており、見た目をきれいに保っ
ておこうという発想がありません。

その点でも、カバーは不必要です。アメリカの書店に行くとわかり
ますが、書籍の全てとは言いませんが、多くはカバーなどついてい
ません。特に、ビジネス書には付いていないことが多いようです。

だから、出版社のご担当者や、デザイナーの方には、大変申し訳な
いのですが、私は、本を買ったらすぐに、チラシもカバーも捨てて
しまいます。

(つづく?)

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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