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2007/12/21
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

お金を銀行に預けておくなんて・・・もったいない!
日本人の中で、ある程度資産を持っている人の多くが「お金は、銀
行や郵便局などの口座に預けるのが安全」と考えている。そして、
自分の資産を寝かせたままにしている。
しかし、銀行にお金を預けることは、安全どころかリスクだ。それ
は、本来その資産を運用していれば得られるはずのお金を放棄して
いるのと同じことだからだ。


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■お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践
■勝間和代/光文社
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お金を銀行に預けておくなんて・・・もったいない!

【1】

日本人の中で、ある程度資産を持っている人の多くが「お金は、銀
行や郵便局などの口座に預けるのが安全」と考えている。そして、
自分の資産を寝かせたままにしている。

しかし、銀行にお金を預けることは、安全どころかリスクだ。それ
は、本来その資産を運用していれば得られるはずのお金を放棄して
いるのと同じことだからだ。

日本では、知識層と言われる人たちであっても、こうした金融に関
する知識が欠けていることが多い。だが、私たちが、日々生活して
いるのは資本主義社会だ。

ならば、金融の情報や知識を主体的読み解くことができる能力、す
なわち「金融リテラシー」を身につけねばならない。そうしなけれ
ば、いつか足元をすくわれることになるはずだ。

【2】

日本と欧米の家計を比べると、日本は安全資産の保有率が高く、リ
スク資産の保有率が極端に少ないことが分かる。この事実から何が
読み取れるのかを考えてみたい。

安全資産とは、現金・預金・貯金のことだ。資産の価値変動
幅が小さいためリターンも低い。一方、リスク資産は、株式など、
変動幅が大きい分、高いリターンが設定されている。

預金などの安全資産を多く持つ人は、家計の大半を労働による収入
に頼ることになる。つまり、預金を持つ人は、同じ資産額をリスク
資産で運用する人に比べて、長時間労働にならざるを得ないのだ。

ここに、日本と他国に家計の差がある。安全資産の保有率が高い日
本は、長時間労働に頼らざるを得ないのだ。これでは、仕事と生活
の調和、いわゆるワークライフバランスなど保てるわけがない。

これが、少子化など、大きな社会問題の原因の一つになっている。
家計が、労働からの収入と、金融からの収入のバランスを取ること
が、ワークライフバランスを保つ上でも必要なのだ。

【3】

日本の家計は、安全資産に比べて、リスク資産の保有率が低い。そ
のため「日本人はリスク回避的」などと言われる。しかし、調査に
よると、日米でリスク許容度に統計的な有意差は出なかったそうだ。

日本人はリスク回避的ではないのだ。では、なぜ日本人のリスク資
産の保有率が低いのか。それは、日本人の金融リテラシーの不足が
原因だ。

これまで日本人は、学校教育の現場では、お金についてはほとんど
教えられてこなかった。また、社会人になってからも、忙し過ぎて
金融を学ぶ機会がなかった。

結果、お金にも働いてもらい、リスクとリターンをうまくコントロ
ールしながら収入を得るという知識が欠けている。そのため、リス
ク資産を持つことができないのだ。

しかし、資本主義社会で、お金に対するコントロール権を持たない
ことは、社会で独立した力を持てないことにつながる。なぜなら投
資は社会的影響が強いものだからだ。

金融に興味があっても、知識を得ないと、お金が銀行や郵便局で寝
てしまう。その結果、自分でも思わぬところで使われてしまう。非
効率になったり、場合によっては回収不能になってしまう。

【4】

これからの時代、自分の勤め先が、いつ倒産するのか分からない。
今や、勤め先の給与所得に自分の人生を頼ることは、とても危険な
ことなのだ。

だからこそ、これからは能動的に自分たちの資産を形成し、キャピ
タルゲインを得て、最低でも半年、できれば2?3年は無収入でも、
家族が今まで通りの生活を送れる資産を蓄えることが必要なのだ。

金融は実力主義の厳しい市場だ。だが、非常に公平な市場でもある。
だから、勉強さえすれば、リターンが必ず返るしくみになっている。

ぜひとも、金融リテラシーを身につけて欲しい。そして、自分の資
産を上手に運用してほしい。

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●今週の選書について

本書は、金融の分野に関する情報や知識を理解し、使いこなす力
「金融リテラシー」を身につけ、行動する大切さを説き、その具体
的方法までを解説する書籍です。

金融初心者のために、預金、国債、為替、投信、保険、REIT、FXな
どの金融商品の基礎知識を伝え、さらに具体的に、どのような姿勢
で投資をすればいいのか、詳しく解説してくれます。

「金融」という言葉を聞いて、「自分には縁がない」と考える人が
いるかも知れません。しかし、資本主義社会で生きる以上、金融と
無縁でいられる人などいません。

同じ理由で、金融を味方につけ、賢く使いこなせば、いろいろな問
題から開放されます。私たちを取り巻く悩みの中には、お金があれ
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新書というと、新しい生き方や考え方の提示に留まり、具体的な方
法論まで言及していないものが大半です。しかし、本書は、関連U
RLや書籍、手順など、具体的な手法まで解説してくれています。

著者は、証券アナリストなどとして活躍された方で、勉強法や仕事
術をテーマに数々のベストセラーを生み出してきた方です。本書は、
ご本人の専門分野であるだけに、面目躍如の仕上がりです。

投資の本には、素人投資家による個人の体験の域を出ないものや、
理論的におかしな、トンデモ本のたぐいが少なくありません。その
点、本書は、専門家による良書で、安心して読むことができます。

これから投資を始める方はもちろん、年金不信や所得格差、保険料
未払いの報道を見て、将来に不安をおぼえる方、「自分の身は自分
で守る」と決意をした方など、すべての方にお勧めです。

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■■耽読日記 Vol.36
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■ビジネス書をこよなく愛する藤井が、徒然に書きます。
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●3色ボールペンと付箋を手に読む。

全体を把握したら、いよいよ読み始めます。ここで具体的な読み方
を紹介します。まず、手元に水性の3色ボールペンと、付箋を用意
します。

そして、いよいよ読むのですが、読みながら重要と思われる箇所を
見つけたら、三色ペンで線を引いていきます。目的は、後で自分に
とっての重要箇所が一目で解るようにするためです。

3色ボールペンを使用するのは、重要度に応じて色分けをするため
です。私の場合、青、黒、赤の順に重要な箇所になっています。な
お、記す箇所や重要度の判断は、直感的に行っています。

読書は、流れが大事です。興に乗っているときに、線を引くことで
リズムやスピードを崩してしまうのは良くありません。あまり深く
考えずに、どんどん記していきます。

また、ラインを引く際、重要な文章の端から端まですべてに線を引
くのは手間がかかります。重要箇所の所在が明らかにあれば十分な
ので、いくつかの文章をまとめて引いていきます。

たとえば、縦書きの文章なら、上部に横線を引いて、複数の列を一
度に記してしまいます。

これは、大学受験の際、予備校の英語の先生に長文読解の問題を説
く手法として伝授されたものです。思わぬところで、受験のテクニ
ックが生きているものです。

また、大いに共感したり、疑問に感じたりしたこと、「ここは誰かに
教えてあげよう」とか「セミナーや原稿で引用しよう」と思ったこと
なども記しておくと後で便利です。

その際も、できるだけ手間を省くために「!」「?」という記号を記
すことに止めます。

さらに、ポイントになりそうなフレーズやキーワードは、カギ括弧
でくくっていきます。こうすることで、後で引用しやすくなります
し、記憶にも残りやすくなります。

(つづく?)

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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