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2008/01/18
頭のそうじ 心のそうじ―人生をキレイにする

頭のそうじ 心のそうじ―人生をキレイにする

頭も心も掃除しましょう
掃除には人を根底から変える力がある。イエローハットという会社
を創業してから40年間、私は掃除をし続けてきたが、掃除で人や職
場、学校、そして社会が変わった事例をたくさん体験した。
そんな体験をするたびに、人の心を落ち着かせて穏やかにするには、
掃除をして環境をきれいにすることだと実感した。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数55,891部>━
■今週の選書
■頭のそうじ 心のそうじ―人生をキレイにする
■鍵山 秀三郎/サンマーク出版
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■■選書サマリー  
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頭も心も掃除しましょう

【1】

掃除には人を根底から変える力がある。イエローハットという会社
を創業してから40年間、私は掃除をし続けてきたが、掃除で人や職
場、学校、そして社会が変わった事例をたくさん体験した。

そんな体験をするたびに、人の心を落ち着かせて穏やかにするには、
掃除をして環境をきれいにすることだと実感した。

私が掃除を始めた頃は、掃除などは暇な人間のやること、といった
風潮だった。ところが今では、多くの社員が力を合わせて毎日のよ
うに掃除をしている。おかげで私の会社は、隅々までピカピカだ。

それだけではない。共同作業によって連帯感や協調性が高まり、社
内の人間関係もとてもよくなった。

何より、掃除をして環境がきれいになると、職場の雰囲気が穏やか
になり、人の心の荒みがなくなる。怒りも抑えられる。掃除をする
社員たちの人相もよくなったようだ。

【2】

掃除は、毎日やってこそ意味がある。私自身、毎日掃除することで、
積み上げることの大切さを体感し、そこから学ぶことができた。

地味で、すぐ何かの役に立ちそうにはなく、報われそうにないこと
を地道にコツコツ続けていくこと、これこそが、生きていくうえで
何より大切なことなのだ。

私の会社は、クルマ関係の仕事なので、社員は仕事で使うクルマも
毎日掃除し、点検する。おかげで、みごとに故障が減り、事故もほ
とんどなくなった。運転する社員の心が穏やかになったからだろう。

掃除をするということは、モノを大切にするということでもある。
モノを大切にするということは、結局、人を大切にするということ
につながる。

自分が掃除をすると誰かが気持ちよくなる。誰かが喜ぶ。誰かの心
が穏やかになる。そのことで自分もまた嬉しく思う。そんな掃除を
したとき、人は何かを発見するのだ。

【3】

香川県の「香川掃除に学ぶ会」の世話人メンバーであるKさんは、
香川県警の刑事さんだが、地域で掃除を率先して進めている。ある
時、Kさんはある事件の被疑者の取調べを担当することになった。

それは20代の青年で、背中に刺青のある、心の荒んだ男だった。彼
には親身になってくれる彼女がいたが、その彼女にも暴力をふるう
ありさまだったそうだ。

幼い頃に両親と別れ、祖母に育てられた彼は、祖母に悪態をつき、
暴力をふるい、迷惑をかけていた。取調べ中も「オレは何もやって
いない」などとわめきちらし、心を閉ざしていたそうだ。

Kさんは、彼の心を開かせる方法はないかと、まずはじっくり彼の
言い分を聞くことにした。青年が自分のことを話し始めるようにな
ると、Kさんは私の著書を読むように勧めた。

「あとからくる君たちへ伝えたいこと」(到知出版社)という本だ。
この本は、掃除を通じて私自身が学んだ、よりよい人生を送るため
の生き方を綴ったものだ。

【4】

「この本に書いてあること、オレには何一つできていない」と言い、
青年の目に涙が浮かんだ。「ごめんなさい、私がやりました」

それから、彼は周りの人々に挨拶をするようになった。「ごめんな
さい」「ありがとう」という言葉も口にするようになった。

面会に来る人は、彼の顔つきが少年のように変わったことに驚いた
そうだ。青年は今、着実に更正への道を歩いている。きっと模範囚
になることだろう。

彼の祖母は、85歳で、体の調子も思わしくなく、はじめは彼が出所
するまで生きられないと悲観していたが、その変わりようを見て、
ぜひ、出所の日まで生き抜こうと決意したという。

掃除には人を変える力がある。そのことを、この出来事から、私は
あらためて実感したのだった。

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■■選書コメント  
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●今週の選書について

本書は、「掃除道」を日本中に広めてきた、イエローハットの創業
者鍵山秀三郎氏が、「掃除」を通して人や組織を変えてきた実体験
を語り、掃除で人格を磨くことを推奨する本です。

掃除というと、清掃業者のやること、暇な人のやることと思ってい
る人も少なくないと思います。しかし、掃除には、人を成長させる
力があると、著者は言います。

本書を読むと、きっと「こんなに効果がある掃除を、他の人にやっ
てもらうなんてとんでもない。もったいない!」という気持ちにな
るはずです。私がそうでした。

著者が火付け役ですが、掃除の効用は、以前から方々で説かれるよ
うになりました。書店にも、掃除関連の書籍がたくさん並んでおり、
経営者を中心によく読まれています。

その多くが「掃除で売上アップ」とか「掃除で億万長者」「掃除が
幸運を招く」など、掃除をすることで、見返りが得られることを強
調する本が大半ですが、著者は「何の見返りもない」と言います。

あるとしたら、人が喜んでくれる、結果的に自分の心が穏やかにな
り、職場の人間関係も良くなるくらいだといいます。今の時代、そ
れだけでも十分にありがたい見返りではあります。

本書に書かれていることは、掃除に限りません。掃除を通して人格
を磨いてきた著者が語る、人生を、正しく、豊かに、美しく生きる
ための良質な人間学です。

人生をキレイにする数々のメッセージは、心に深く染み込みます。
この時期、ちょっと生き方を見直してみたいと思っている方、将来
に目を向けてみたいと考える方にお薦めします。

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■■耽読日記 Vol.39
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■ビジネス書をこよなく愛する藤井が、徒然に書きます。
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●本の余白に書きまくる

文章の上下の余白でスペースが足りない場合は、本の裏表紙や扉の
裏、さらには各章の扉の裏など、本の中に、できるだけ大きな余白
を探してメモをします。

一ページ分のスペースが確保できれば、内容を図示することもでき
ます。目安として、私の場合、見開き1ページのスペースが確保で
きれば、本一冊分のエッセンスを図示することができます。

このスペースは、読み進めながら気が付いたことなどに、次々と書
き加えていくことができるので便利です。わざわざ別のノートを用
意していたのでは、こうはいきません。

ちょっとしたことかも知れません。しかし、こういう小さな差が、
積み重なると大きな違いになります。

実は、本の表紙は台紙がしっかりしていて、書き込むのに適してい
ます。特に、電車や駅のホームなどで立っていて、机が無い場合で
も、問題なく書き込むことができます。

また、別のノートを用意して書き込むと、ノートを紛失したり、ど
こに書いてあるのかを見失ったりします。その点、本に書き込んで
あれば、いつも本と一緒になので、見失うことがありません。

この余白には、文章の草稿をすることもできます。私は、メルマガ
で、書籍の書評を掲載していますが、その草稿はこのスペースに書
き込んでいます。

これを、あとでPCを使って、文章にまとめていきます。自分のメ
モ書きにも三色ボールペンを使って重要度に応じた色分けをします。

カギ括弧や矢印を使った関係性の記述なども、自分のメモ書きにも
使うことで、のちのち理解することが容易になります。(つづく?)

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発行元:藤井事務所 責任者:藤井孝一 (C) Copyright 1999-2008
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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Tel.(03)6273-7950
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