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2008/02/15
脳を天才にする! 勉強法必勝バイブル
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私は、勉強至上主義を信条としている。これは「人生のさまざまな
悩みはすべて勉強で解決できる」という考え方だ。
ただし、ここでいう勉強とは「学校の授業で教わったことを丸覚え
する」という古典的勉強法ではない。そういう時代遅れのやり方は、
むしろ強く否定している。
私の考える勉強とは
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■■ ビジネス選書&サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数55,238部>━
■今週の選書
■脳を天才にする! 勉強法必勝バイブル
■吉田 たかよし/講談社
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■■選書サマリー
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勉強が、すべてを解決してくれます
【1】
私は、勉強至上主義を信条としている。これは「人生のさまざまな
悩みはすべて勉強で解決できる」という考え方だ。
ただし、ここでいう勉強とは「学校の授業で教わったことを丸覚え
する」という古典的勉強法ではない。そういう時代遅れのやり方は、
むしろ強く否定している。
私の考える勉強とは「脳の機能を適切に生かし、仕事や生活に役立
てること」だ。脳の役割は、簡単に言えば、外部からの情報をイン
プットし、それを加工して再び外部に出すことだ。
結果として、人は体を動かしたり、言葉を話したり、文字を書いた
りといった行動すべてを行っているわけだ。脳は、自分の望む理想
通りに自在に生き、人生の目的をかなえる装置なのだ。
我々の人生のあらゆる出来事が脳に司られているのだ。そもそも、
人生の悩みは、すべて脳が生み出すものだ。だから、脳という装置
で正しく勉強すれば、それらの悩みはすべて解決するのだ。
【2】
正しい勉強は、究極のアンチエイジングでもある。まず、脳はうま
くメンテナンスすれば65歳ぐらいまで、適切に鍛えれば80歳までで
も成長させることができる。これを実践しているのが政治家だ。
彼らはハードな生活を送っているのに、身体的にも、脳機能的にも
驚くほど健康だ。むしろ、年を取るごとにパワーアップしている。
これは勉強のおかげだ。
政治家は毎朝、食事をとりながら、官僚から法案や政策についてレ
クチャーを受け、様々な議連や政策研究会にも所属、さらに週に数
回は各界の学者たちを招いてレクチャーを受けている。
こんなことを70代まで継続し、反復する職業は学者と政治家くらい
だ。だから、政治家は、年を取っても論理的に判断し、構想を練り、
それを人に訴える力を維持できるのだ。
また、勉強によるアンチエイジングの効果は、脳だけでなく、全身
にも表れる。実際、政治家には、年齢よりも若い人が多い。これも、
勉強が全身を若く保つ効果があるということの証だ。
【3】
脳が人間の体に果たしている役割は大きい。その影響は、2つのル
ートをたどって全身に及んでいる。一つは、神経を介してのルート
だ。脳は、神経の中枢として命令を下し、全身を動かしている。
もう一つは、ホルモンを介してのルートだ。全身の細胞はホルモン
の量で大きく左右される。脳は、自分でホルモンを作り出すし、体
の別の部分に「ホルモンを作れ」と指令を出すこともある。
つまり、脳はホルモンのコントロールンセンターとして、全身の状
態を管理しているのだ。実際、脳から全身に命令を送る機能が衰え
ると、体はどんどん老化していく。
反対にしっかり鍛えていれば、神経とホルモンを介して、全身を活
発な状態に保つことが可能だ。医師である私が追求するのは、この
ように「脳をパワーアップさせて、全身も健康になる勉強法」だ。
【4】
人体の構造上、脳に良いことと、体に良いことは、ほとんど一致し
ている。自ら開設したクリニックで、医学面から勉強をサポートし
ているが、そこで様々な受験生と接する中で、あることに気付いた。
それは「勉強が思うようにできない」という人は、みんな魂を抜か
れたように元気がなく、人間として生きている実感がこちらに伝わ
ってこないということだ。
私は、最初こうした人々は、もっと勉強時間を増やすべきだと考え
ていた。しかし、それは間違いだった。勉強ができない人に限って、
驚くほど長時間勉強をしているからだ。
彼らは「勉強をしているとボーっとして眠くなってしまう」「試験
間近になると焦って頭が働かない」などという。「勉強時間を増や
さなければならない」という強迫観念にとらわれているのだ。
勉強で大事なのは、時間数ではなく質の高さだ。質の悪い勉強を続
けても、結果は出ない。それどころか頭が悪くなる。質の高い勉強、
しかも、脳や体の仕組みに合った勉強法をすることが大切だ。
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■■選書コメント
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本書は、医師・医学博士である著者が、脳医学の立場から、人間の
脳や体の仕組みにピッタリ合った勉強法を紹介し、その効果的な進
め方、取り組み方について詳しく解説する本です。
最近、ビジネスパーソンの間では、勉強が大ブームです。しかし、
いざ始めたものの続かなかったり、効率が悪かったり、長時間やっ
ても成果が出なかったりということがよくあります。
著者いわく、そうした悩みは、脳を正しく使い、活性化させれば、
一挙に解決すると言います。勉強はどんどんはかどり、成績アップ
や合格など、成果がきちんと上がるようになります。
世にはびこる勉強本の多くが、著者の個人的体験談の域を出ていま
せん。その点、最近の脳科学の研究成果に立脚して解説してくれる
本書の内容は、誰にとっても受け入れやすいと思います。
もちろん、著者自身も、本書で上げた方法で成果を上げています。
東大卒、NHKアナウンサー、政治家秘書、医学博士など、誰もが
うらやむ実績を、自ら作り上げてきただけに抜群の説得力です。
内容は、極めて実践的です。モチベーションの上げ方、効果的な記
憶法、平常心の保ち方、脳の活性化、効果的定着法などから、成果
の上がる勉強の方法などについて、章を設けて解説します。
具体的には「5分間勉強法」「セルフコーチング勉強法」「クリエ
イティブ記憶術」「エコひいき記憶術」「ドラマティック記憶術」
「連想マラソン」など、独自に開発したユニークなものばかりです。
「これから勉強を始める」という方はもちろん「すでに勉強をして
いるが成果が出ない」「本番に弱い」など、勉強にまつわる様々な
悩みを抱える方なら、学生からビジネスパーソンまでお薦めです。
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■■耽読日記 Vol.42
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■ビジネス書をこよなく愛する藤井が、徒然に書きます。
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●即席読書メモの作り方
読んでいて理解が難解な箇所や、ポイントだと思った箇所、強い関
心を持った場合などは、自分でチャートやフローなどの図式にして
います。
私は右脳人間なのか、図に落とさないとしっくりこないことが多い
のです。こうした図を、本の表紙や裏表紙に書き殴っています。
そもそも文章というのは、横書きなら、「左から右、上から下」、
縦書きなら「上から下、右から左」に書き進むというルールがあり
ます。
しかし、頭の中はもっと自由な空間のはずです。アイデアや思考は、
頭の中では、前後左右、縦横斜め、上下にも、自由自在に動き回っ
ているはずです。2次元でなく、3次元空間のはずです。
私の場合、アイデアがどんどん沸くときは、ジャガイモの芽が育つ
ときのようなイメージです。中心から放射線状に、にょきにょきと
伸びていく感じです。
著者だって、きっと自分の頭の中では、自分の考えを立体的に発想
し、把握しているはずです。書くときも、できればもっと自由に書
きたいはずです。
しかし、紙にしても、PCのスクリーンにしても2次元空間です。そ
のため、文章には上から下、右から左のルールがあります。やむな
くそのルールに従っているのです。
ルールのフィルターを通過している分、読者には著者の考えや気持
ちが、100%伝わりにくくなっています。訳書では、原書の細かいニュ
アンスが伝わらないのと同じことです。
そういうときは、著者が思考したときの状態に戻すのが、読者の役
目だと思うのです。
喩えるなら、フリーズドライの食品にお湯をかけて解凍するような
感覚です。著者が冷凍保存したアイデアを、読者は電子レンジで解
凍して摂取する、そんなイメージです。
その際に活用したいのが、フローチャートや表のような図です。図
を使うと、著者の考えが、著者の頭の中にあるのと同じ状態に再現
できる感じがします。
最近、このような加工作業までを終えた状態の本まで登場していま
す。書籍を図解したムック本です。「図で考える?」といったたぐ
いの本です。
しかし、図をおこす作業は、できれば自分でやったほうが良いと思
います。なぜなら、作成の過程で理解が高まりますし、絶対に記憶
に残るからです。
なお、いろいろ書きましたが、これはあくまでもビジネス書の読み
方です。応用できるのは、せいぜいビジネス系の雑誌や新聞までで
す。さすがに、小説やコラムなどには使いません。
(つづく?)
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