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2008/04/11
最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術
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■■ ビジネス選書&サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数57,260部>━
■今週の選書
■最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術
■泉正人/ディスカヴァー・トゥエンティワン
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■■選書サマリー
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仕組みを作れば、夢がかなう
【1】
「毎日仕事に追われている」「重要な仕事に手が付けられない」
「部下が決めたルール通りに動かない」「自分の時間が作れない」
など、日ごろからそんな風に感じることはないだろうか?
実は、私自身がそうだった。こうした問題を抱え、気の遠くなるよ
うな量の仕事を抱え、ついに倒れてしまった。これをきっかけに、
「仕組み」を作ることを決意した。
その結果、5つの会社を経営し、世界を飛びまわりながら、仕事は
毎朝2時間で片づけ、英会話やゴルフ、毎月海外へ視察旅行や講演
に行く時間を作ることができるようになった。
私のように「仕組み」をつくれば、誰もが結果を出せるようになる。
才能や意志の強さ、学歴や性別は全く関係ない。仕事を「仕組み化」
すれば、誰でも目標を実現させることができるようになるのだ。
【2】
ある街においしいハンバーグを出すレストラン「ビッグ」があった。
この店には腕利きの達人シェフと若い料理人がいた。若い料理人は、
達人のように上手にハンバーグを焼くことはできなかった。
それでも達人のハンバーグが評判をよんで「ビッグ」はそれなりに
繁盛していた。しかし、達人がいなくなった途端、店の売上げはた
ちまち落ち込んでしまった。
他方、ファミリー向けのレストラン「キッチンスマート」は、達人
のハンバーグを学生アルバイトでも味を再現できるような簡単なレ
シピに落とし込んだ。
その結果、多くのメリットを得た。まず店の料理の味が良くなった。
次に、料理の味が安定した。もうひとつは、達人シェフの才能をよ
り活用できるようになった。
つまり、達人シェフはハンバーグを焼く時間が減った分、新メニュ
ーの考案や、若い料理店の育成に力を使うことが可能になったのだ。
これが「仕組み」の威力だ。
誰が、いつ、何度やっても、同じ成果が出せる「仕組み」をつくれ
ば、仕事は単調な日々の繰り返しから次のステージへ進むことが可
能になるのだ。
【3】
高い能力があるだけでは「できるビジネスマン」とは言えない。本
当に「できるビジネスマン」とは、高い能力を持ちながら、それを
「仕組み」にできる人だ。
ただし、一口に仕事と言っても「仕組み化」が必要な仕事とそうで
ない仕事がある。
仕事は、ふたつに分けることができる。ひとつは頭を使わないで処
理できる「作業系」の仕事だ。たとえば、書類作成、帳簿作成、会
議の準備・議事進行、机の片づけなどがそうだ。
もう一つは、頭を使う必要がある「考える系」の仕事だ。たとえば、
新規事業のプランニング、企画立案、原稿執筆、経営戦略、人事考
課などだ。仕組み化が必要なのは「作業系」の仕事だ。
「作業系」の仕事には、徹底して「仕組み」を作るべきだ。そして、
「作業系」の仕事を「仕組み化」することで捻出した時間と労力を、
ひたすら「考える系」の仕事にあてるようにする。
こうすることで、「考える系」の仕事から生まれた新規事業等が、
将来の成果につながっていくはずだ。
【4】
確かに、部下に頼むより、自分でやってしまうほうが早いことも多
い。また、部下にやり方を説明するのは、面倒くさい。だから、自
分でやってしまおうと考えがちだ。
しかし、これは危険な考え方だ。先に述べた達人シェフの例の通り、
自分で焼けるハンバーグの数には限りがあるからだ。それより「仕
組み化」することで、自分は考える仕事に時間を割くべきだ。
ビジネスの世界で、さらに上を目指そうと考えている人は、単純作
業やルーチンワークなど、頭を使わない仕事には「仕組み」を徹底
して作ることで、効率化させたり、人にまかせたりしている。
そして、効率化させて捻出した時間と労力を、ひたすら「頭で考え
ること」に振り向けて使うようにしているものなのだ。
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■■選書コメント
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本書は、自分の仕事を仕組み化し、機械的に回す方法を解説した手
引き書です。著者が、5つの会社を経営しながら、将来への投資や
趣味の時間まで確保するために確立した方法を公開してくれます。
本書の手法を実践すれば、現在の仕事で抜群の成果をあげながら、
将来への投資もしつつ、プライベートも充実させるという、誰もが
うらやむライフスタイルを手にすることが可能になります。
といっても、いわゆるビジネス系の雑誌にありがちな、仕事を効率
的にこなす子ネタ集ではありません。むしろ、そうした子ネタを不
要にしてしまうほど画期的なスタイルを書いた大胆な本です。
本書のノウハウの柱の一つが、チェックシートです。仕事を誰かに
任せるために、詳細なチェックシートを作ります。書籍では、著者
が実際に使っているものを、ズバリ公開しています。
メール処理の仕方に関しても、著者独自のやり方が紹介されていま
す。メールの処理には、誰もが悩まされているはずですから、著者
のやり方には、参考になるところが多いはずです。
なお、本書には著者が長年かけて確立した手法が、極めてシンプル
に、わかりやすく、具体的に紹介されていますので、読み終わる前
に実践してみたくなるはずです。
一般に、良い本は途中で投げ出したくなる本です。書いてあること
を試さずにはいられなくなるからです。ウズウズして、読んでなん
かいられないのです。本書は、そんな典型的な本です。
膨大な仕事に囲まれて「ニッチもサッチもいかなくなっている」と
いう人はもちろん、もっと前向きに「今の仕事で成果を上げながら、
将来への投資も行いたい」と考える人、管理職など、人に仕事を任
せる立場にある人にも、一読をお勧めします。
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