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2014/03/28
やる気の伝え方
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空回りせずに「やる気」を伝える
「やる気」をうまく伝えることができれば、会社や上司から評価され。また、仲間を味方につけることができ、楽しい会社生活が送れ
るようになる。しかし「やる気」を伝えようとして、空回りしたことがあるはずだ。原因は「やる気」をパフォーマンスやテクニックと勘違いしているからだ。「やる気」の有無は、あなたでなく、周りが決めるのだ。伝わらないのは、目線が相手に向いていないから。相手に伝わらなければ、ただの自己満足だ...
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■今週の選書
■やる気の伝え方
■横山信治
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■■選書サマリー
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空回りせずに「やる気」を伝える
【１】
「やる気」をうまく伝えることができれば、会社や上司から評価さ
れ。また、仲間を味方につけることができ、楽しい会社生活が送れ
るようになる。
しかし「やる気」を伝えようとして、空回りしたことがあるはずだ。
原因は「やる気」をパフォーマンスやテクニックと勘違いしている
からだ。
「やる気」の有無は、あなたでなく、周りが決めるのだ。伝わらな
いのは、目線が相手に向いていないから。相手に伝わらなければ、
ただの自己満足だ。
自分だけの世界でなく、相手が見ている世界で生きることだ。自分
の思い込みを一度保留にして、相手の胸に委ねる生き方をすること
が重要なのだ。
【２】
頑張っているのに評価されないのは、上司に「やる気」が伝わって
いないからだ。「やる気が伝わる人」になるにはどうすればいいの
か、手順を踏んで説明したい。
まず「上司との関係」を改善することだ。多くの人が「上司は自分
のことをどう思っているか」にしか興味がないようだ。スタートが
間違っているから、上司との人間関係がうまくいかないのだ。
まず、自分が相手に興味を持つことだ。これでかなり関係が変化す
るはずだ。興味を持つことそのものが、相手の自己重要感を上げる。
人は誰でも、無関心より興味を持ってもらう方が嬉しいものだ。
また、興味を持って話を聞くことで、共通項が見つかるはずだ。そ
うすれば、相手に好感を抱くポイントが増えていくものだ。
人間関係の基本は「自分がしてほしいことを、相手にしてあげる」
「自分がいやなことは相手もいや」「人が避けることを率先してや
る」の３つだ。このポイントを踏まえ、まず上司に興味を持つのだ。
【３】
どうしてもうまくいかない上司がいたら、仕事上の悩みを相談する。
ポイントは、上司が得意なことで、答えが簡単に出るようなことを
相談するのだ。その際で、自分の悩みや欠点もさらけ出すことだ。
人間は、自分を頼りにしてくれた人に好意を持つものだ。相談され
ると上司も嬉しい。自分の欠点を打ち明けることで、信頼関係も生
まれる。
相談中は、誠意を込めて「あいづち」を打つ。相談といえども、あ
なたが一方的に話したりせず、上司の答えを復唱し、上司のアドバ
イスを傾聴する。そうすることで好意を伝えることができる。
また、相談した後は、必ずお礼を伝えることだ。アドバイスを生か
した事後報告ができれば、なお良い。
【４】
次に「応援してくれる味方」を作る。たとえば、話の合わない上司
と二人きりになった時は、うまく話そうとするのでなく、相手の話
を引き出し、聞き役に回る。
切り出しは「私も○○課長のようになりたいと思っています。どう
すればいいのですか」が効果的だ。部下や後輩から「あなたのよう
になりたい」と言われて悪い気がする人はいない。
会話のコツは、相手に興味を持ち、相手から話を引き出し、ひたす
ら聞くことだ。その際、話を見失わないために、意識してあいづち
を打つようにすることだ。
また、コミュニケーションの王道は「褒める」ことだ。褒めるコツ
も、相手に興味を持つことだ。その際、相手の「変化」を褒めると、
自動的に相手に興味があることになる。
たとえば「今日の課長のネクタイ素敵ですね」というように「今日
の」を付けることがポイントだ。「今日の」を付け加えることで、
以前から自分に注目してくれていることが伝わり、真実味が増す。
当然、そのためには、常に相手に興味を持ち、観察していることが
前提だ。本心で思っていないことは、必ず相手に伝わるものだから
だ。
・・・明日につづく
・・・明日の、総集編＋書評につづく
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■■選書コメント
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職場で「やる気」を伝える方法を解説する本です。「やる気」が正
しく伝われば、評価が上がり、見方が増え、仕事が楽しくなります。
そのための考え方、振る舞い方、物の言い方などを教えてくれます。
著者は、ＳＢＩモーゲージの常務取締役横山信治さんです。自らの
出世ストーリーを活かした『評価される技術』は、ベストセラーに
なりました。そんな著者が教える「やる気」伝達の秘訣です。
「頑張っても、成果を出しても評価されない」という人が、たくさ
んいます。理由は「伝え方」が間違っているからです。そういう人
に、目からウロコのヒントを伝授してくれます。
かつて私がそうでしたが「自分はできる」と思っている人ほど、会
社から評価されていないものです。そういう人は、えてして「でき
る」の基準が自分の基準になっているのです。
その点は、周囲も軌道修正しにくいものです。そこで本書です。５
つのステップを踏んで、相手に評価されるようになるための伝え方
ができるようになります。
上司との関係改善から、職場での味方作り、成果の上げ方や愉しみ
方など、分かりやすく解説します。構成も色々工夫されていて、飽
きない作りになっています。
たとえば、随所にケーススタディがはさまり、また、想定問答集も
ついています。「上司と気が合わない時は、上司の話をメモする」
など、内容は極めて実践的、まさに出世の教科書です。
「頑張っているのに、成果も上げているのに、少しも評価されない」
と思い込んでいる人、特に若いビジネスパーソンに、一読をお勧め
します。
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