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2017/12/29
年をとるほど賢くなる「脳」の習慣

年をとるほど賢くなる「脳」の習慣

「中年脳」の真実
 
脳は、経年劣化しない。中年脳には驚くほど能力があり、意外な才能がある。中年は、人生で最も満たされ、最も効率よく脳を使いこなすことができる人生でも特別な時期なのだ。中年は他の世代に比べて賢く、落ち着き、幸せを感じている。人間
の脳は、中年に達すると再構成がはじまり、行動や考え方も変わりはじめるのだ...


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■今週の選書
■年をとるほど賢くなる「脳」の習慣
■バーバラ・ストローチ 監修:池谷裕二 訳:浅野義輝 
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■■選書サマリー
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「中年脳」の真実
 
【1】
 
脳は、経年劣化しない。中年脳には驚くほど能力があり、意外な才
能がある。中年は、人生で最も満たされ、最も効率よく脳を使いこ
なすことができる人生でも特別な時期なのだ。
 
中年は他の世代に比べて賢く、落ち着き、幸せを感じている。人間
の脳は、中年に達すると再構成がはじまり、行動や考え方も変わり
はじめるのだ。
 
この中年脳は、朝食に「何を食べたのか」すら忘れる。それなのに、
仕事に行けばグローバルに展開する銀行を経営したり、学校や市を
管理したり、ひいては国までも率いることができるのだ。
 
これらの素晴らしい行動は、私たちが当然とみなしていた「大人の
脳」の成せる業だ。ある意味、中年が最も効率よく脳を使いこなし
ていると考えることは、もっともなことなのだ。
 
寿命がますます延びて、中年という時期は「動く標的」のように、
明確に定義することが難しくなっている。まだ解明されていないこ
とが多いのだ。
 
【2】
 
脳は、中年期に能力の頂点に達し、長い間その頂点を維持する。人
生の方向を定める助けとなり、混沌の中から解決策を見出し、無視
すべき人や事柄を見定め、曲がるタイミングを教えてくれる。
 
中年脳は、落ち着いていて、状況によく順応する。脳に変化が起こ
るおかけで世界を達観できる。時には、かなり創造的にもなる。
 
最近の研究では、脳の機能に起こる深刻な欠損は70代後半まで発現
せず、多くの場、それ以降も発現しないことが明らかになっている。
 
中年は、脳にとって重要な時期だ。ある神経科学者によると、中年
期は、脳の「過渡期」なのだ。その時期だけでなく、それ以降の思
考や行動に影響するほどなのだ。
 
身体は年齢に応じて変化する。だが、幅広い分野の研究者の最近の
発見によると、脳の変化は複雑で、身体の他の部分と同じように老
けるとは限らないのだ。
 
【3】
 
中年期やそれ以降に、脳のどの能力が衰え、どの能力が維持され、
さらにどの能力が頂点に達するかには、大きな差がある。
 
記憶力は、名前を覚えるのに関係があるが、これは加齢とともに衰
える。ただ、人物や仕事、お金の出し入れなど、自分たちを取り巻
く世界について的確に判断する力は強くなる。
 
脳は、つながりのパターンを蓄積するのだ。このつながりは知識の
層が絡み合ったものだ。これによって状況の類似点をすぐに認識し、
解決策を見つけることができるのだ。
 
中年期になると、世界を見る目がプラス志向になる。これは生物的
な進化に関係している。中年がより幸せで落ち着きがあれば、彼ら
が世話をしている若い人たちを上手に助けることができるからだ。
 
【4】
 
神経科学者たちは脳細胞の一部分を観察し、とくに「ミエリン」と
呼ばれる、ニューロンを含む白色の脂肪の固まりが、中年期の後半
になっても増え続けることを確認している。
 
これが増えると、細胞同士のつながりが生成され、自分自身の環境
を理解する助けとなる。また、中年脳が環境に対して諦めたり、降
参したりせず、どう適応するかを考えるという研究結果もある。
 
加齢に伴って、脳は衰えるどころか強力になり、問題を解決するた
めに、より多くの部分を使うようになる。そして、そのような脳の
活用法を学ぶことは、高機能の認知能力を持つ人なのだ。
 
場合によって中年は脳の片側だけでなく、両側を使い始める。脳の
強力な前頭皮質の力を活用する人は、特に研究者が「認知的予備脳」
と呼ぶ能力が発達している。これは議論が要点に達するのを助ける。
 
だから、中年期の人は、要点をつかみ、状況を正しく評価し、慎重
に行動できるのだ。この「予備の能力」は、アルツハイマー病など
の初期症状を防ぐのにも役立っている。
 
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■■選書コメント
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脳と老化に関する本です。「人間の脳は、年齢とともに衰える」と
考えられています。本書は、それは間違いだとし、むしろどんどん
成長し、できることは増えていくと言います。
 
たしかに年を取ると「人の名前が思い出せない」「何をしに行った
のか忘れる」ということになりがちです。でも、最近の研究による
と、脳は年齢ともに新しい機能を備えていくそうです。
 
そして、中年期こそ、脳を最も効率よく使いこなせるようになり、
その状態が長く続くのです。このあたりの実態について、最近の研
究成果などに基いて解説してくれます。
 
はじめに「人間の脳は、歳とともに衰える」という先入観を解明し
ます。「中年の危機」など、脳にまつわる都市伝説や迷信などの誤
りを指摘します。
 
次に、大人の脳の優れた側面を紹介します。「問題の大枠をつかみ、
効率よく処理する」「つながりを見つけ早期の解決に導く」「スト
レスに対応する」などです。これが中年以降の武器となります。
 
もちろん、ただ年を取ればいいわけではありません。脳を活性化さ
せる必要があります。そこで、後半で、脳を武器にするために必要
なエクササイズ、食習慣、脳トレなどの習慣を紹介します。
 
と言っても、難しいことや特別なことは必要ありません。ランニン
グをすることや、毎日ブルーベリーやワインを飲むこと、脳トレゲ
ームや語学に興じるなど、ちょっとしたことで十分です。
 
このメルマガの読者の中にも、中年期に差し掛かった人が少なくな
いと思います。そういう人たちが、これからも脳を武器にして、楽
しい生活を送るために必要な本だと思います。
 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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