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2018/01/26
「働きがい」の伝え方

「働きがい」の伝え方

社長が教える「仕事のヒント」

ビジネスパーソンは、1日の3分の1近くを会社で過ごしている。せっかく多くの時間を費やすのだ。この時間を楽しいものにしたいものだ。組織というヒエラルキーの中で過ごすのは、下に行けば行くほど、つらいものになりがちだ。それをどう乗り越え、組織の中でも楽しく仕事ができるようにするかが問題だ...


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社長が教える「仕事のヒント」

【1】

ビジネスパーソンは、1日の3分の1近くを会社で過ごしている。
せっかく多くの時間を費やすのだ。この時間を楽しいものにしたい
ものだ。

組織というヒエラルキーの中で過ごすのは、下に行けば行くほど、
つらいものになりがちだ。それをどう乗り越え、組織の中でも楽し
く仕事ができるようにするかが問題だ。

小さいベンチャー企業では、全員が元気に働きがいを持って仕事を
している。大企業ではそれが難しい。ポイントはいかに「働きがい」
を伝えていくかだ。

偉い人も、昔はヒラ社員だった。その時、嫌だと感じたことを今の
部下にやらず、嬉しかったことをやってあげれば、上下のコミュニ
ケーションはうまくいく。それが「働きがい」を伝えることになる。

【2】

組織で働く以上、上司の命令に従うことも、部下に命令することも
必要だ。自分の仕事は、自分で考えてやることだ。なぜなら、上か
ら言われたからやっているだけでは、おもしろくならないからだ。

自分の仕事は、自分の目で状況をよく見、自分の耳で周囲の事実や
色々な人の意見を聞き、最後は自分の頭で考えてやるべきだ。そう
すれば、仕事に対する自分自身が生み出した付加価値が明確になる。

自分で作りだした付加価値があると、より強い達成感を感じること
ができる。人間にとって、達成感があるということは、大変うれし
く、楽しいことであるはずだ。

非難されることが怖くて、自分で付加価値をつけず、他の人のそれ
を伝えることで、間違えても自分の問題ではないようにしたい、と
考える人がいる。一見、安全だが、仕事はつまらなくなる。

もし、非難されたら、その理由をよく考え、またやり直せばいい。
よく考えても納得できないなら、その意志を通すことも、もちろん、
アリだ。

【3】

重大な決定を下す際には、誰でも悩む。だが、いつまでも悩んでい
たのでは、決断を下すことができず、ビジネスチャンスをみすみす
逃してしまう場合が出てくる。

「いつまで悩むか」の目安は「今後、判断の助けとなる情報が来る
か」あるいは「事態が変わる可能性があるか」を考える。何か変化
があるなら待つが、それがないなら今決めることだ。

悩んでいる、ということは、あらゆる可能性を検討し終わったとい
うことだ。外部から新しい条件提示や環境変化がなければ、その時
点で自分の知恵は使い果たしているのだ。

未検討の事項が残っているなら、悩んでいないでそれを検討すれば
いい。未検討事項がなくなり、悩みモードに入ったら、他の条件変
化がない限り、さっさと結論を出すのが効率的だ。

【4】

サラリーマンに必要とされる能力は「創造力」と「判断力」だ。た
だ、その人が置かれている位置によって両者のバランスは異なって
くる。

新入社員は学習することが多いのは「創造力」を養うためだ。上位
になると、部下が創造して提案してきた案を判断することが増える。
課長より部長、部長より本部長のほうが「判断力」が重視される。

だが、判断力ばかり働かしていると、なんでも部下にやらせて自分
では考えなくなってしまう。上位の人も、大きな方針については「創
造力」を働かせるべきだ。これがないと部下達が迷う。

逆に、若いときの延長で「創造力」ばかりを重視していると、部下
の提案にダメ出しばかりすることになる。こうなると、やる気を引
き出せなくなる。

それぞれのポジションで最適バランスを取るのは大変だ。だが、そ
れがうまくできるようになれば、組織として大きな力を出せるよう
になるはずだ。


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仕事の基本的な考え方や姿勢を教えてくれる本です。入社1年目か
ら経営者まで、参考になる仕事の原理原則です。読めば仕事が楽し
くなると思います。

著者は、NTTコムウェアのトップに上り詰め、社員に愛され続け
た社長です。そんな著者が12年間書き続けたブログから、普遍性の
高い、選りすぐりの記事を選んでまとめたものです。

社員を元気づけるために始めブログは、入社してから社長になるま
での経験と知見が凝縮されています。いわば「働きがい」の宝庫で
す。「仕事が楽しく、充実させるヒント」が詰まっています。

タイトルには「働きがい」とありますが、テーマは多岐にわたりま
す。構成も「ビジネスの知恵」「ビジネスの実践」「マネジメント」
「マーケティング」など、テーマごとに分類されています。

とはいえ、各項目は独立し、完結しています。だから、目次を見て、
今、必要なこと、気になったことから、気軽に読み始めればいいと
思います。

読めば、きっと「働きがい」が見つかります。それだけでなく、仕
事の効率化やマーケティング、マネジメントなど、様々な仕事のヒ
ントが得られるはずです。

かつては、上司や先輩から伝承されていた、仕事についての考え方
も、今は職場のコミュニケーションが希薄になったせいで、学ぶ機
会が少なくなったと思います。本書は、その代わりになるはずです。

上司に不満を感じる若手や、部下との意思疎通に悩む上司世代、さ
らには、組織運営にいそしむ経営者や幹部まで、読めばきっと元気
が取り戻せるはずです。一読をお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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