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2018/01/31
管理職1年目の教科書

管理職1年目の教科書

決断・判断のルール、段取りのルール

初めて管理職となった人が、最初に認識すべきことがある。まず「管理職の役割は「チームの成果の最大化だ」ということだ。あらうる活動は、そこに向けて実行されるべきだ。次に、チームの成果の最大化を「生産性の高いやり方」で実行する
ことだ。長時間労働に頼るのでなく、単位時間当たりのアウトプットを高めるべきだ...


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決断・判断のルール、段取りのルール

【1】

初めて管理職となった人が、最初に認識すべきことがある。まず「管
理職の役割は「チームの成果の最大化だ」ということだ。あらうる
活動は、そこに向けて実行されるべきだ。

次に、チームの成果の最大化を「生産性の高いやり方」で実行する
ことだ。長時間労働に頼るのでなく、単位時間当たりのアウトプッ
トを高めるべきだ。

3つ目に、あなたと部下の「価値ある人材への成長」だ。目標を見
据え、主体的に行動し、臨機応変に対応する人材に自分がなること
はもちろん、部下たちもそのように育てるべきだ。

以上から、管理職がやるべきことは、迅速な意思決定、ムダなく仕
事を進める段取り、スピード感を生む時間活用、成果につながる権
限委譲、高生産性人材の育成、最強チームの構築だ。

管理職はこれらの分野の仕事力を磨いていくことだ。これらの仕事
力は、特定企業や組織だけでなく、国や企業を問わず、どこでも通
用する普遍的な仕事力と言えるのだ。

【2】

管理職の重要な役割の1つは、迅速かつ的確に「決める」ことだ。
成果が出ないチームは、管理職が決めることに時間をかけ過ぎたり、
「決める」ことができずに、仕事が停滞している。

原因は、まずプロセスにある。情報不足や検討方法が不明もあるが、
深刻なのは「決断の基準がない」か「曖昧なこと」だ。「そもそも、
目的は何か」を問い直すことで、決める基準が見えてくるはずだ。

もう一つ、決められない理由が「心理的要因」だ。失敗することに
対する恐怖や、決めたことを実行することへの自信のなさ、出した
結論に対する反発への不安など、心の抵抗だ。

まず「そのうち」「いつか」などの曖昧な言葉は使うことをやめる
べきだ。その場でスケジュールを確定させるのだ。「すぐ決める」
行動を続けることで、先延ばしする心理的要因を克服できる。

【3】

限られた時間とメンバーでチームの成果を最大化するには、単位時
間当たりのアウトプット、すなわち「生産性」を高めることが不可
欠だ。そのためには、決めたことを「ムダなく進める」ことだ。

仕事を頼まれると、普通は新しい仕事を横に置き、今の仕事を片付
けようとしがちだ。しかし、生産性が高い人は新しい仕事が来たら、
とりあえず少しだけやってみる。

その理由は4つある。まず、難易度がわかる。その時点で進め方が
イメージできれば問題ないが、手こずりそうなら、他の仕事とのス
ケジュール調整を行い、時間確保する必要がある。

次に、仕事の内容を正確に理解しているかどうかがわかるからだ。
手をつけてから理解不足に気づいた時、出張や休暇で依頼者が不在
だと、確認できるまで待たなければならない。

仮に、曖昧なまま進めてしまうと、依頼者の望む結果が得られず、
手直しを行わなければならないこともある。そうなると、無駄な時
間を費やすことになりかねない。

【4】

3つ目に、必要な準備を進められるからだ。自分が本格的に着手す
るまでの時間を無駄にせずに済む。打ち合わせが必要なら、その時
にアポを入れれば、間際の時間調整でドタバタしなくて済む。

4つ目は、必要な情報に対する受信感度が高まるからだ。少しでも
手をつけてみると、仕事の内容に興味が湧き、それ以降、関連した
ニュースや情報に対して脳のセンサーが反応するようになる。

こうして「ちょっとだけやって」から横に置いておく。そうしてお
けば、本番になったらすぐに「最終成果物の骨格」を描くことがで
きる。そこにかなりのエネルギーを注ぐことができる。

全体像のデッサンをせずに進めると、途中で失敗に気づいた時、一
からやり直すことになる。デッサンの段階で最終的なアウトプットの
質が決まってしまうと言えるのだ。

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■■選書コメント
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管理職の心構えと仕事のやり方です。生産性の高いやり方で、チー
ムとして最大の成果を確保しつつ、部下を育て、自らも成長する、
そんな高度な役割を担う管理職に必要なことが書いてあります。

著者は、自ら日系と外資系の企業に勤務した経験を生かし、企業向
けの研修を行っている方です。特に、管理職に向けた研修の機会を
多く行うそうです。

管理職と言えば、実務の第一線でチームを率いる重要なポジション
です。会社からの期待も責任も極めて大きい存在です。そんな管理
職、特に若い管理職に向けて書かれています。

厳しい時代です。そんな環境下にあって、管理職は組織の成果を大
きく左右します。チームの要として、成果はもちろん、生産性の向
上や部下育成まで、強く求められています。

このような環境下で、若い管理職が認識し、実行に移す方法が、意
思志決定や段取り、時間活用、権限委譲、部下育成などの切り口か
ら書かれています。

といっても、新たに「始める」必要はありません。むしろ「止める」
ことが推奨されます。だからこそ生産性は向上します。そんな「や
ってはいけない仕事術」を36のルールとして紹介します。

もちろん、特定の企業や組織だけでなく、国や企業を問わず通用す
る方法ばかりです。学んで実行することで、生産性が飛躍的に向上
します。その具体的なノウハウを紹介します。

初めて部下を持った若い管理職はもちろん、すでに管理職をしなが
ら、チームの生産性向上や成果、そして部下の育成などに行き詰り
を感じている方にもお勧めします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2018
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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