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2019/03/29
1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

思考力はAIを凌ぐ武器になる

日本の問題は少子化でも高齢化でもない。現役世代の正しく問いを立てる力の低下だ。「解を問う」のは20世紀の教育だ。これからは、「問いを問う」べきだ。もっと旅に出て外の世界から考えるべきだ。「頭の良さ」も、20世紀から21世紀で変化している。思考力や想像力が重要になった、情報や知識などのハードディスクは重要ではなくなっている...


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■今週の選書
■1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法
■山口揚平
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■■選書サマリー  
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思考力はAIを凌ぐ武器になる

【1】

日本の問題は少子化でも高齢化でもない。現役世代の正しく問いを
立てる力の低下だ。「解を問う」のは20世紀の教育だ。これからは、
「問いを問う」べきだ。もっと旅に出て外の世界から考えるべきだ。

「頭の良さ」も、20世紀から21世紀で変化している。思考力や想
像力が重要になった、情報や知識などのハードディスクは重要では
なくなっている。

これからは「情報量」より、いつでもグーグルを検索して答えを引
き出せる「うろ覚え力」だ。「短期記憶力」より「人に何でも聞け
る愛嬌力」が必要だ。

思考力・想像力が養えれば「問いを問う力」や「つながりを見出す
力」「物事をイメージする力」さらには「ストーリーテリング力」
など、幅広い能力を培うことができるはずだ。

【2】

思考は情報に勝るものだ。情報は、あくまでも思考のための"潤滑油"
にすぎない。情報は、あくまでも思考の素材だ。目的ではない
のだ。

世の中は、超情報化社会と言われるが、情報量が増えるほど、人は
思考しなくなる。これを「思考と情報のパラドクス」と呼ぶ。思考
を鍛えたいなら、情報を減らし、思考の割合を増やすことだ。

思考とは「意識を自由に動かすこと」だ。人の意識は有限なのに、
むやみに情報を取り入れると、意識はそれらの情報と結合してしま
う。これが「固定観念」だ。

情報は、スポンジのように意識を吸い尽くす「毒」だ。毒に意識が
囚われると、頭がカチコチに固まってしまう。賢い人は頭が柔らか
い人だ。それは、意識が自由な状態の人のことだ。

情報に意識が絡め取られておらず、ニュートラルな状態にある人だ。
だからこそ、自由に意識を漂わせ、前提を疑い、問いを改めること
ができるのだ。

【3】

考えるとは、概念の海に意識を漂わせ、情報と知識を分離・結合さ
せ、整理する行為だ。一般的に「考える」とは「頭を使うことだ」
とされている。だが、そうではない。

「考える」とは、意識を使うことだ。意識を使って情報を整理する
ことなのだ。「意識を自由にコントロールすること」こそが、最終
的な目的地なのだ。

大切なのは「メタ思考」だ。対象を抽象化して本質に迫り、再度各
論に落とす思考のことだ。思考の幅を広く取り、因果・上下関係を
整理して対象を立体化しどれだけ本質まで結晶化できるかが勝だ。

メタ思考における結晶化とは、言葉を再定義することだ。言葉を再
定義していくことで物事の本質を突くのだ。

【4】

考えることで人間は、ロボットやAIに勝てる。AIは、計算は行
うが、思考はしないからだ。思考とは意識的な作業であり、意識は
次元を超えて漂うものだ。

何かアイデアを考えるときも、人間なら次元の異なるものを組み合
わせることができる。AIは同次元で平面上の計算を膨大に行うが、
次元は超えられない。そこが人間と決定的に違うところだ。

線のように細長く、機械論的・科学的な解決方法が20世紀的問題解
決だ。問題も定量的だ。「目標を立てるなら数値化せよ」といい、
数値化した目標と実態の差を埋める。この方法ではAIに負ける。

21世紀の問題は「あるべき姿と現状のギャップ」ではなく「対立」
だ。人が矛盾の両立を望んむ状態のことだ。AとBの両者を成り立
たせようと、もがいている状態だ。

両者成り立たせるには、上位概念Cが必要だ。その発見に役立つの
がメタ思考だ。情報を入れ続けるのでなく、取り入れた情報を元に、
意味を見出すべく、つなぎ合わせる思考だ。

その結果、従来にはない角度や奥行きから解を導くことができる。
その解は問題が起こった同じ次元にない。

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■■選書コメント
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●今週の選書について

「考える」ことを「考える」本です。「思考」を再定義し、それを
わかりやすく教えてくれます。昨今の「考える力を養おう」という
動きに対するヒントが見えてきます。

「思考力」こそ、人間がAIやロボットに勝てる最大の武器と言い
ます。その武器を使えば、1日数時間だけ働き、あとはおだやかに
暮らしながら、成果を上げることができると著者は言っています。

いくら情報や知識を集めても、AIの時代に生き残ることはできま
せん。それよりも短時間でパフォーマンスを上げる考え方を身につ
けて動いたほうが効率的です。その方法がわかります。

タイトルを見て、かつて流行った「楽して稼ぐ的な」本を想像する
かも知れません。私も、はじめはそう思いました。しかし、読むと
全く違います。もっと真面目に「思考」について考察します。

最近、AIの隆盛や仕事の生産性を高める機運とで、情報収集より
も、それを元に考えることを重視する動きが加速しています。周り
からも、やたらと「考えろ」と言われているかも知れません。

では、そもそも「考える」とは何でしょうか?本書は、それに答え
ます。さらに「考えることのメリットがあるのか」「短時間で成果
を出す思考の技法」などを紹介します。

著者は、外資系コンサルティング会社から独立してから「仕事は、
1日3時間」に決めたそうです。それでも、以前に比べて成果は3
倍になったそうです。それが、本書のタイトルの源です。

不透明な先行きに不安を感じながらも、日々の仕事や家庭の用事に
追われ、考える時間が取れず、対策も打てず、ただただ不安を感じ
ている人に、考えるきっかけをくれる本です。


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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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