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2020/02/28
メンタルの強化書

メンタルの強化書

下品化する社会とどう付き合うか
 
メンタル面での不調を訴える人が増えている。1人ひとりが自分と家族、友人たちをメンタル面での疲弊から守るために具体的に何かをしなくてはならない。「私とは、私とそれを取り巻く環境である」という言葉がある。つまり「私」は心を持っている自分自身と、自分を取り巻く環境の2つの総体であり、相互作用なのだ...


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■今週の選書
■メンタルの強化書
■佐藤 優
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■■選書サマリー  
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下品化する社会とどう付き合うか
 
【1】
 
メンタル面での不調を訴える人が増えている。1人ひとりが自分と
家族、友人たちをメンタル面での疲弊から守るために具体的に何か
をしなくてはならない。
 
「私とは、私とそれを取り巻く環境である」という言葉がある。つ
まり「私」は心を持っている自分自身と、自分を取り巻く環境の2
つの総体であり、相互作用なのだ。
 
だから「メンタルを強くしたい」「心を折れないようにしたい」と
考えるなら、やるべきことは2つだ。まず、自分の内面を強くする。
心を硬くするのではなく、しなやかに柔らかくするということだ。
 
頑なな心は、一見強そうだが、環境が変化すると折れてしまうもの
だ。一方、しなやかで柔らかい心は、環境の変化や圧力があっても
折れることはない。
 
もう1つは、自分を取り巻く環境を変えていくことだ。できる限り
ストレスの少ない、快適な環境に変えていくことが大事なのだ。こ
れら2つを意識的に変えていくことが、強く生きる上で大事なのだ。
 
【2】
 
心が折れそうなことがあった時は、その原因が自分の内面的か、環
境の影響か、あるいはその両方なら、それぞれどれくらいの割合か、
それらを見極めて対処する必要があるのだ。
 
もちろん、内部因子には遺伝の影響もあるが、環境づくりに心がけ
れば、発病しないこともできる。心を病んだからと言って一概に自
分を責めるのは間違いだし、環境のせいだけにするのもおかしい。
 
しなやかで折れない「強い心」を作るには、自分自身の考え方や心
の構え方を変えると同時に、折れにくい環境を整えるように心掛け
ることが肝要なのだ。
 
【3】
 
情報感度の高い人ほど、世の中の動きに乗り遅れると大変なことに
なると危惧し、知らないうちに流行やコマーシャリズムに乗せられ
てしまう。
 
本当は他者の思惑にのせられているのに、主体的な行動だと思い込
んでいる。いわば「前のめりな生き方」だ。情報社会の中で、何か
に突き動かされるようにして、前に前にと進んでいく。
 
スピードは加速度的に上がり、最後は次の足が間に合わず倒れてし
まう。あるいは、何か障害物にぶつかってしまう。つまり挫折した
り、メンタルを病み、自滅してしまう。
 
立ち止まることができる力こそが教養だ。前のめりに突き進むので
なく、周囲の人たちが、社会が前のめりになって同じ方向に突き進
んでいる時、「あれ? おかしいぞ」と立ち止まるべきだ。
 
前のめりに情報に飛びつくと、ミスリードされていまう。まず立ち
止まって「なぜこんな情報が出てくるのか」「どこから流された情
報か?」「目的は何か?」を考えることが大事だ。
 
【4】
 
世の中で言われていることが本当に正しいかどうかはわからない。
むしろ、いろんな思惑の中で、一部の人間に都合のいい論理が先行
していることも多い。
 
そこで「人よりも半歩遅れて進む」という考え方をお勧めする。少
し引いて物事を見れば全体像がはっきりする。そうして時間を稼い
で判断する。テンポの速い時代はそれくらいがちょうどいいのだ。
 
「前のめり」でがむしゃらに頑張っても、気がつくと誰かの思惑に
都合よく踊らされている可能性がある。そして知らずのうちに心身
ともに疲弊してしまう。
 
今のような閉塞感あふれる世の中では、むしろ中世的なものの考え
方が、突破口を開く。神のような宗教的権威が中心だった中世の論
理は、近代以降の合理性重視の時代の論理とはかけ離れている。
 
現代の価値観にどっぷりつかっていると、それだけが唯一と錯覚し
がちだ。だが、視野を広げ、時間と空間を広げれば、考え方や価値
観は1つでないことに気づく。それが心を柔らかく、強くするのだ。
 
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■■選書コメント
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メンタルの本です。辛く厳しい時代を、疲弊せずに生き抜く方法を
教えてくれます。自分のメンタルを守る上で大事な考え方や身のこ
なし方がわかります。
 
今の時代、まともな人ほど心が折れてしまうと著者は言います。実
際、ごく普通の人たちがメンタルの不調を訴えています。理由は、
自分勝手で図々しい、下品な人たちが幅を利かせているからです。
 
背景には、日本社会が急速に弱肉強食の社会になり、格差が拡大し
ていることが挙げられます。誰もが常に競争圧力にさらされるよう
になったのです。そんな時代に心を削られない働き方が学べます。
 
頑張って会社に貢献して、成果を上げても、自分の「メンタル」が
壊れてしまったのでは意味がありません。だから、まずは自分の心
の守る方法を身に着けます。
 
自ら下品になって戦い続けるのでなく、品格を保ちつつ、別の戦い
方を見つけることで、心折れずに、疲弊せずに生き抜くことが可能
になります。
 
まず、現代という厳しい社会の現実とそのつき合い方を解説します。
その上で新しい生き方や働き方を提案します。さらに心が折れてし
まった時の対処法まで解説してくれます。
 
著者の圧倒的教養によって描かれる現状認識とその対処法は、とて
も説得力があるものです。苦しい時代も、しなやかに、したたかに
生きる中で、新しい生き方が見えてくるはずです。
 
仕事が楽しくない、職場の人間関係が辛いなど、毎日に生きづらさ
を感じている人、すでにメンタルに不調を抱えつつある人、家族や
同僚などにそういう人がいる人などにおすすめします。
 
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『まぐまぐ大賞2019』(ビジネス部門)第3位選出されました
 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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