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2020/08/21
働く時間は短くして、最高の成果を出し続ける方法

働く時間は短くして、最高の成果を出し続ける方法

真の「働き方改革」とは
 
「残業はしないで、成果は上げろ」このようなプレッシャーにさらされているビジネスパーソンが増えている。背景にあるのは「労働時間の削減」を目指す企業が増えていることだ。「働く時間」を制限すると同時に、成果を上げることに対する圧力も高まっているのだ。企業が生き残るには、常に成長し続けることが求められているからだ...


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■今週の選書
■働く時間は短くして、最高の成果を出し続ける方法
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真の「働き方改革」とは
 
【1】
 
「残業はしないで、成果は上げろ」このようなプレッシャーにさら
されているビジネスパーソンが増えている。背景にあるのは「労働
時間の削減」を目指す企業が増えていることだ。
 
「働く時間」を制限すると同時に、成果を上げることに対する圧力
も高まっているのだ。企業が生き残るには、常に成長し続けること
が求められているからだ。
 
とりわけ、そのプレッシャーはマネージャー層にのしかかっている。
それを部下たちに感情的に伝える。それが「残業はしないで、成果
は上げろ」の正体だ。部下からすれば「無理」となるかも知れない。
 
上司は「残業せずに、成果は上げる」ために、どうすればいいかを
教えない。なぜなら、上司もその方法がわからないからだ。だから
「自分の頭で考えてやれ」となるのだ。
 
【2】
 
「働き方の改善」は、単に「働く時間を短くすること」ではない。
ムダな時間を削り、そこで生み出された時間を正しく再配置するこ
とで成果を上げることだ。
 
まず、効率化すべき定型業務を棚卸しして、それにかける労働時間
を圧縮することだ。業務の棚卸しのためには「自分は何に時間を費
やしたのか」を可視化する必要がある。
 
そもそも「何に時間を使い、どんな成果が出たのか」を可視化して
把握しないと、何がムダなのかわからない。ダイエットと同じだ。
毎日体重計に乗る人は、ダイエットの成功率が3倍になるという。
 
仕事でも、まず現在の業務を把握する。そのためには「振り返り」
だ。これが、いわば体重計に乗る行為だ。毎日である必要はない。
週15分だけでも振り返れば、効果が出てくるはずだ。
 
そして「効率化すべき業務」すなわち「ムダな部分」を見つける。
これがいわば「業務の脂肪」だ。その上で、ムダな仕事にかけてい
る時間をダイエットしていくわけだ。
 
【3】
 
ダイエットでは、ぜい肉を減らすが、筋肉は減らすべきではない。
仕事も同じで「生産性の高い業務」を減らすべきではない。さらに
その先が重要だ。「成長」だ。
 
企業も働き手も成長が必要なのだ。「働く時間」でいうと、稼働時
間を短くすることは、あくまでもファーストステップだ。大事なこ
とは、その浮いた時間を企業や社員の成長に役立てることだ。
 
まず、ステップ1として、既存のビジネスにかけている時間の中で、
利益に大きく貢献しながら効率化できない「コア業務」と、効率化
できる「定型業務」を「棚卸し」する。
 
次に、ステップ2として、定型業務をITやアウトソースなどで、
徹底的に「圧縮」する。ここでは「止める業務を決めること」が最
も効果が高い。
 
その上で、成果につながり、しかも人間にしかできない業務にかけ
る時間を「拡大」する。これがステップ3だ。多くの企業は、ここ
で改善を終えてしまう。だが、これでは不十分なのだ。
 
【4】
 
本質的な価値を生むには、生まれた時間を未来に必要な時間に再配
置することだ。未来に必要な時間とは、新たな「ビジネスの開発」
と「スキル習得」だ。この2つが利益の向上に貢献するのだ。
 
新規ビジネスは純利益を生む。また、企業も個人もスキルが身につ
けば成長につながる。労働時間の削減と利益の向上の両方を実現す
る真の改善には、このステップ4が不可欠なのだ。
 
「労働時間削減」というネガティブな発想でなく「未来に必要な時
間を捻出するための時間短縮」というポジティブな発想が必要だ。
これができれば「ムダ」を削って重要なことに集中できる。
 
時間をダイエットすれば時間あたりの生産性は上がる。だが、それ
だけでは成長できない。生まれた時間を未来の投資に使うことで、
はじめて「事業生産性」の向上ができるのだ。
 
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■■選書コメント
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時間効率改善の方法です。「働き方改革」が求められています。で
も、単に働く時間を短くするだけでは不十分です。時短の結果、利
益が下がってしまえば単なるジリ貧です。
 
大事なことは、時間を削減しつつ、利益は上げることです。それこ
そが本当の「働き方改革」です。わかっていても簡単ではありませ
ん。本書には、その方法が書いてあります。
 
著者は、元マイクロソフトの業務執行役員として「リモートワーク」
を実践、独立してからは「週休3日週30時間労働」を実践している
人です。そんな生産性アップのプロが教えてくれます。
 
仕事を効率化する方法は、実は確立しています。まずは現状認識で
す。次いで「やめること」を決めることです。止めるだけですから、
簡単ですが、効果は絶大です。
 
なお、会社のムダの温床は、主に「会議」「資料作成」「メール処
理」にあるそうです。これなど、現役で働いている人であれば、納
得できると思います。
 
どうしても削減できない仕事は、効率的に行う工夫をします。本書
には、その方法も書いてあります。たとえば「メールはチャット換
える」「資料は一目で伝わるものにする」などです。
 
そして、何より大事なことは「浮いた時間を成長につなげること」
と著者はいいます。本書はその方法にも言及します。これができて
初めて時短と成果を同時に実現する「働き方改革」になります。
 
「組織の効率を高めたい」経営者や幹部はもちろん、無駄な作業に
忙殺されていて、プライベートの充実や将来につながる成長ができ
ないと悩む方におすすめです
 
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2020
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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