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2020/10/02
変える・変えない・先延ばす」さてどうする?

変える・変えない・先延ばす」さてどうする?

3大モヤモヤの解決策
 
この5年で働く目的、すなわち「労働価値」は大きく変化した。特にコロナの流行は、社会に急速で大きな影響力を与えた。従来の組織では社員が働く目的と会社が提供する価値にギャップが生まれる。従来は、他社の動きを見ながら「他社も実施し始めたから、ウチもそろそろ」と継ぎばぎしながら組織運営を形成できた。だが、時代は大きく変化している...


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3大モヤモヤの解決策
 
【1】
 
この5年で働く目的、すなわち「労働価値」は大きく変化した。特
にコロナの流行は、社会に急速で大きな影響力を与えた。従来の組
織では社員が働く目的と会社が提供する価値にギャップが生まれる。
 
従来は、他社の動きを見ながら「他社も実施し始めたから、ウチも
そろそろ」と継ぎばぎしながら組織運営を形成できた。だが、時代
は大きく変化している。
 
急速かつ影響力の大きな「変化」によって、組織のあり方が揺らぐ
今、経営者、人事担当者は、この課題・テーマにどう取り組んでい
くべきかを自ら考えねばならないのだ。
 
【2】
 
経営者・人事担当者が抱える「社員の健康や柔軟な働き方への対応」
と「事業保全」についての悩み、つまりモヤモヤは、大きく3つに
整理できる。
 
1つ目は、社会情勢の急速な変化によって、会社の方針を固める前
に、なし崩し的に組織運営が変更・固定化されてしまうことへのモ
ヤモヤだ。
 
解決策は、たとえば社会情勢の影響により生じた施策転換を「会社
が発展するチャンス」と捉え、前向きに組織運営を変えることだ。
あるいは、あえて通常の組織運営体制を貫くという判断もある。
 
いずれにしても、変化の多い時代において、社会情勢などによって、
強制的に導入せざるを得なかった施策の有効性を短期的に見極める
ことは難しい。
 
「このまま施策を継続するのか」という施策の固定化に関する疑問
には、慎重な対応が必要だ。緊急的かつ臨時的対応が落ち着いたら、
しっかり社会情勢を見極め、経営方針を十分に練る。
 
そして、その施策が組織や価値提供にもたらす影響を精査する。そ
うしたプロセスを経た上で、今後の組織運営を改めて考え直すとい
うことが求められる。
 
【3】
 
2つ目は、社員が「〇〇でも十分仕事ができる」と考えていること
に対し、会社は「できているとは言えない」ということがある。そ
の感覚の違いに対するモヤモヤだ。
 
社員が感じている「できる」という感情は、技術と精神の2面から
成り立つ。一方、会社が「できる」と感じるのは、それらに加え、
発展側面と組織側面が加わる。さらに社員とは時間軸も異なる。
 
そもそも、社員と、管理職を含めた会社とでは、視点が違うのだ。
その点を踏まえた上で、会社が「なぜその選択をしたか」について、
社員・会社それぞれの視点から上手に発信することだ。
 
何よりも、双方の視点の違いを知り、関心を持つことが大事だ。こ
れが不要なトラブルを避け、組織運営を上手く動かす基本だ。経営
者、人事、管理職の心の健康を保つことにもなる。
 
【4】
 
3つ目は「会社として、どこまで社員の健康や働きやすさに配慮す
べきか」というモヤモヤだ。社員は大切だが、働き方の施策が会社
の価値提供と存続を蔑ろにするのでは本末転倒だ。
 
「働き方」への取り組みは、「社員の想い」を満たすためにあるの
ではない。組織を活性化し、会社の価値提供を実現する手段だ。そ
れが「働き方」への取り組みの目的だ。
 
それでも、災害など社会情勢が大きく変化する際に組織活性するの
は難しい。メンタルが落ち込みやすく、働きやすさへの重要度が高
まるからだ。健康・雇用に対する不安と生活環境の変化が原因だ。
 
今後しばらくは、働きやすさ重視の施策が重要視される可能性が高
い。逆にモチベーションやエンゲージメントといった働きがいを高
める話は後回しになるはずだ。
 
ただし「働き方」と「価値提供」は相反するものではない。いずれ
にしろ、組織活性のバランスを保つために優先される施策を見極め
ていくことが、何よりも重要なのだ。
 
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■■選書コメント
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組織変革の本です。コロナなどもあって、会社経営はますます難し
くなっています。経営者は、事業の継続はもちろん、社員の働き方
にも配慮する必要があり、日々厳しい判断を迫られています。
 
世の中が変化する中で、旧来の基準を用いれば、判断を誤ります。
本書は、この難しい時代に、経営者や人事の責任者が舵取りをする
際に役立つ羅針盤になりえる本です。
 
著者は、産業医、経営者、コンサルタントとして、多数の企業をサ
ポートしてきたユニークな経歴の方です。そんな著者が、実践的か
つ効果的な組織改革を指南してくれます。
 
変化に適応できない会社は衰退するといいます。でも、現実は複雑
です。組織や働き方を変えるべきか、変えるならどう変えるべきか
については、経営者一人ひとりが考えて答えを出すしかありません。
 
当然、業績のことだけを考えればいいわけではありません。社員の
健康や意識の変化にも十分な配慮が必要です。これらにどう対処す
べきかに答えを出すことを目指します。
 
構成としては、はじめに経営者や会社が直面する漠然とした問題を
紹介します。具体的には、コロナで変えた組織運営を今後も続ける
のか、会社と社員の価値観の溝をどう埋めるかなどです。
 
その上で、今後どうすべきかを判断する方法が紹介されます。用い
るのは著者独自のフレームワークです。これを参考に対策を講じれ
ば、判断を誤る可能性が減らせるはずです。
 
急速な変化で組織が揺らぎ、様々な課題やテーマに直面する経営者
や幹部、責任者・担当者が大勢います。そんな厳しい時代に組織の
中核を担うビジネスパーソンたちにお読みいただきたい一冊です。
 
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『まぐまぐ大賞2019』(ビジネス部門)第3位選ばれました
 
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2020
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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