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2021/06/25
リーダーシップがなくてもできる「職場の問題」30の解決法

リーダーシップがなくてもできる「職場の問題」30の解決法

職場の問題を聞き出す
 
上司の仕事を精神論で考えるべきではない。上司本人はもちろん、経営層や人事部も疲弊する。精神論は再現性が低いからだ。だが、日本の職場は精神論から抜け出せず、負のスパイラルに陥っている。これからの上司・管理職のスキルアップは、リーダーシップという「精神論」ではだめだ。上司の仕事を遂行する力を身につけるという「方法論」で考えるべきだ...


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■今週の選書
■リーダーシップがなくてもできる「職場の問題」30の解決法
■大橋高広
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職場の問題を聞き出す
 
【1】
 
上司の仕事を精神論で考えるべきではない。上司本人はもちろん、
経営層や人事部も疲弊する。精神論は再現性が低いからだ。だが、
日本の職場は精神論から抜け出せず、負のスパイラルに陥っている。
 
これからの上司・管理職のスキルアップは、リーダーシップという
「精神論」ではだめだ。上司の仕事を遂行する力を身につけるとい
う「方法論」で考えるべきだ。
 
まず、問題の真因を把握することだ。そのためには、部下の本音を
聞き出すことだ。次に、部下に不利にならないように情報を共有す
る。その上で、部下の同意と会社の許可を得て職場を改善する。
 
これを実践している上司は、間違いなく部下に信頼されているもの
だ。強力なリーダーシップがなくても、部下と信頼関係を築くこと
はできるのだ。
 
【2】
 
誰でもできる職場の問題を「聞き出す」技術がある。まず「コンセ
プト共有法」だ。部下が会社から提案されるあらゆる施策に消極的
な理由は「なぜ、それをやるべきかを理解していない」からだ。
 
理解していないから「忙しいのになぜやらなければならないのか」
「必要性を感じないからやる気が出ない」という反発が生じてしま
うのだ。
 
面談だけでなく、ミーティングや研修でも、事前に目的とゴールを
伝えておくことだ。特に、普段からコミュニケーションに乏しい部
下とならなおさらだ。
 
面談をする場合は、冒頭で目的とゴールを伝えるべきではない。数
時間前、数日前に伝えることだ。その際、口頭とメールの両方で伝
えておくと確実だ。
 
メールだけでは、細かなニュアンスを共有できない。相互理解が不
足し、目的やゴールの認識がズレてしまう。一方、口頭だけでも「聞
いていない」「伝えた」の水掛け論になりがちだ。
 
【3】
 
アポイントを取らずに面談を始めるべきではない。部下は「やらさ
れ感」を感じるからだ。「また面倒なことを言ってきたな」という
ネガティブな感情で臨むことになる。
 
これでは、生産性のある話にはつながりにくい。結果、実のない話
を場当たり的にするだけで終わってしまう。だから面談で重要な話
をする時は、前もってアポイントを取るべきだ。
 
上司から「面談をしよう」と持ちかけているのだから、上司の側か
らアポイントを取るのが筋だ。取引先と商談のアポイントを取る時
と同じだ。
 
このように丁寧にアポイントを取ってから進めるべきだ。できれば、
社内の掲示板やスケジュールアプリなどでアポイントを共有してお
くことが理想だ。
 
【4】
 
面談は、1対1で行うのが基本だ。集団でブレーンストーミング的
に職場の問題を出し合おうとすると、どうしても予定調和的な内容
に終始してしまうからだ。「いいやすい」問題ばかり出てくるのだ。
 
職場の「本当の問題」は、基本的には、みんなの前で言い出しにく
いものだ。それを聞き出すには、個別に時間を作ることだ。そして、
個別に面談をするのがベストだ。
 
なお、定期的に行うためには、面談の日時は固定化するべきだ。「毎
週金曜日15時」などと設定しておき、都合により臨機応変に変更す
る。こうすれば、計画が立てやすく、互いに取り組みやすくなる。
 
面談で問題を聞き出す上で重要なことは、上司と部下の信頼関係だ。
信頼関係を作るには、半年~1年に1回程度、人事評価の際に面談
を実施するだけでは不十分だ。
 
単純に接触機会が増えれば、警戒心が薄れ、好感度が高まる。これ
を「ザイアンスの法則」という。毎週10分でも定期的に面談をし、
接点を作れば、確実に信頼関係を構築しやすくなるはずだ。
 
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■■選書コメント
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マネジメントの本です。人のやりくりや人材育成、求人対応など、
職場に山積する問題を、新しいツールやメソッドに頼ることなく、
上司みずからの力で解決する方法を教えてくれます。
 
働き方改革に加えてコロナの影響もあって、職場には問題が山積し
ています。それが生産性を低下させています。原因は、主に上司と
部下、同僚同士などのコミュニケーション不全にあります。
 
本書は、その解決のために、部下から本音を聞き出し、組織で共有
し、改善していくという3つの手順で解決することを目指します。
その具体的な方法を詳述します。
 
上司の仕事は、ますます難しくなっています。先述の環境変化に加
えて、職場も正規と非正規、若者と年長者など、様々な人たちで構
成されるようになりました。仕事に対する考え方も千差万別です。
 
これを受けて1on1、コーチング、ティール組織、HRテックなど様々
な人事スキルが試されています。でも、これらをやみくもに取り入
れても、効果が出せず、自然消滅させるのが関の山です。
 
その点、本書は、問題解決の方法を30に絞っています。しかも、上
司の権限の範囲内でできる方法です。強力なリーダーシップがなく
ても実行可能なものばかりです。
 
「上司が変われば、職場は変わる」そう著者は言います。会社のせ
いにしているだけでは何も変わりません。できるところから始めて、
働きがいのある職場を作ることを目指します
 
すでにマネジメントを担っている人、これからマネジャーになる人
や「いずれなりたい」と思っている人はもちろん、マネジャーを抱
える組織の経営層にもおすすめします。
 
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2021
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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